アリアケシラウオ
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アリアケシラウオ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Salanx ariakensis Kishinouye, 1902 | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Ariake icefish |
アリアケシラウオ(Salanx ariakensis、有明白魚)は、シラウオ科アリアケシラウオ属に属する魚の一種。アリアケシラウオ属は東アジア周辺に分布し、日本からは本種のみが知られている。
分布
[編集]東アジアの中国と朝鮮半島沿岸部。日本では有明海とその流入河川にのみ生息する[1][2]。
形態
[編集]生時には体が無色透明で、腹には1列の黒色素胞が並ぶ[2]。日本産シラウオ類では最大の種で、体長はオスが12cm、メスが14cmになる。オスはメスより小型だが、体高はオスの方が高い。頭部は縦扁し、吻は長く、頭長の1/3以上になるが、下あごは突出しない[3]。あぶらびれがあり、背びれと尻びれは、ほぼ相対する。胸びれの先端は、オスは尖るが、メスは円い。オスには、尻びれの基部に1列に並ぶ20個ほどの鱗がある[1]。
生態
[編集]遠浅で、濁った内湾に生息[2]。年魚であり、10-11月の産卵期には筑後川などの流入河川を遡上し、砂底や礫底に約0.75 mmの球形の卵を産む[3]。川を10 km以上遡上する回遊魚である[4]。
人間の利用
[編集]食用とされ、生きたままのものを二杯酢で食べるほか、卵とじや天ぷらなどにされる[1]。かつては有明海で本種を対象とした漁業が行われていたが、個体数の激減により、現在は行われていない[4]。
保全状況評価
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 原色日本淡水魚類図鑑(1976)
- ^ a b c 『増補改訂 日本の淡水魚』250頁
- ^ a b 『小学館の図鑑Z 日本魚類館』129頁
- ^ a b 『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚』85頁
- ^ “日本のレッドデータ検索システム(アリアケシラウオ)”. エンビジョン環境保全事務所. 2012年10月16日閲覧。
参考文献
[編集]- 宮地傳三郎、川那部浩哉・水野信彦『原色日本淡水魚類図鑑』(全改訂新版)保育社、1976年、115頁。ISBN 978-4-586-30032-7。
- 田北徹(アリアケシラウオ部分)『山渓カラー名鑑 日本の淡水魚』山と渓谷社、1989年。ISBN 4-635-09021-3。
- 猿渡敏郎(アリアケシラウオ部分)『小学館の図鑑Z 日本魚類館』小学館、2018年。ISBN 978-4-09-208311-0。
- 細谷和海『山渓ハンディ図鑑15 増補改訂 日本の淡水魚』山と渓谷社、2019年。ISBN 978-4-635-07043-0。