ウシ属
ウシ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Bos Linnaeus, 1758[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
亜属(本文参照) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ウシ属 (うしぞく、genus Bos)は、ウシやヤクなどが属する哺乳綱、偶蹄類の1属である。
分類
[編集]本属は Bos、Bibos、Novibos、Poephagus の4亜属に分けられる。ただしこの分割には分類学上の議論がある。5種が現存している。但し家畜化した種を別種として扱えば7種となり、また本属と非常に近縁なバイソン属を含めて考えることもあり、そうすれば9種となる[3]。
現代のウシは絶滅したオーロックスに由来すると考えられている。
形態・解剖学上の特徴
[編集]多くの種は草食動物であり、餌の植物を捻りとるための長い舌とそれを噛み潰し摂取するための大きな歯を持つ。また、反芻動物であり、植物を消化するための4つの胃を持つ。
分布と生息地
[編集]本属の野生種は、絶滅種もふくめるとアジア、北アフリカ、東西ヨーロッパに見られた。生息環境はそれぞれの種によって草原、多雨林、湿地、サバンナ、そして温帯の森林と、広く亘っている。
現在、13億頭の家畜ウシが全ての大陸で飼育され、世界最多の哺乳類の一つである。
生態・行動と生活史
[編集]多くのウシ属の種は野生での寿命は18年から25年であり、飼育下では36年という記録がある。懐胎期間は9-11か月で、春に1仔または種によって稀に2仔を出産する。
多くの種は10頭から数百頭の群れで移動する。群れの多くは、1頭の雄と残りすべての雌で構成される。優位にあることは群れの中で最も重要である。仔牛はいつも階層構造の中の母親の階級を受け継ぐ[要出典]。
一般に昼行性で、日中の温かい時間帯は休憩し、朝と夕方に活動する。ヒトが群れの縄張りに侵入した地域では、夜行性に変わる。中には水や餌を求めて渡りを行う種もいる。
進化と分類
[編集]現代のウシ属の種は単一の先祖オーロックスから進化したと考えられている[要出典]。オーロックスは17世紀初期に最後の雌の1頭がポーランドで狩猟されるまで生存していた。
種
[編集]- Bos亜属
- Bos primigenius (syn.Bos taurus) オーロックス(ウシ含む)
- † Bos primigenius primigenius (syn.Bos taurus primigenius) 基亜種オーロックス
- † Bos primigenius mauretanicus African Aurochs
- † Bos primigenius namadicus Indian Aurochs
- Bos primigenius taurus (syn.Bos taurus) ウシ taurine cattle(家畜化)
- Bos taurus indicus (syn.Bos indicus) コブウシ(家畜化)
- † Bos aegyptiacus (Egyptian cattle; 名称はITISに認められていない)
- † Bos acutifrons
- † Bos planifrons
- Bos primigenius (syn.Bos taurus) オーロックス(ウシ含む)
- Bibos亜属
- Bos gaurus ガウル(インドヤギュウ)
- Bos frontalis ガヤル(gayal, 上種 Bos gaurus を飼いならしたもの)
- Bos javanicus バンテン
- † Bos palaesondaicus (Pleistocene Banteng; 更新世のバンテン)
- Novibos亜属
- Poephagus亜属
- Bos mutus ヤク
- Bos grunniens (上種 Bos mutus を飼いならしたもの)
2003年、動物命名法国際審議会 (ICZN) が野生種と家畜種の両方を含むウシ属の種の命名に関する長年の論争を解決した(Opinion 2027)。ICZNは、家畜種に基づく学名と同時期もしくは先取された、野生種に基づく17の学名の使用を保存した(オーロックスは Bos primigenius、ガウルはBos gaurus)。
ウシ(家畜牛)とガヤルが別種と考えられた場合、それぞれBos taurus と Bos frontalisと名付けられる。しかし、野生種と同種だと考えられた場合、基準となる種は Bos primigenius と Bos gaurusとなる。
参考文献
[編集]- Briggs, H.M. and Briggs, D.M. (1980), Modern Breeds of Livestock, Macmillan Publishing
- International Commission on Zoological Nomenclature (2003), Opinion 2027 (Case 3010). Usage of 17 specific names based on wild species which are pre-dated by or contemporary with those based on domestic animals (Lepidoptera, Osteichthyes, Mammalia): conserved., Bull.Zool.Nomencl.
- Van Vuure, Cis. 2003. De Oeros – Het spoor terug, Cis van Vuure, Wageningen University and Research Centrum / Ministry of the Flemish Community, Brussels & Wageningen.
- Zong, G. 1984. A record of Bos primigenius from the Quaternary of the Aba Tibetan Autonomous Region. Vertebrata PalAsiatica, Volume XXII No. 3 pp. 239–245. Translated by Jeremy Dehut, April 1991. Online pdf (62 kB)[リンク切れ]
脚注
[編集]- ^ 10th edition of Systema Naturae
- ^ wikispecies
- ^ Groves, C. P., 1981. Systematic relationships in the Bovini (Artiodactyla, Bovidae). Zeitschrift für Zoologische Systematik und Evolutionsforschung, 4:264-278., quoted in Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (editors). 2005. Mammal Species of the World. A Taxonomic and Geographic Reference (3rd ed), Johns Hopkins University Press: "Bison". (online edition)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Vasey, George 1862. A monograph of the genus Bos. Scan of a historic work