ウェスタン・プロヴィンス
正式名称 | DHL Western Province | ||
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ユニオン | 西部州協会 (WPRFU) | ||
愛称 | Province, WP | ||
創設年 | 1883年 | ||
本拠地 |
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グラウンド | ケープタウン・スタジアム | ||
収容人数 | 55,000 | ||
所属リーグ | カリーカップ | ||
2022 | PD6位 | ||
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公式サイト | |||
wprugby |
ウェスタン・プロヴィンス(英: Western Province)は、南アフリカ共和国の西ケープ州ケープタウンを拠点とするラグビーユニオンチーム。命名権によりDHLウェスタン・プロヴィンス(DHL Western Province)という[1]。カリーカップに所属。
概要
[編集]南アフリカに14あるラグビーユニオン地域協会の1つ、西部州(Western Province)協会の代表チーム。旧ケープ州における最古のチームであるとともに、南アフリカ最古のチームでもある。地域協会代表チームで唯一、創設以来名称が変わっていない。
西部州協会はケープタウン都市圏を管轄している。スーパーラグビーやユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップなどの国際大会に参戦しているストーマーズの母体でもある。
1892年に開催された第1回カリーカップの優勝チームである。大会5連覇を3回達成するなど、優勝回数は歴代最多。また、南アフリカのチームで唯一オールブラックスから2勝をあげている。ブルー・ブルズと共に、同国において最も成功しているラグビーチームの1つと見なされている。
1世紀以上にわたり、南アフリカラグビーの本拠地と呼ばれるニューランズ・スタジアムを本拠地としてきた。2021年からはケープタウン・スタジアムを使用。
歴史
[編集]1883年、当時のイギリス領ケープ植民地[注 1]にウェスタン・プロヴィンス(西部州協会)として創設。
1889年、カリーカップの前身となる地域協会の代表チームによる全国大会「ボードトロフィー(Board Trophy)」がキンバリーで開催され、グリクアランド・ウェスト、トランスヴァール、イースタン・プロヴィンスと共に参加。この大会でウェスタン・プロヴィンスは優勝を遂げた[注 2]。
1892年、キンバリーで第1回カリーカップが開催され、ウェスタン・プロヴィンス、グリクアランド・ウェスト、トランスヴァール、ナタール、ボーダーの5チームが参加した。1889年のボードトロフィーに引き続きウェスタン・プロヴィンスが大会を制し、カリーカップの初代王者となった[注 2]。その後、1898年に開催された第5回大会[注 3]まで5連覇を達成した。
1899年、アングロ・ボーア戦争の緊張の高まりを受け、ウェスタン・プロヴィンスとトランスヴァールはカリーカップ参加を見送った。これによりウェスタン・プロヴィンスの第1回大会からの連続優勝記録(5連覇[注 2])が途絶えた。
1928年8月25日、ニュージーランド代表の南アフリカ遠征に際し、オールブラックスに10-3で勝利。
1976年7月17日、ニュージーランド代表の南アフリカ遠征に際し、オールブラックスに12-11で勝利。オールブラックスから2勝をあげた初めての南アフリカのチームとなった。
1980年代は、3回目のカリーカップ5連覇を達成するなど、同大会のタイトルをウェスタン・プロヴィンスとノーザン・トランスヴァールで独占した。
1995年、スーパーラグビーの前身大会となるスーパー10に出場。
1996年、ラグビーユニオンのプロ化に伴い、オーストラリア・ニュージーランドを中心とした国際リーグ「スーパーラグビー(当初はスーパー12)」が開幕。南アフリカでは、当初はカリーカップの上位4チームがスーパー12に出場する方式を採用しており、ウェスタン・プロヴィンスは1996シーズンの出場権を獲得した。1998シーズン以降はフランチャイズ制が導入され、別働チームのストーマーズがスーパーラグビーなどの国際大会に参加するようになった[注 4]。
2017年、DHLがウェスタン・プロヴィンスとストーマーズの命名権スポンサーとなる[4]。
2021年、1世紀以上にわたり使用したニューランズ・スタジアムからケープタウン・スタジアムに移転。
タイトル
[編集]- 2022年7月現在
スコッド
[編集]2022シーズンのスコッド(2022年1月現在)
歴代所属選手
[編集]ウィリー・アンバカ
ジオ・アプロン
ガース・エイプリル
アンドリース・ベッカー
ルアン・ボタ
マルセル・ブラーシェ
スカルク・ブリッツ
スカルク・バーガー
ルアン・コンブリンク
ライオネル・クロニエ
アンジェロ・デービッド
ダミアン・デアレンデ
フアン・デ・ヨング
ジャン・デ・クラーク
ジャン・デヴィリアス
ジャン=ルック・デュプレッシー
JJ・エンゲルブレヒト
スカルク・エラスマス
エベン・エツベス
コーネ・フーリー
ジャック・フーリー
ファビアン・ガルティエ
ジャスティン・ゲドゥルト
ウォリック・ヘラント
ピーター・グラント
ブライアン・ハバナ
グラント・ハッティング
ロブ・ハーリング(
アイルランド代表)
フランソワ・ホーハート
レニエル・ヒューゴ
ハーシェル・ヤンチース
ヒュー・ジョーンズ
スティーヴン・キッツォフ
ジーン・クライン(
アイルランド代表)
ヴェルナー・コック
チェスリン・コルビ
シヤ・コリシ
フランソワ・ロウ
フランス・マルハーバ
エスピー・マレー
ボンギ・ンボナンビ
パーシー・モンゴメリ(
南アフリカ代表)
ディーン・ミュアー
ルーハン・ネル
WP・ネル(
スコットランド代表)
デイヴィッド・リバンズ(
イングランド代表)
ライアン・ウェストヘーゼン
リカス・プレトリアス
JD・シカリング
ルイ・シュラウダー
シアベロ・セナトラ
ルアーン・スミス
ジョシュア・スタンダー
ダミアン・スティーブンズ
ティアン・スワネポール
マット・トゥームア
ゲラード・ファンデンヒーファー(
日本代表)
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(
日本代表)
コーバス・ファンダイク
コンラッド・バンワイク
AJ・フェンター
ドウェイン・フェルミューレン
ユルゲン・ヴィサー
ダミアン・ウィレムス
チェスター・ウィリアムズ
マーヴィン・オリー
ハチヴァ・ダイマニ
シモン・ミラー
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Long, Michael (2010年11月25日). “DHL partner with Western Province Rugby” (英語). SportsPro. 2024年12月5日閲覧。
- ^ a b “Get to know our new South African 'Super' Teams”. United Rugby Championship (2020年12月23日). 2023年2月5日閲覧。
- ^ Western Province The Rugby Archive
- ^ “DHL renews as main sponsor of Western Province, Stormers” (英語). SportBusiness Sponsorship (2017年3月8日). 2024年12月5日閲覧。
- ^ Western Province - Squad Ultimate Rugby
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- WP Rugby (wprugby) - Facebook
- WP RUGBY (@wp_rugby) - X(旧Twitter)