アミング潮江
アミング潮江(アミングしおえ)は、兵庫県尼崎市潮江などに位置する、JR西日本尼崎駅北口側の再開発地区の愛称[1]。全体でおよそ9ヘクタールを対象に、兵庫県、尼崎市、住宅・都市整備公団の共同事業として勧められた「JR尼崎駅北市街地再開発事業」は、1990年に第一地区が事業認可され、約1000億円をかけて[1]、1999年に完成した[2]。アミング潮江は、第一地区、第二地区、駅前地区を合わせた、この事業の対象地域全体を指す愛称であり[1]、合わせて1,200 戸超の高層マンション群、大型量販店、ショッピングモール、レストランなどを配した「未来型都市」と宣伝されている[3]。
第一地区
[編集]第一地区は、潮江一、二丁目、浜二、三丁目にまたがる約1.96ヘクタールで、述べ43100平方メートルとなる4棟の建物に、権利者住宅223戸、公団分譲住宅41戸、コミュニティー住環境整備事業によるコミュニティー住宅29戸、商業施設75店舗、業務施設13区画、体育館、駐車場などが整備され、1994年3月28日に「街開き」が行なわれた[1]。再開発ビル「アミング潮江イースト」などが位置している[4][5]。
第二地区
[編集]かつての麒麟麦酒尼崎工場跡地を中心とした第二地区は、約3.6ヘクタールで、再開発地区の中では最も遅く1999年11月となった[2][6]。ここには再開発ビル「アミング潮江ウエスト」と「プラスト」がある[5]。また、麒麟麦酒の子会社キリンホテル開発が運営するホテル「ホップインアミング」も開業したが[6]、2009年にはその全発行済株式500株が麒麟麦酒からジェイアール西日本ホテル開発に譲渡された[7]。
駅前地区
[編集]駅前地区では、まだ再開発事業の途中だった1995年12月に、まず仮設店舗「アミング駅前」が設けられ28店舗が入居した[8]。駅前地区の開発は、 兵庫県住宅供給公社が市街地再開発事業として取り組み、1998年1月に完成した[9]。
施設
[編集]集合住宅
[編集]賃貸住宅
[編集]宿泊施設
[編集]商業施設
[編集]アミング潮江プラストいきいき館
[編集]地区内に存在する複合商業施設。主要テナントは以下の通り。
その他の商業施設
[編集]- 阪急オアシス尼崎潮江店
- アミング潮江商店街
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “28日に街開き JR尼崎駅北再開発、愛称はアミング潮江”. 朝日新聞・兵庫. (1994年3月8日). "住宅・都市整備公団と県、尼崎市が協力して進めるJR尼崎駅北市街地再開発事業の第一地区が十九日に完成し、二十八日に「街開き」をする。同事業では、地区内の民間アパートに住む人たちも希望すれば入居できるように市営住宅を設ける「コミュニティー住環境整備事業」にも並行して取り組んできた。「潮江方式」として注目されている。再開発地区全体の愛称は「アミング潮江」と名付けられている。潮江再開発の対象地区はJR尼崎駅の北側の約九ヘクタールで、第一地区は同市潮江一、二丁目、浜二、三丁目の約一・九六ヘクタール。五―十四階建ての四棟(延べ四万三千百平方メートル)が完成し、権利者住宅二百二十三戸、公団分譲住宅四十一戸、商業施設七十五店舗、業務施設十三区画のほか、体育館や駐車場などが整備された。コミュニティー住環境整備事業で建設した市営の「コミュニティー住宅」二十九戸もできている。... 潮江再開発は一九九〇年に第一地区の事業が認可され、九八年度までに残る第二地区と駅前地区を完成させる予定。全体の事業費は約一千億円。" - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ a b “尼崎の再開発、完了”. 朝日新聞・夕刊: p. 10. (1999年11月11日) - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ “Access アクセス”. ホテル「ホップイン」アミング. 2015年11月12日閲覧。
- ^ “Web版尼崎地域史事典『apedia』 1994年”. 尼崎市. 2015年11月12日閲覧。
- ^ a b 『データで見る尼崎の経済 2015』(PDF)尼崎市/尼崎商工会議所、2015年、20頁 。2015年11月12日閲覧。「1994年(平成6) JR尼崎駅北第一地区市街地再開発事業「アミング潮江イースト」が完成 ... 1999年(平成11) JR尼崎駅北第二地区市街地再開発事業「アミング潮江ウエスト・プラスト」が完成」
- ^ a b “Web版尼崎地域史事典『apedia』 1999年”. 尼崎市. 2015年11月12日閲覧。
- ^ “Web版尼崎地域史事典『apedia』 2009年”. 尼崎市. 2015年11月12日閲覧。
- ^ “仮設店舗オープン 愛称「アミング駅前」 JR尼崎駅北側”. 朝日新聞・兵庫. (1995年12月7日) - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ “Web版尼崎地域史事典『apedia』 1998年”. 尼崎市. 2015年11月12日閲覧。
外部リンク
[編集]座標: 北緯34度43分59.4秒 東経135度25分56.8秒 / 北緯34.733167度 東経135.432444度