アシナガアリ
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アシナガアリ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Aphaenogaster famelica Smith, 1874 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
アシナガアリ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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アシナガアリ(脚長蟻) Aphaenogaster famelica は、ハチ目(膜翅目)・アリ科・フタフシアリ亜科に分類されるアリの一種。日本では山野の日陰で見られる大型のアリで、和名通り脚の長いスマートな体型が特徴である。
形態
[編集]働きアリの体長:4.5-8 mm 女王アリの体長:10 mm
- 働きアリのサイズには連続的な変異がある。体は鈍い光沢がある褐色で、腹柄は2つで腹柄節は長い。体つきはクロナガアリに似るが体色や生息環境、生態も異なる。
女王は頭頂部が働きアリほど強くカーブしない。
雄アリの体色は女王アリや働きアリと同じで、赤みを帯びる。
生態
[編集]森林やその周辺に多く生息し、コケが生えるような湿り気がある日陰の地面に巣を作る。普通種だがオオズアリほど身近ではなく、森林近くの畑や林道、大きな木が生い茂った公園や神社などの地面で見られる。活動期は春から秋まで幅広く、羽アリが飛び出す結婚飛行は6~7月下旬に行われる。
働きアリはおもに地上を徘徊して餌を探す。昆虫など小動物の死骸を見つけると集団で巣穴に運ぶが、オオズアリほどの動員はしない。イモムシなどの生きた動物を襲うこともあるが攻撃性は低く、抵抗されると引き下がる。 また、雨天でも巣外活動をする個体が多く見られる。
単女王制で、一つの巣には1個体の女王がいる。
分布
[編集]北海道から伊豆諸島、対馬、種子島・屋久島まで、日本の広い範囲に分布し、日本以外では中国にも分布する。
近縁種
[編集]アシナガアリ属(Aphaenogaster 属)は日本から15種が知られている。
- ヤマトアシナガアリ A. japonica Forel, 1911
- 北海道から九州、対馬、屋久島及び朝鮮半島、済州島に分布する。東日本では平地、西日本で山地の林縁や林内の土中、岩のすき間などに巣を作っている。
- イソアシナガアリ A. osimensis Teranishi, 1940
- 茨城県以西の太平洋岸から奄美大島まで分布する。和名通り海岸部の岩が多く乾燥したところの土中石下,岩の割れ目に巣を作るが、離島部では内陸部の林縁、林内やガレ場に生息することもあるという。
- エラブアシナガアリ A. erabu Nishizono et Yamane, 1990
- 口永良部島からトカラ列島・悪石島まで分布する。姿はアシナガアリに似るが体色が黄褐色であること、前伸腹節刺が短いことなどで区別する。
- ガマアシナガアリ A. gamagumayaa Naka & Maruyama, 2018
- 沖縄本島で発見された真洞穴性昆虫で、アリの真洞穴性種は世界で2例目。コウモリの糞(グアノ)を運ぶところが観察されている。国内希少野生動物種に指定されている。
外部リンク
[編集]- アシナガアリ属 ― 日本産アリ類画像データベース