アフィニティ
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アフィニティ(英: Affinity Cocktail[1])は、スコッチ・ウイスキーベースのカクテル。
概要
[編集]「アフィニティ」とは「婚姻関係」や「親しい間柄」を表す語である[2][3]。
スコットランド産のスコッチ・ウイスキー、フランス産のドライ・ベルモット、イタリア産のスイート・ベルモットを使用して、この3か国の友好を現したカクテルである[2][3]。
マンハッタンのバリエーションとも考えられており[4]、スコッチ・マンハッタン(Scotch Manhattan)とも呼ばれる[5]
歴史
[編集]アフィニティが確認できる最古の文献は1907年10月28日(月)のニューヨーク・サン紙のブロードウェイでアフィニティと呼ばれる新しいカクテルがあることを紹介した記事である[6]。この時のレシピは1913年発刊の『Straub's Manual of Mixed Drinks』(Jacques Straub著)に「Express Cocktail」の名前でも掲載されているが、オレンジ・ビターズを使用し、ドライ・ベルモットを使用していない点で現行レシピとは異なる[6][7]。
1909年発刊の『The Reminder: An Up-to-Date Bartender's Vest Pocket Guide』(J.A. Didier著)に掲載されているレシピはスイート・ベルモットとドライ・ベルモットを使い、アロマティックビターを使用するものであるが、マラスキーノ・チェリーが飾り付けに加わっている[6]。
1930年発刊の『サヴォイ・カクテル・ブック』でマラスキーノ・チェリーの飾りが取り除かれ、現行と同じレシピになった[6]。
レシピの例
[編集]『サヴォイ・カクテル・ブック』掲載のレシピを以下に挙げる[1]。
- 材料
-
- スコッチ・ウイスキー - 1/3
- ドライ・ベルモット - 1/3
- スイート・ベルモット - 1/3
- アンゴスチュラ・ビターズ - 2dash
- 作り方
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- 全ての材料をステアして、カクテルグラスに注ぐ。
- レモンピールを絞りかける。
出典
[編集]- ^ a b Harry Craddock (2018) (英語). Savoy Cocktail Book. Courier Dover Publications. p. 17. ISBN 978-0486828411
- ^ a b 『カクテル完全ガイド』池田書店、2005年、151頁。ISBN 978-4262129143。
- ^ a b 中村健二『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、46頁。ISBN 978-4072743935。
- ^ デイヴ・ブルーム著、鈴木隆行監修『ウイスキーバイブル 本当のたのしみ方を知りたくなったら、この本からはじめよう』日本文芸社、2018年、128頁。ISBN 978-4537215946。
- ^ チャールズ・シューマン著、福西英三訳、松本みどり訳『シューマンズ バー ブック』(新装版)河出書房新社、2018年、44頁。ISBN 978-4309279213。
- ^ a b c d “Affinity Cocktail”. Difford's Guide. 2022年11月19日閲覧。
- ^ “Straub's Manual of Mixed Drinks” (英語). p. 22. 2022年11月19日閲覧。