アクアフィリング
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アクアフィリング(英語:Aquafilling)とは、欧州で2004年に開発された注入剤の名称である。 親水性ゲルであり、美容整形の分野で豊胸や臀部のボリュームアップや顔の輪郭形成に使用される。
成分
[編集]2%のポリアミド(陽イオン)と98%の生理食塩水で構成される。体内注入後、ポリアミドは加水分解と尿排泄によって分解され、最終的には体外へ排出される。
アクアフィリングの構造
[編集]アクアフィリングの構造は、カルボニルとアミン基の間に生じる水素結合に基づいており、 複数の活発なカルボキシル基グループがあることにより、陽電荷をポリマー分子へ与え、高い親水性と水溶性が実現している。陽電荷ゲルが負電荷分子であるコラーゲンとエラスチンを引き寄せるため、長期間の弾力性が維持できる。
施術方法
[編集]基本的には、注射器で充填剤を注入する。体への負担が小さいので当日から普段どおりの生活が可能なケースが多い。さらに、追加注入が気軽にできるため、少しずつ豊胸したり、形を整えたりすることなどが可能。
法的事項
[編集]チェコにて製造され、CEマーク認証をされている。また、EUにおいての販売許可を取得している。
日本国内の動き
[編集]日本形成外科学会は、「非吸収性充填材注入による豊胸術に関する共同声明」を発表[1]している。また、豊胸手術被害の注意を呼びかけるため、厚生労働省がチェックリストを公表している[2]。
脚注
[編集]- ^ “日本形成外科学会 > 会員の方へ > 各種委員会 > 美容医療に関する委員会”. www.jsprs.or.jp. 2019年5月14日閲覧。
- ^ “豊胸術被害で注意呼びかけ 厚労省がチェックリスト”. 日本経済新聞 電子版. 2019年5月14日閲覧。