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イスラエル・モタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イスラエル・モタ
Israel Mota
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サンペドロ・デ・マコリス
生年月日 (1996-01-03) 1996年1月3日(28歳)
身長
体重
188 cm
98 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2013年 アマチュアFA
初出場 NPB / 2020年8月21日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

イスラエル・モタIsrael Mota1996年1月3日 - )は、ドミニカ共和国出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。

経歴

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ナショナルズ傘下時代

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2013年から2017年までワシントン・ナショナルズ傘下のマイナーでプレー。マイナー通算188試合出場、打率.257、13本塁打、80打点。

2017年にドミニカ共和国で行われた読売ジャイアンツのトライアウトを受験したが不合格。

2018年は日本行きを実現するため浪人生活を送りトレーニングに励んだ。

巨人時代

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2018年11月に行われた読売ジャイアンツのトライアウトを再受験。打撃練習で飛距離を猛アピールして合格[1]

2019年1月に読売ジャイアンツと育成契約を結び来日。背番号は014。同年、主に三軍の試合に出場した。二軍では22試合に出場し、打率.313、1本塁打、6打点という成績だった。

2020年は2月の春季キャンプでの実戦11試合で打率.341、1本塁打、9打点という成績を残し、原監督からキャンプMVPに選ばれた。 キャンプでの猛アピールが認められて、2月28日に支配下選手登録された[2]。背番号は44[3]。その後三軍まで降格するも、ジェラルド・パーラクリストファー・クリソストモ・メルセデスの負傷もあり、8月21日に一軍登録され同日の広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で初出場、翌22日の広島戦では9回薮田和樹から初安打となる本塁打を放った。11月20日、球団より戦力外通告が発表された[4]。巨人退団後はドミニカ共和国に居住していた。

KAL・熊本時代

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2021年12月20日、日本国内独立リーグ九州アジアリーグ(KAL)の火の国サラマンダーズがモタと仮契約を結んだことを発表した。背番号は1。同球団初の外国籍選手となる[5]。モタの火の国入団には、通訳の田口和彦が尽力したと報じられている[6]

2022年は3月25日に出場選手登録され[7]。リーグ最多の18本塁打を記録して[8]、最多本塁打のタイトルを獲得した[9]。シーズン終了後の11月18日、火の国サラマンダーズを退団(自由契約)したことが発表された[10]

2022年12月時点では、リーガ・ニカラグエンセ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルニカラグアウィンターリーグ)のティグレス・デル・チナンデガでプレーしていた[11]

KAL・北九州時代

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2023年5月12日、KALの北九州下関フェニックスへの入団が発表された[12]。シーズン途中からの加入だったが、シーズン終盤には2試合連続で本塁打を放ち[13]、規定打席(所属球団の試合数×2.7打席)に29打席足りないながらも10本塁打を打ち[14]、2年連続で最多本塁打のタイトルを獲得した[15]。このシーズン、8月1日の対火の国戦では9回表の一死二塁の場面で投手として登板し(登板時点で6点ビハインド)、1四球1被安打で1点を失いながら、交代完了した[16]

火の国復帰

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2023年10月31日に、北九州から火の国への移籍がリーグより発表された[17]。火の国へは2年ぶりの復帰となる(火の国サラマンダーズの球団略称は、2023年から「火の国」に変更された)。2024年シーズン中の8月14日、「リーグの定める規定に抵触する行為」により2試合の出場停止処分を受けた[18]。最終的に同年シーズンは自己の持つリーグ記録を更新する26本塁打・81打点の成績をあげた[19]。シーズン終了後の10月10日に自由契約での退団が発表された[20][21]

選手としての特徴・人物

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アグレッシブなプレーが持ち味[22]。豪快なフルスイングが特徴のパワーヒッターであり[23]、積極性に加えて柔軟性も抜群[22]。また、脚力も兼ね備える[22]

喜怒哀楽を隠さない明るい人柄で、巨人時代はチーム屈指の愛され役であった[24][25]

巨人時代に支配下登録された際の会見で、母親から「こんにちは、イスラエル。みんなにとってあなたは本当に誇りです。愛していますよ」というビデオメッセージが寄せられ、感極まって号泣した[24]

KAL・熊本時代から鈴木誠也が広島時代に使用していたバットを使用している[26]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2020 巨人 9 11 9 3 2 0 0 1 5 4 1 0 0 0 2 0 0 3 0 .222 .364 .556 .919
通算:1年 9 11 9 3 2 0 0 1 5 4 1 0 0 0 2 0 0 3 0 .222 .364 .556 .919
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績

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外野












2020 巨人 4 0 0 0 0 ----
通算 4 0 0 0 0 ----
  • 2021年度シーズン終了時

記録

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初記録

独立リーグでの年度別打撃成績

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O
P
S
2022 熊本 66 263 210 46 62 6 0 18 122 61 16 4 0 3 49 - 1 43 3 .295 .426 .581 1.007
2023 北九州 44 179 150 42 47 8 1 10 87 43 12 2 0 2 26 - 1 25 8 .313 .413 .580 .993
2024 火の国 68 294 247 59 92 17 0 26 187 81 19 7 0 6 41 - 0 31 8 .372 .452 .757 1.209
通算:3年 178 736 607 147 201 31 1 54 396 185 47 13 0 11 116 - 2 99 19 .331 .433 .652 1.086
  • 2024年シーズン終了時
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高
  • 火の国サラマンダーズの略称は、2022年は「熊本」、2024年は「火の国」

背番号

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  • 014(2019年 - 2020年2月27日)
  • 44(2020年2月28日 - 同年終了)
  • 1(2022年)
  • 33(2023年5月12日 - 同年終了)
  • 21(2024年)

登場曲

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脚注

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  1. ^ 【巨人】モタ、日本のアニメ愛を激白「ワンピース、ナルト…」来日前に予習」スポーツ報知、2019年1月30日。2019年11月1日閲覧
  2. ^ 巨人モタが支配下登録へ 原監督「意見は一致した」」『日刊スポーツ』2020年2月27日。2021年1月16日閲覧
  3. ^ 巨人モタが支配下契約で号泣 推定年俸550万円の“孝行息子”|日刊ゲンダイDIGITAL」『日刊ゲンダイDIGITAL』2020年2月29日。2021年1月16日閲覧
  4. ^ 巨人モタが戦力外 今季育成から支配下登録」スポーツ報知、2020年11月20日。2021年6月12日閲覧
  5. ^ 元巨人のモタ外野手が火の国サラマンダーズ入り NPB復帰目指す」『日刊スポーツ』2021年12月20日。2021年12月20日閲覧
  6. ^ 中南米選手と球団橋渡し 通訳人・田口和彦さん」『読売新聞』2022年8月21日。2022年9月25日閲覧
  7. ^ 出場選手登録及び登録抹消公示(3月25日)2022.3.25 公示 - 九州アジアプロ野球機構(2022年3月25日)2022年9月25日閲覧。
  8. ^ 田尻耕太郎「九州大卒の左腕が「投手3冠」、怪力モタは本塁打王に!【独立・九州アジアリーグ、個人タイトル一覧】」『Yahoo!ニュース』2022年9月26日。2022年9月27日閲覧
  9. ^ 「2022 ヤマエ久野 九州アジアリーグ 個人賞」について (PDF) - 九州アジアプロ野球機構(2022年10月11日)2022年10月11日閲覧。
  10. ^ 九州アジアリーグ [@kyushuasia] (2022年11月18日). "〜火の国サラマンダーズ 選手契約について〜". X(旧Twitter)より2022年11月18日閲覧
  11. ^ Mota ruge y Tigres están imparables - リーガ・ニカラグエンセ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル公式サイト(2022年12月12日、スペイン語)2022年12月17日閲覧。
  12. ^ 元読売ジャイアンツ・モタ選手入団のお知らせ」北九州下関フェニックス、2023年5月12日。2023年5月12日閲覧
  13. ^ モタの一発でシーソーゲームに決着 北九州市民球場での今季最終戦を勝利で飾る(2023年9月13日) #北九州下関フェニックス」『キタキュースタイル』2023年9月14日。2023年9月24日閲覧
  14. ^ ランキング - 一球速報.com(2023年9月24日閲覧)
  15. ^ 2023 ヤマエグループ九州アジアリーグ 個人賞」一般社団法人 九州アジアプロ野球機構、2023年11月6日。2023年11月7日閲覧
  16. ^ 火の国vs北九州 2023年8月1日 - 一球速報.com
  17. ^ 移籍選手(10月31日) - 九州アジアプロ野球機構(2023年10月31日)2023年10月31日閲覧。
  18. ^ 選手の処分について - 九州アジアベースボールリーグ(2024年8月14日)2024年8月22日閲覧。
  19. ^ 田尻耕太郎 (2024年9月23日). “元NPB勢も目立つ中”完全男”松江が投手2冠、ドラフト候補中田はリーグ新で打率、安打、盗塁の3冠”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/672695d7ac544a3571cd2fbbbdb31d62bb8971df 2024年9月28日閲覧。 
  20. ^ 選手契約について”. 火の国サラマンダーズ (2024年10月10日). 2024年10月10日閲覧。
  21. ^ 選手契約(10月10日) - 九州アジアベースボールリーグ(2024年10月10日)2024年10月日閲覧。
  22. ^ a b c アグレッシブなプレーが魅力の巨人育成・モタ/伊原春樹の春季キャンプリポート | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2020年2月20日。2022年4月24日閲覧
  23. ^ いざ、真の勝負へ。一軍昇格“権利”を得た育成選手たち【野手編】 | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2020年4月6日。2022年4月24日閲覧
  24. ^ a b 号泣会見から176日…巨人・モタ、プロ初安打が本塁打!!」『サンスポ』2020年8月22日。2022年4月24日閲覧
  25. ^ 巨人・モタ大人気で、再注目された「巨人史上最強助っ人」とは | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2020年3月7日。2022年4月24日閲覧
  26. ^ 元巨人の怪力モタ「鈴木誠也バット」で確信弾!6戦4発&3盗塁。夢はNPB復帰「12球団どこでも」(田尻耕太郎)」『Yahoo!ニュース 個人』2022年4月11日。2022年4月24日閲覧

関連項目

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外部リンク

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