アスコルビン酸ナトリウム

l-アスコルビン酸ナトリウム
	IUPAC名 Sodium (2R)-2-[(1S)-1,2-dihydroxyethyl]-4-hydroxy-5-oxo-2H-furan-3-olate
	別称 Sodascorbate; Monosodium ascorbate; E301
識別情報
CAS登録番号	134-03-2
PubChem	23667548
UNII	S033EH8359
EC番号	205-126-1
E番号	E301 (酸化防止剤およびpH調整剤)
KEGG	D05853
ChEBI	CHEBI:113451 ;
ChEMBL	CHEMBL591665
RTECS番号	CI7671000
	SMILES OC1=C([O-])[C@]([C@@H](O)CO)([H])OC1=O.[Na+];
	InChI InChI=1S/C6H8O6.Na/c7-1-2(8)5-3(9)4(10)6(11)12-5;/h2,5,7-10H, 1H2;/q;+1/p-1/t2-,5+;/m0./s1;
特性
化学式	C6H7NaO6
モル質量	198.11 g mol−1
外観	白から黄色の結晶
匂い	無臭
密度	1.66 g/cm3
融点	218 °C, 491 K, 424 °F (分解)
水への溶解度	62 g/100 mL (25 °C) ; 78 g/100 mL (75 °C)
溶解度	ごく微量エタノールに溶解; クロロホルム、エーテルに不溶
危険性
NFPA 704	0 0 0
	特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アスコルビン酸ナトリウム（英: Sodium ascorbate）は、アスコルビン酸（ビタミンC）のナトリウム塩である。化学式はC₆H₇NaO₆で表される。

利用

食品添加物としてE番号は301であり、酸化防止剤や酸味調整剤として使用されている。EU圏やアメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランドで食品添加物として認可されており、日本でも食品衛生法に基づき指定添加物として使用が認められている^[2]。

in vitroの研究では、アスコルビン酸ナトリウムが悪性黒色腫を含む種々の悪性細胞株に対して細胞毒性作用を有することが見出されている^[3]^[4]。

アスコルビン酸ナトリウムは、水にアスコルビン酸を溶解させ、当量の水酸化ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムを加えることによって製造される。発泡が収まったあと、イソプロパノールの添加によってアスコルビン酸ナトリウムが沈殿する。