アハメド・カリール
アハメド・カリール(ディベヒ語: އަހްމަދު ޚަލީލް、英語: Ahmed Khaleel、1962年3月17日[1])は、モルディブの外交官、元駐日大使[2]。マジーディーヤー学校出身[1]。2013年から2023年にかけて、非常駐の在大韓民国大使[3]。2016年から2018年にかけて外務省の二国間関係担当次官を務めた後、2018年11月より外務担当国務大臣[4]。
外交経歴
[編集]1981年に外務省へ入省して、まず半年ほど移民局で奉職した後、三等書記官として配属された在スリランカ高等弁務官事務所で2年ほど勤務[4]。
1983年10月から1984年6月にかけて、パキスタンの首都イスラマバードで外交官養成プログラムを修める。1991年10月から1992年10月にかけて、イギリスのオックスフォード大学で外交官養成プログラムを修める[1]。
2006年から2007年にかけて駐日モルディブ臨時代理大使として大使館開設に携わった後[5]、2007年から2009年にかけて国連大使[1]。
2009年から2016年にかけて駐日モルディブ大使[4][6](信任状捧呈式は任命の翌年2010年に執り行われた[2])。
駐日大使在任3年目の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、東北地方の太平洋沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした[7]。同年8月26日から27日にかけて、当時日本・モルディブ友好議員連盟幹事長を務めていた新藤義孝衆議院議員と共に被災地の宮城県石巻市で支援活動に従事した(新藤にとっては三度目となる被災地支援だが、カリール大使が同行したのは初)[8]。
2013年4月18日、非常駐の在大韓民国大使として同国の首都ソウルを訪問し、青瓦台で朴槿恵大統領に信任状を捧呈した[3]。
カリールが駐日大使として在任中の2015年12月15日、安倍晋三内閣総理大臣が日本語を話す駐日各国大使24名を総理公邸に招いて昼食会を主催したが、カリール大使も参加した各国大使のうちの一人であった[9]。
2016年10月3日、外務省の二国間関係担当次官に任命される[4]。2018年6月14日、東京で開催された第1回日・モルディブ政策対話に二国間関係担当次官として参加して滝崎成樹南部アジア部長らと意見交換を行った[10]。
2018年11月22日、外務担当国務大臣に任命される[4]。2019年8月27日、モルディブの首都マレで開催された第2回日・モルディブ政策対話に外務担当国務大臣として参加して滝崎成樹南部アジア部長らと意見交換を行った[11]。2021年3月4日、オンラインのビデオ会議形式で開催された第3回日・モルディブ政策対話に外務担当国務大臣として参加して小林賢一南部アジア部長らと意見交換を行った[12]。
2021年10月4日、カリール外務担当国務大臣はマレで柳井啓子駐モルディブ日本大使と供与限度額4億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換を行った[13]。2022年5月30日、マレで竹内みどり駐モルディブ日本大使と供与額6.50億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換を行った[14]。
2022年9月27日、東京で故安倍晋三国葬儀が執り行われ、アブドッラ・シャーヒド外務大臣、ハッサン・ソービル駐日大使及びモハマド・アミートゥ・アハメド・マニック副大使と共に参列した[15]。
2023年4月4日、東京で開催された第4回日・モルディブ政策対話に外務担当国務大臣として参加して有馬裕南部アジア部長らと意見交換を行った[16]。
出典・脚注
[編集]- ^ a b c d NEW PERMANENT REPRESENTATIVE OF MALDIVES PRESENTS CREDENTIALS | Meetings Coverage and Press Releases - 2008年2月19日
- ^ a b 外務省: 新任駐日モルディブ大使の信任状捧呈 - 2010年2月16日
- ^ a b First Non- Resident Ambassador to the Republic of Korea presents Credentials - MFA
- ^ a b c d e Ahmed Khaleel - Minister of State for Foreign Affairs
- ^ モルディブ、駐日大使館を開設、5年後に日本人の倍増目指す | 旅行業界 最新情報 トラベルビジョン
- ^ 天皇皇后両陛下のご日程:平成28年(7月~9月) - 宮内庁
- ^ 特集 東日本大震災: 防災情報のページ - 内閣府
- ^ 週刊新藤第228号 石巻ボランティア活動を実施! ~被災地にみんなの笑顔と元気を届けたい~ | 新藤義孝公式ウェブサイト
- ^ 安倍総理大臣と日本語を話す駐日各国大使との昼食会 | 外務省
- ^ 第1回日・モルディブ政策対話の開催 | 外務省
- ^ 第2回日・モルディブ政策対話の開催 | 外務省
- ^ 第3回日・モルディブ政策対話の開催 | 外務省
- ^ モルディブ共和国に対する保健医療体制強化のための支援(無償資金協力「経済社会開発計画」) | 外務省
- ^ モルディブ共和国に対する警察保安に関する協力(無償資金協力) | 外務省
- ^ Maldives in Japan on Twitter: "Foreign Minister @abdulla_shahid, Amb. Sobir & SM Khaleel today attended the State Funeral for former Prime Minister of Japan, Abe Shinzo. Late PM Abe Shinzo is Japan’s longest-serving Prime Minister, a respected global statesman and advocate for democratic values & diplomacy. https://t.co/ToXqWs66Da" / Twitter
- ^ 第4回日・モルディブ政策対話の開催 | 外務省
外部リンク
[編集]- Ahmed Khaleel - Minister of State for Foreign Affairs
- 朝日新聞デジタル: 朝日地球環境フォーラム - 2015年10月
- 国内の資源をフルに活かして「おもてなしの心」で 観光立国を | AppleTown - 2015年3月
- 第44回 勝兵塾月例会レポート | 勝兵塾 - 2015年1月
- 第44回勝兵塾月例会 モルディブ共和国大使 - YouTube - アパグループ東京本社での講演(2015年1月15日)、発言は英語、日本語の通訳つき
- 大使リレー講義「モルディブ共和国」(2013年) | 東洋大学 - 2013年11月
公職 | ||
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先代 アスラム・シャーキル |
モルディブ外務担当国務大臣 2018年 - |
次代 (現職) |
先代 (空席) |
モルディブ二国間関係担当次官 2016年 - 2018年 |
次代 (空席) |
先代 (初代) |
在大韓民国モルディブ大使 2013年 - 2023年 |
次代 ハッサン・ソービル(東京常駐) |
先代 モハメド・ラティーフ |
モルディブ国連大使 2007年 - 2009年 |
次代 アブドゥル・ガフール・モハメド |