イギリス国鉄313形電車
イギリス国鉄313形電車 | |
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ファースト・キャピタル・コネクトの313形 | |
基本情報 | |
製造所 | BREL |
製造年 | 1976年 - 1977年[1] |
製造数 | 64編成[2] |
運用開始 | 1976年11月8日[2] |
主要諸元 | |
編成 | 3両編成 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 |
交流25kV 架空電車線方式 直流750V 第三軌条方式[1] |
最高速度 | 121 km/h[1] |
編成重量 | 104.5 t[1] |
編成長 | 60.83 m[1] |
長さ |
先頭車 19.80 m[1] 中間車 19.92 m[1] |
幅 | 2.82 m[1] |
高さ | 3.58 m[1] |
台車 | BX1[1] |
主電動機 | GEC G310AZ[1] |
編成出力 | 657 kW[1] |
制動装置 | 空気ブレーキ・発電ブレーキ[1] |
イギリス国鉄313形電車(British Rail Class 313)は、1976年に登場したイギリス国鉄の近郊用電車の1形式である。
交流25kVの架空電車線方式と直流750Vの第三軌条方式の双方に対応する、ハイブリッド集電車である。
概要
[編集]イギリスの第2世代の電車の最初の形式となる近郊用電車であり、グラスゴー向け314形、アングリア向け315形、マージーサイド向け507形・508形とともに、「1972年デザイン」の車体を採用している[3]。1976年から1977年にかけて3両編成64本がBRELのヨーク工場で製造された[2]。
塗装は国鉄標準のBRブルーを採用した。前面の色を側面に拡大したほか、前面窓回りを黒で縁取り、貫通扉を塗り分けてアクセントを付けている[4]。
運用
[編集]1976年の登場当初より東海岸本線のグレート・ノーザン系統に導入され、ムーアゲート駅とウェリン・ガーデンシティ、ハートフォード・ノース駅間で運用を開始した[2]。車両限界が小さく第三軌条方式を採用するムーアゲート駅方面は直流750Vで集電靴を用い、それ以外の区間では交流25kVの架空電車線方式でパンタグラフにより集電した。民営化後の運行会社はWAGN、ファースト・キャピタル・コネクトを経てゴヴィア・テムズリンク・レールウェイに所属[2]。しかし2018年から717形「デジロシティ」による置き換えが進み[5]、2019年9月をもって運用を終了した。
1988年からは北ロンドン線などロンドン近郊線区にも投入された[2]。民営化後はシルバーリンクを経てロンドン・オーバーグラウンドに所属した。2009年の378形導入に伴う置き換えでサザンへ転属し、2019年現在は後継のゴヴィア・テムズリンク・レールウェイによってブライトン近郊の沿岸線区で運用されている[6]。
1編成は事業用に転用され、ネットワーク・レールによるERTMSの試験車となっている[7]。
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国鉄塗装(1982年)
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サザン塗装(2010年)
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シルバーリンク塗装(2008年)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m Class 313 The Railway Centre.Com
- ^ a b c d e f Multiple unit stalwart – Dual-voltage pioneers Railway Magazine、2017年7月17日
- ^ Hugh Llewelyn『EMUs A History』Amberley Publishing、2016年。ISBN 9781445649825
- ^ 『鉄道ファン』1985年8月号、51頁
- ^ “Great Northern Class 717 EMUs unveiled” (英語). Railway Gazette. (2018年5月3日)
- ^ “Class 313s come to Southern” (英語). Southern Electric Group
- ^ “Suburban EMU converted into mobile ERTMS laboratory” (英語). Railway Gazette. (2013年7月10日)
参考文献
[編集]- 大塚和之「海の向こうの電車の顔を拝見」『鉄道ファン』交友社、1985年8月号(46-57頁)
外部リンク
[編集]- 313 Datasheet - Eversholt Rail Group