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ウルボス (フライブルク市電)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ウルボス > ウルボス (フライブルク市電)
ウルボス（フライブルク市電）
ウルボス（302）
（2015年撮影）
基本情報
運用者 フライブルク交通（ドイツ語版）
製造所 CAF
製造年 2015年 -
製造数 17両（301 - 317）（2023年現在）
運用開始 2015年
投入先 フライブルク市電（ドイツ語版）
主要諸元
編成 7車体連接車、両運転台
（Mc-S-M-S-T-S-Mc）
軸配置 Bo′+Bo′+2′+Bo′
軌間 1,000 mm
電気方式 直流750 V
（架空電車線方式）
設計最高速度 70 km/h
最高速度 62 km/h
起動加速度 1.11 m/s2
車両定員 250人（着席82人）
折り畳み座席12人分
車両重量 53 t
全長 41,975 mm
全幅 2,300 mm
全高 3,610 mm
車輪径 610 mm
固定軸距 1,800 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機
TSA製TMR 36-18-4[1]
主電動機出力 70 kW
出力 840 kW
制御方式 VVVFインバータ制御（IGBT素子）
備考 主要数値は[2][3][4][5][6][7]に基づく。
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この項目では、スペインのCAFが展開する路面電車車両のウルボス（Urbos）のうち、ドイツの都市であるフライブルク・イム・ブライスガウの路面電車のフライブルク市電（ドイツ語版）に導入された車両について解説する[3][4][5]。

概要

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2012年1月、フライブルク市電を運営するフライブルク交通（ドイツ語版）は今後の路線網の拡張や利用客の増加、旧型車両の置き換えを見据えた新型車両導入に関する入札を実施し、審査を経て翌2013年にCAFとの間に契約を結んだ。これに基づき、同社は「ウルボス100（Urbos 100）」をフライブルク市電へ向けて製造する事となった。これはドイツにおける初のCAF製の鉄道車両である[5][6]。

同路線に導入される「ウルボス100」は両運転台式の7車体連接車で、車内全体が床上高さを下げた低床構造となっている他、乗降扉には機械式折り畳みスロープが設置されており、バリアフリーへの対応が図られている。編成を構成する7つの車体のうち前後車体を含めた4つの車体には台車があり、その中で3つの台車は主電動機（三相誘導電動機）が設置されている動力台車である。前面形状は運転の快適さの向上と騒音の軽減を合わせた設計になっており、後方を始めとした視界の確保用に監視カメラが各部に設置されている[3][5][6]。

車内には幅1,300 mmの広い通路が設置されている他、車椅子やベビーカーなどが設置可能なフリースペースが2箇所存在する。また、車内は運転室を含めて冷暖房双方に対応した空調が完備されており、冬季には温風ヒーターも車内の温度調整に用いられる。車内照明がLEDが採用され、センサーを介して外光条件に応じて自動的に明暗が調整される[3][5][6]。

  • 車内
    車内
  • 乗降扉
    乗降扉
  • 運転台
    運転台

最初に発注された12両は2度に分けて導入され、最初の6両（301 - 306）は2015年7月22日から順次営業運転を開始した。続けて2017年には残りの6両（307 - 312）が営業運転に投入されている。これにより旧型の高床式車両の置き換えが実施されている[3][6][8]。

その後、2018年には5両（313 - 317）の追加発注が実施され2021年に導入されているが、これらの車両は曲線走行時の騒音を抑制する生分解性潤滑剤の散布装置が台車に設置されており、先に導入された12両にも順次搭載されている。更に同年にはオプション権を行使する形で8両が追加発注されており、2023年9月から2024年4月にかけて導入される事になっている[3][2][4][9]。

脚注

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ウィキメディア・コモンズには、ウルボス (フライブルク市電)に関連するカテゴリがあります。
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注釈

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出典

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  1. ^ “CAF Urbos streetcar platform”. 2023年9月2日閲覧。
  2. ^ a b “FREIBURG TRAM”. CAF. 2023年4月29日閲覧。
  3. ^ a b c d e f “Urbos 100 Ein Lächeln auf ganzer Linie”. Freiburger Verkehrs AG. 2023年4月29日閲覧。
  4. ^ a b c “Fünf neue Urbos 100”. Freiburger Verkehrs AG (2021年4月14日). 2023年4月29日閲覧。
  5. ^ a b c d e “12 neue Stadtbahnwagen vom Typ "Urbos 100" für Freiburg”. life PR (2013年3月14日). 2023年4月29日閲覧。
  6. ^ a b c d e Joachim Röderer (2015年6月15日). “Der Urbos startet in Freiburg – BZ testet neue Tram”. Badische Zeitung. 2023年4月29日閲覧。
  7. ^ “Sommer in Freiburg – Wo ist die Klimaanlage?”. Freiburger Verkehrs AG (2018年6月20日). 2023年4月29日閲覧。
  8. ^ “Freiburg vor dem Generationswechsel - Gnadenfrist für die letzten sechs GT8K bis 2017”. Strassenbahn Magazin. GeraMond Verlag GmbH. 2023年4月29日閲覧。
  9. ^ “VAG bestellt acht weitere Urbos 100”. Freiburger Verkehrs AG (2021年5月28日). 2023年4月29日閲覧。
2軸車
ボギー車
連接車
  • ^1 - 超低床電車・部分超低床電車。
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