アカザエビ
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アカザエビ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アカザエビ
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
DATA DEFICIENT (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Metanephrops japonicus (Tapparone-Canefri, 1873) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Nephrops japonicus | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アカザエビ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Japanese lobster[1][2] |
アカザエビ(藜海老 Metanephrops japonicus)は、エビ目(十脚目)・ザリガニ下目・アカザエビ科に分類されるエビの一種。日本近海の深海に生息する海生ザリガニ類で、食用に漁獲される。
鋏脚が細長いことから料理店などでは「テナガエビ」とも呼ばれるが、標準和名のテナガエビは汽水・淡水生の全く別のエビを指す。方言でも、例えば長崎弁でアカザエビとテナガエビの双方に共通して「だくま」という名があてられている。
特徴
[編集]全長25cm。全身が非常に硬い殻に覆われる。複眼は黒い球形で、額角と複眼の横には鋭い棘がある。鋏脚は長くがっしりしているが、歩脚はあまり強靭ではない。腹部には背中側中央に出っ張った線があり、両脇に複雑な彫刻のような模様がある。体色は全身が橙色-ピンク色で、植物のアカザを思わせることからこの和名がある。
千葉県沖から日向灘にかけての太平洋沿岸域に分布し、水深200-400mほどの深海砂泥底に生息する。深海動物だが日本近海だけに分布する固有種で、"Japanese lobster"という英名もある。
繁殖期は秋で、交尾後にメスは2-3mmほどの卵を400-1500個ほど産卵し、腹肢に抱えて孵化するまで保護する。孵化した子供は既に親と同じ体型をしている。
冬から春にかけて籠漁などで漁獲され、食用にされる。殻が硬く棘も多いが美味で、塩茹でや味噌汁などの和風料理の他、ロブスターと同様にローストやパエリア、スキャンピなど洋風料理にも用いられる。
近縁種
[編集]アカザエビ属 Metanephrops は熱帯・温帯の深海から多くの種類が知られる[3]。これらもアカザエビと同様食用に漁獲される。
- サガミアカザエビ Metanephrops sagamiensis (Parisi, 1917)
- 体長18cmほど。アカザエビよりやや小型で、鋏脚の先が白い。相模湾以西の本州・四国太平洋岸と九州周辺海域に分布する。生息数の詳細は不明だが、九州ではアカザエビよりも多く漁獲される。
- ミナミアカザエビ M. thomsoni (Bate, 1888)
- 体長15cmほど。アカザエビによく似ているが小型で、鋏脚に赤の横しま模様が4本入る。土佐湾以西の太平洋沿岸、日本海の山陰沖・黄海・東シナ海を経てフィリピン沿岸まで分布する。水深200m前後の砂泥底に生息する。
- ニュージーランドアカザエビ M. challengeri Balss, 1914
- ニュージーランド沿岸に分布する。
- ヨーロッパアカザエビ
→「ヨーロッパアカザエビ」を参照
脚注および参考文献
[編集]- ^ a b WoRMS Result
- ^ ITIS Result
- ^ Chan (2010) では18種を挙げる。
- 三宅貞祥『原色日本大型甲殻類図鑑』 I、保育社。ISBN 4-586-30062-0。
- 『詳細図鑑 さかなの見分け方』(新装版)講談社。ISBN 4-06-211280-9。
外部リンク
[編集]- “Metanephrops japonicus”. 2011年4月16日閲覧。 ITIS
- Chan, T. (2010年). “Metanephrops Jenkins, 1972”. World Register of Marine Species. 2011年4月16日閲覧。 WoRMS
- L.B. Holthuis (1991). Metanephrops japonicus. “Marine Lobsters of the World: An Annotated and Illustrated Catalogue of Species of Interest to Fisheries Known to Date”. FAO Fisheries Synopsis (Rome, Italy: FAO) 13 (125). ISBN 92-5-103027-8. オリジナルの2009年5月31日時点におけるアーカイブ。 2011年4月16日閲覧。. NLBIF