アシベニイグチ
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アシベニイグチ | |||||||||||||||||||||
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アシベニイグチ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Boletus calopus Pers, 1801 |
アシベニイグチ(Boletus calopus)は北ヨーロッパで見られるイグチ科のきのこの一種である。クリスティアーン・ヘンドリク・ペルズーン(Christian Hendrik Persoon)によって1801年に初めて記述され、そのカラフルな軸から、ギリシア語で「可愛い(καλος)」「足(πους)」という意味の言葉より命名された。ドイツ語でも「可愛い足のきのこ」を意味するSchönfußröhrlingと呼ばれる。
見た目は綺麗だが、味はとても苦く、食用には向かないため、英語圏ではbitter beech boleteと呼ばれることもある。
特徴
[編集]かさは、黄色の筋が入ったベージュ色からオリーブ色で、12cmほどの大きさになる。軸は黄色からピンク色で、黄色の斑点は枯れる頃には青色になる。胞子はオリーブ色から茶色である。匂いは強い。
生息地
[編集]北ヨーロッパや北アメリカ北西部、ミシガン州の落葉樹、特にカバノキやカシの根元に7月から12月頃に表れる。ただしミシガン州のものは別の亜種である可能性もある。
毒性
[編集]ロシアの科学者 Vasil’eva は1978年にこの種を食用として記している。しかし少なくともその味から食用には向かないし、いくらか毒性もある。調理しても苦味は消えない。
長沢栄史監修『日本の毒きのこ』によると、ムスカリンなどの毒を含み、腹痛・下痢・痙攣などを引き起こす。[1]。
脚注
[編集]- ^ 長沢栄史監修『日本の毒きのこ』(学習研究社、2009年増補改訂版初刷、179頁)