イギリス国鉄142形気動車
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イギリス国鉄142形気動車 | |
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アリーヴァ・トレインズ・ウェールズの142形 (カーディフ中央駅) | |
基本情報 | |
製造所 | BREL、レイランド・バス |
製造年 | 1985年 - 1987年 |
製造数 | 96編成 |
主要諸元 | |
編成 | 2両編成 |
軌間 | 1,435 mm |
最高速度 | 120 km/h |
長さ | 15.55 m |
幅 | 2.8 m |
高さ | 3.86 m |
動力伝達方式 | 機械式→液体式 |
機関 | カミンズ LTA10-R |
機関出力 | 225 HP (168 kW) |
制動装置 | 空気ブレーキ |
保安装置 | AWS、TPWS |
142形(Class 142)は、1985年に登場したイギリス国鉄の気動車の形式である。「ペイサー」(Pacer)の愛称を持つレールバスとして設計された。
概要
[編集]「ペイサー」と呼ばれるレールバスは、140形の試作を経て141形、142形、143形、144形の各形式が量産された。製造費と保守の低減のためバス車両の構造と部品を多用した2軸車となり、軽量化と小型化が図られている。
142形はペイサーの中でも最大所帯の形式であり、1985年から1987年にかけて2両編成96本が製造された。車体はブリティッシュ・レイランド社のバス車両であるレイランド・ナショナルの設計をベースとしている。編成は2両固定編成が基本で、乗降扉は折り戸が採用されている。
変速機は登場時は機械式であったが、1990年代に液体式へ換装された。
運用
[編集]登場時はマンチェスター近郊、イングランド南西部と北部に配属された。民営化後はウェールズでの運用を開始したほか、イングランド南西部から撤退している。2017年現在はアリーヴァ・トレインズ・ウェールズとノーザンの運行会社で使用されている。
2008年に施行されたイギリスのバリアフリー法[1]により、2020年以降は旅客列車はバリアフリー対応車のみとする必要があるが、142形はバリアフリー対応を行わず、2019年末までにバリアフリー対応車への代替で運用を離脱する見込みである[2]。
脚注
[編集]- ^ The Rail Vehicle Accessibility (Interoperable Rail System) Regulations 2008 - legislation.gov.uk
- ^ “October 2019 - Northern Pacers’ final termination date”. Rail. (2017年3月6日)
外部リンク
[編集]- Class 142 - Angel Trains