アフィニティー (バンド)
アフィニティー Affinity | |
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34年ぶりに集結したメンバー(2006年6月、左からリンダ、ジョップ、フォスター、サーペルと代役ジェフ・キャッスル) | |
基本情報 | |
別名 | ICE(前身グループ) |
出身地 |
イングランド イースト・サセックス州ブライトン |
ジャンル |
ジャズ・ロック オルガン・ロック プログレッシブ・ロック |
活動期間 |
1968年 - 1972年 2006年 2011年 |
レーベル |
ヴァーティゴ Angel Air Records |
メンバー |
リンダ・ホイル リントン・ネイフ マイク・ジョップ モー・フォスター グラント・サーペル ヴィヴィアン・マコーリフ デイヴ・ワッツ |
アフィニティー(Affinity)は、イングランド出身のジャズ・ロックバンド。
プログレッシブ・ロックの草創期に活動したグループの一つ。女性ボーカルのリンダ・ホイルを擁し、陰影で叙情的なアンサンブルを展開した。
来歴
[編集]結成期
[編集][1]1968年、ジャズグループ「アイス (Ice)」として活動していたリントン・ネイフとグラント・サーペルを中心に、リンダ・ホイル、マイク・ジョップ、モー・フォスターのラインナップで結成。バンド名は、ジャズ・ピアニスト オスカー・ピーターソンのアルバム名(1962年作)に因む。しかし早々に、リンダが声帯手術を受ける事情があり、復帰するまでインストゥルメンタル・バンドとして活動した。翌1969年にリンダが復帰し、作品の制作に取り掛かる。
1970年、セルフタイトルで唯一のオリジナル・アルバム『アフィニティー』を発表。
1971年、ツアーに疲れたリンダとネイフが脱退。女性ボーカルのヴィヴィアン・マコーリフとデイヴ・ワッツに交代する。
1972年、メンバーの音楽的方向性の相違により分裂。フォスター、ジョップ、サーペルが、元「マンフレッド・マン」のマイク・ダボのバンドに加入し全米ツアーに同行したため、バンドはそのまま崩壊した。
1998年、2代目ボーカルのヴィヴィアン・マコーリフが死去。
リユニオン
[編集]2006年、解散から34年ぶりにリンダ、ジョップ、フォスター、サーペルの創設メンバーが集結し、プライベートパーティーを催した。一時引退していたリンダは、これを契機に歌手活動を再開している[2]。後に2011年でもイベントにて再集結し、この音源はライブ作品として翌年にリリースしている。
歴代メンバー
[編集]- リンダ・ホイル (Linda Hoyle) – ボーカル (1968年–1970年、2006年、2011年)
- リントン・ネイフ (Lynton Naiff) – キーボード (1968年–1970年)
- マイク・ジョップ (Mike Jopp) – ギター (1968年–1972年、2006年、2011年)
- モー・フォスター (Mo Foster) – ベース (1968年–1972年、2006年、2011年) ♰RIP.2023年
- グラント・サーペル (Grant Serpell) – ドラムス (1968年–1972年、2006年、2011年)
- ヴィヴィアン・マコーリフ (Vivienne McAuliffe) – ボーカル (1971年–1972年) ♰RIP.1998年
- デイヴ・ワッツ (Dave Watt) – キーボード (1971年-1972年)
- サポート
- ジェフ・キャッスル (Geoff Castle) – キーボード (2006年)
- ゲイリー・ハズバンド (Gary Husband) – キーボード (2011年)
変遷と担当楽器
[編集]第1期-1 1968年
[編集]- リンダ・ホイル (Linda Hoyle) - vocal
- リントン・ネイフ (Lynton Naiff) - organ
- マイク・ジョップ (Mike Jopp) - guitar
- モー・フォスター (Mo Foster) - bass guitar
- グラント・サーペル (Grant Serpell) - drums
第1期-2 1968年 - 1969年
[編集]- リントン・ネイフ (Lynton Naiff) - organ/piano
- マイク・ジョップ (Mike Jopp) - guitar
- モー・フォスター (Mo Foster) - bass guitar
- グラント・サーペル (Grant Serpell) - drums
ホイルが声帯手術を受けたため、復帰するまでインストゥルメンタル・バンドとして活動。
第1期-3 1969年 - 1971年
[編集]- リンダ・ホイル (Linda Hoyle) - vocal
- リントン・ネイフ (Lynton Naiff) - organ/piano/electric piano/harpsichord/vibraphone
- マイク・ジョップ (Mike Jopp) - guitar/acoustic guitar/12-string guitar
- モー・フォスター (Mo Foster) - bass guitar/double bass
- グラント・サーペル (Grant Serpell) - drums/percussion
+
- ジョン・ポール・ジョーンズ (John Paul Jones) - brass,strings arrangement(1st)
- クリス・ヒューズ (Chris Hughes) - brass arrangement(1st)
1stアルバム『アフィニティー』録音。2ndアルバム用の曲「Yes Man」のデモ・レコーディングを行った。
第2期 1971年 - 1972年
[編集]- ヴィヴィアン・マコーリフ (Vivienne McAuliffe) - vocal
- デイヴ・ワッツ (Dave Watts) - organ/piano
- マイク・ジョップ (Mike Jopp) - guitar/acoustic guitar
- モー・フォスター (Mo Foster) - bass guitar/double bass
- グラント・サーペル (Grant Serpell) - drums
アルバム用デモ・レコーディングを行った。この音源は『1971-72』として発表された。
『1971-72』にはフォスター(bass guitar/double bass/organ/electric piano/percussion)、ジョップ(guitar/acoustic guitar)の2人による新録インストゥルメンタル2曲も収録。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『アフィニティー』 - Affinity (1970年 第1期-3)
- 2002年盤CDにはシングル曲、ラジオ用音源、テレビ用音源、アセテート盤用デモ音源、2ndアルバム用デモ音源等を収録している。
ライブ・アルバム
[編集]- 『ライヴ・インストゥールメンタル1969』 - Live Instrumentals 1969 (2003年 第1期-2) ※1968年 - 1969年録音
- Baskervilles Reunion:2011 (2012年)
コンピレーション
[編集]- 『1971-72』 - 1971-72 (2003年 第2期) ※1971年~1972年に録音されたアルバム用デモ・レコーディング音源。
- 『オリジンズ65-67』 - Origins 1965-67 (2004年) ※1965年~1967年録音。リントン・ネイフ、モー・フォスター(ドラム)参加。
- 前身バンドUSジャズ・トリオのライブ音源をまとめた作品。
- 『アフィニティー -完全盤-』 - Affinity Ultimate Collection (2006年 第1期-1~第2期)
- 『アフィニティー』(ボーナス曲含)、『オリジンズ65-67』、『ライヴ・インストゥールメンタル1969』、『1971-72』に前身バンドラッセルズ・クランプ、アイスの音源も収録したCD5枚組。
- Origins: The Baskervilles 1965 (2007年) ※1965年録音。モー・フォスター(ドラム)参加。
- フォスターがアフィニティー以前に在籍していたバンドバスカヴィルズの音源をまとめた作品。
シングル
[編集]- "Eli's Coming / United States Of Mind" (1970年 第1期-3) ※Linda Hoyle With Affinity名義
脚注
[編集]- ^ “MEET THE SONGS 114回 アフィニティ『Affinity』”. カケハシ・レコード (2014年4月18日). 2018年9月28日閲覧。
- ^ “リンダ・ホイル 『ピーセズ・オブ・ミー』以来44年ぶりとなる2ndソロ作を発表”. 芽瑠璃堂 (2015年6月4日). 2018年9月28日閲覧。
- ^ “伝説のセッション・ベーシスト、モー・フォスターが78歳で死去”. シンコーミュージック (2023年7月5日). 2023年10月16日閲覧。
関連項目
[編集]- リンダ・ホイル
- USジャズ・トリオ - リントン・ネイフ、グラント・サーペル、モー・フォスター(ドラムスとして)在籍
- バスカヴィルズ - グラント・サーペル、モー・フォスター(ドラムスとして)参加
- ラッセルズ・クランプ - グラント・サーペル在籍
- アイス - リントン・ネイフ、グラント・サーペル、モー・フォスター、リンダ・ホイル在籍
- セイラー - グラント・サーペル在籍
- プリンシパル・エドワーズ・マジック・シアター - ヴィヴィアン・マコーリフ在籍
- アードヴァーク - アルバム録音前にデイヴ・ワッツが在籍していた。