インペリウス級装甲巡洋艦
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
インペリウス級装甲巡洋艦 | |
---|---|
「インペリウス(HMS Imperieuse)」
| |
艦級概観 | |
艦種 | 一等装甲巡洋艦 |
艦名 | |
前級 | ネルソン級 |
次級 | オーランド級 |
性能諸元 | |
排水量 | 常備:8,400トン |
全長 | 315 ft (96.01 m) |
全幅 | 62 ft (18.9 m) |
吃水 | 8.3m |
機関 | 形式不明石炭専焼円缶12基 +横置き式三段膨脹三気筒レシプロ機関2基2軸推進 |
最大出力 | 強制通風:10,000hp 自然通風:8,000hp |
最大速力 | 強制通風:16.75ノット 自然通風:16.0ノット |
航続距離 | 10ノット/5,500海里 |
燃料 | 石炭:550トン(常備)、1,100トン(満載) |
乗員 | 560名 |
兵装 | 竣工時 23.4cm(35口径)単装砲4基 15.2 cm(35口径)単装砲10基 5.7cm(40口径)単装砲4基 45.7cm水上魚雷発射管単装6基 |
装甲 | 複合装甲(鉄板+木板) 舷側:254 mm(水線部) シタデル:229mm バーベット:203mm 司令塔:229mm(最大厚) |
インペリウス級装甲巡洋艦(Imperieuse class belted cruiser)は、イギリス海軍の装甲巡洋艦。2隻が建造され、1883年から1884年にかけて就役した。
概要
[編集]本級は高速を得るために強力な機関を搭載し、速力16.75ノットを発揮した。装甲巡洋艦(armored cruiser、アーマードクルーザー)とイギリス海軍では呼称しているが、実際は装甲帯巡洋艦(belted cruiser、ベルテッドクルーザー)である。
艦形と武装
[編集]本級の船体形状は水面下に衝角(ラム)を持つ平甲板型船体に2本のブリッグ型帆走用マストと2本煙突を持つ典型的な装甲艦の艦形である。後に近代化改装が行われ、帆走設備が撤去され、2本煙突の間の船体中央部にミリタリーマストを1本持つ。
主武装の「Mark III 1881年型 23.4 cm(31.5口径)ライフル砲」を新設計の露砲塔に収めて1番主砲塔が1基、その後ろに前部マストと2本煙突が立ち、その間に両側に船橋を持つ操舵艦橋が配置された。船体中央の左右舷側に2番・3番主砲塔が片舷1基ずつ配置され、その上に、艦載艇は舷側部に中央部砲塔を挟むように2本1組のデリックが片舷4基ずつ計8基運用された。後部甲板上には後部マストを挟んで4番主砲塔が後向きに1基配置された。舷側部には5か所ずつ砲門を開けて副砲の15.2cm単装砲が単装砲架で片舷5基ずつ計10基配置された。
兵装
[編集]主砲
[編集]本艦の主砲は新開発の「Mark III 1881年型 23.4 cm(31.5口径)ライフル砲」を採用した。その性能は172.4kgの砲弾を最大仰角15度で10,445mまで届かせる性能であった。これを新設計の露砲塔に収めた。砲塔の俯仰角能力は仰角15度・俯角5度で旋回角度は300度の旋回角度を持っていた。発射速度は毎分1発であった。
同型艦
[編集]- インペリウス - Imperieuse:ポーツマス工廠で1881年起工。1883年就役。1886年近代化改装。1905年に母艦サファイアIIとなる。1909年にインペリウスに戻り、1913年売却解体。
関連項目
[編集]参考図書
[編集]- 「世界の艦船増刊第46集 イギリス巡洋艦史」(海人社)