コンテンツにスキップ

エオマニス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エオマニス
エオマニス
Eomanis waldi
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
始新世中期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鱗甲目 Pholidota
: Eomanidae Storch, 2003[1]
: エオマニス Eomanis
学名
Eomanis Storch, 1978[1]
タイプ種
 Eomanis waldi Storch, 1978[1]

エオマニス (Eomanis) は、新生代始新世中期のヨーロッパに生息していた、哺乳綱鱗甲目の絶滅した属の一つ。学名は「Eo=暁の Manis=センザンコウ」の意。

形態

[編集]

頭胴長約30cm、全長は50cm程。最古のセンザンコウ類の一つ。その形態は、既に現生のものとほぼ同じ姿となっており、身体は角質の鱗(鱗板)に覆われている。ただし、尾の途中までしか鱗が無い点で現生種と異なる。

食性

[編集]

現生種は主にアリシロアリを食べているが、ドイツから発見された保存状態の良好な化石の胃の内容物には植物も含まれていた。

分布

[編集]

ドイツ、メッセル採掘場からは非常に状態の良い化石が出土している。以降、ヨーロッパでは更新世に至るまでセンザンコウ類の化石が断続的に発見されている。

関連項目

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c Timothy J. Gaudin, Robert J. Emry & John R. Wible, “The Phylogeny of Living and Extinct Pangolins (Mammalia, Pholidota) and Associated Taxa: A Morphology Based Analysis,” Journal of Mammalian Evolution, Volume 16, Issue 4, Springer, 2009, Pages 235-305.

参考文献

[編集]
  • 富田幸光 文、伊藤丙雄、岡本泰子イラスト 『絶滅哺乳類図鑑』 丸善、2002年、ISBN 4-621-04943-7