イリナ・ヴラ
イリナ・ヴラ İrina Vlah | |
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2021年撮影 | |
生年月日 | 1974年2月26日(50歳) |
出生地 |
ソビエト連邦 モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国・コムラト |
出身校 |
コムラト国立大学 モルドバ科学アカデミー |
所属政党 |
無所属(2015年-[1]) モルドバ共和国共産党(2005年-2015年) |
子女 | 1人[2] |
公式サイト | [1] |
在任期間 | 2015年4月15日 - 2023年7月19日 |
内閣 充て職 | |
内閣 |
ガブリチ内閣 ストレレツ内閣 フィリプ内閣 サンドゥ内閣 キク内閣 カブリリツァ内閣 レチャン内閣 |
在任期間 | 2015年4月15日 - 2023年7月19日 |
首相 |
キリル・ガブリチ ナタリア・ゲルマン(暫定) ヴァレリウ・ストレレツ ゲオルゲ・ブレガ(暫定) パヴェル・フィリプ マイア・サンドゥ イオン・キク アウレリウ・チョコイ(暫定) ナタリア・ガブリリツァ ドリン・レチャン |
在任期間 | 2015年4月15日 - 2021年3月4日 |
議長 |
ニコラエ・ティモフティ イゴル・ドドン マイア・サンドゥ |
在任期間 | 2005年3月17日 - 2015年4月30日 |
イリナ・フョードロヴナ・ヴラ(ガガウズ語: İrina Födorovna Vlah[3][4])は、モルドバの弁護士、政治家。ガガウズ自治区第5代元首(首長職)を2期に渡り務めた。またモルドバ共和国議会議員、モルドバ最高安全保障評議会メンバーを歴任した。
史上初となる女性のガガウズ元首で、世論調査では同国で最も信頼できる政治家のひとりに選ばれている[5]。議員時代はモルドバ共和国共産党に属していたが、2015年1月以降は政党に所属していない[1](2015年首長選挙ではモルドバ共和国社会党から支持を受けた[6])。
経歴
[編集]1974年2月26日、ソビエト連邦モルドバ・ソビエト社会主義共和国のコムラトに生まれる[2]。1991年から1996年までコムラト国立大学法学部、2001年から2008年までモルドバ科学アカデミーの博士課程に在籍した[7]。論文の題名は「モルドバ共和国における公務員制度の現代的概念」であった[2]。
1996年、弁護士となり、税務調査官として働いた。2003年から2005年にかけて、ガガウズ執行委員会の法務部門を率いた[7]。
2005年モルドバ議会選挙で初当選を果たしモルドバ共和国議会議員となる。その後、2009年4月モルドバ議会選挙、2009年7月モルドバ議会選挙、2010年モルドバ議会選挙、2014年モルドバ議会選挙で再選された(2015年4月に議員を辞職[2])。
2010年のガガウズ元首選挙に立候補するも、第1回選挙で落選した[4]。
2014年議会選挙後、モルドバ共産党が欧州連合加盟を目指すモルドバ自由民主党とモルドバ民主党に接近したため、2015年1月27日に離党した[4]。2015年ガガウズ元首選挙に立候補し、3月22日の第一回投票で過半数を獲得し勝利した[6]。4月15日、ガガウズ自治区元首に就任した。またガガウズ自治区元首は法律によりモルドバ政府の内閣のメンバーとして数えられるほか、ニコラエ・ティモフティ大統領はヴラをモルドバ最高安全保障会議のメンバーに任命した[8]。
2019年ガガウズ元首選挙では91.27パーセントの票を集め、圧倒的な支持を得て再選された[4]。
2021年3月4日、マイア・サンドゥ大統領によって最高安全保障会議から解任された[9]。
2023年7月19日、任期満了に伴いガガウズ自治区元首を退任[4]。後任はエフゲニア・グシュル[10]。
人物
[編集]父親はガガウズ人、母親はブルガリア人である[7]。シングルマザーで、1人娘のアンナを育てている[4]。
ガガウズ語のほか、ルーマニア語、ロシア語を話すことができる[2]。
表彰
[編集]出典
[編集]- ^ a b “Ce planuri are Irina Vlah după sfârșirea mandatului său: „Până pe 19 iulie îmi voi îndeplini atribuțiile de bașcan al Găgăuziei””. TV8 (2022年12月20日). 2024年6月27日閲覧。
- ^ a b c d e “GOVERNOR OF UTA GAGAUZIA GAGAUZ-YERI (GAGAUZ TERRITORIAL UNIT)”. モルドバ政府 (2014年7月10日). 2023年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月28日閲覧。
- ^ “İspolkom var hem artık emin etti”. Ana Sozu (2015年4月30日). 2024年6月28日閲覧。
- ^ a b c d e f “Влах, Ирина Федоровна”. タス通信. 2024年6月29日閲覧。
- ^ “Sondaj: Cine sunt politicienii în care moldovenii au cea mai mare încredere”. stiri.md (2019年2月5日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ a b “Irina Vlah este noul bașcan al „Gagauz-Yeri””. ドイチェ・ヴェレ. (2015年3月23日) 2024年6月29日閲覧。
- ^ a b c “Despre mine”. イリナ・ヴラ 公式サイト. 2023年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月29日閲覧。
- ^ “New governor of south Moldova autonomy takes oath of office as cabinet member”. モルドバ大統領府 (2015年4月15日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “Башкан Гагаузии исключена из состава Высшего совета безопасности”. noi.md (2021年3月4日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “Candidata Partidului Șor care câștigă în Găgăuzia promite să deschidă o reprezentanță a regiunii la Moscova”. ラジオ・フリー・ヨーロッパ (2023年5月15日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “Патриарх Московский и Всея Руси удостоил башкана юбилейной медали Русской Православной церкви”. Gagauzinfo.md (2018年12月4日). 2018年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月29日閲覧。
- ^ “privind conferirea de distincții de stat”. モルドバ政府 (2019年3月15日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “Bashkan of Autonomous Territorial Unit of Gagauzia awarded with Friend of Azerbaijan Golden Order”. AZERTAG (2019年9月25日). 2024年6月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式サイト
- プロフィール - モルドバ政府
- 議員時代のプロフィール - モルドバ共和国議会
- プロフィール - タス通信
公職 | ||
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先代 ミハイル・フォルムザル |
ガガウズ自治区元首 2015 - 2023 |
次代 エフゲニア・グシュル |
先代 ミハイル・フォルムザル |
内閣 充て職 2015 - 2023 |
次代 エフゲニア・グシュル(未承認) |