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アウグスト・ユンケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アウグスト・ユンケル
August Junker
1912年
基本情報
生誕 1868年1月27日[1][2]
出身地 北ドイツ連邦
プロイセンの旗 プロイセン王国 シュトルベルク[2][3][4]
死没 (1944-01-05) 1944年1月5日(75歳没)
日本の旗 日本 東京都[1]
学歴 ケルン音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト
共同作業者 東京音楽学校
武蔵野音楽学校

アウグスト・ユンケル(August Junker、1868年1月27日[1][2]または1870年1月21日[5]または1870年1月27日[6] - 1944年1月5日)は、ドイツ出身でアメリカ合衆国日本でも活動したヴァイオリニスト指揮者お雇い外国人として東京音楽学校の音楽教師となった[3]

略歴

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1868年生まれ。ケルン音楽院ヨーゼフ・ヨアヒムにヴァイオリンを師事。1890年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第一ヴァイオリン奏者として入団(後にコンサートマスターに昇格)。1891年から1897年まで渡米し、シカゴ交響楽団などでヴァイオリン奏者を務めた[1]

1899年来日し、東京音楽学校教師として1912年までヴァイオリンと管弦楽の教育にあたり、 瀬戸口藤吉[7]安藤幸[8]瀧廉太郎小松耕輔[9]東儀哲三郎[10]三浦環、外山国彦[11]山田耕作信時潔竹内平吉[12]澤崎定之[13]杉山長谷夫[14]波多野福太郎[15]篠﨑弘嗣ら多くの音楽家を育てた[3]1913年勲二等瑞宝章を受章。アーヘン音楽大学教授、アーヘン室内交響楽団指揮者として活動の後、1934年再来日。以後、武蔵野音楽学校教授となり晩年まで指導に当たった[1]。再来日後も新交響楽団、松竹交響楽団(後に大東亜交響楽団)などの演奏会で指揮。 1938年4月には第6回日本音楽コンクールの審査員も務めた[16]1943年10月22日にユンケルが脳溢血で倒れたため、翌23日に東京音楽学校奏楽堂で予定されていたアウグストユンケル先生顕彰祝賀会は中止となった。祝賀会では山田耕筰指揮による混声合唱曲『ユンケル先生を讃ふる歌』(信時潔 曲、武島羽衣 詞)、ユンケル指揮による6曲の合唱曲とヨハネス・ブラームス作曲『ドイツ・レクイエム』が演奏される予定であった[17][18]。1944年東京にて死去[1]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c d e f コトバンク. ユンケル アウグスト.
  2. ^ a b c 在デュッセルドルフ日本国総領事館.
  3. ^ a b c 瀧井敬子. “音楽2. 東京音楽学校1912年 わが国オーケストラの父、ユンケル”. タイムカプセルに乗った芸大. 東京芸術大学. 2020年1月18日閲覧。
  4. ^ コトバンクの事典はいずれも出生地をタッヘンとしている (コトバンク. ユンケル アウグスト, コトバンク. ユンケル)。
  5. ^ コトバンク. ユンカー.
  6. ^ コトバンク. ユンケル.
  7. ^ 瀬戸口藤吉”. コトバンク. 日本大百科全書(ニッポニカ) ;. 2020年1月18日閲覧。
  8. ^ 安藤 幸”. コトバンク. 20世紀日本人名事典 ; 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  9. ^ 細川周平片山杜秀 監修「小松 耕輔」『日本の作曲家 近現代音楽人名事典』日外アソシエーツ、2008年、285-286頁。ISBN 978-4-8169-2119-3 
  10. ^ 東儀 哲三郎”. コトバンク. 20世紀日本人名事典 ; 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  11. ^ 外山国彦”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年1月18日閲覧。
  12. ^ 竹内平吉”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年1月18日閲覧。
  13. ^ 沢崎 定之”. コトバンク. 20世紀日本人名事典 ; 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  14. ^ 杉山 長谷夫”. コトバンク. 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  15. ^ 波多野 福太郎”. コトバンク. 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  16. ^ 日比谷公会堂でコンクール第一夜『大阪毎日新聞』(昭和13年4月10日)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p58 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  17. ^ 「ユンケル翁顕彰会中止」『東亰新聞』1943年10月26日。
  18. ^ 東京芸術大学百年史刊行委員会 編「昭和18年10月23日 アウグストユンケル先生顕彰祝賀会」『東京芸術大学百年史 演奏会篇 第2巻』音楽之友社、1993年、749-750頁。ISBN 9784276006133 
  19. ^ 田邊白皷 (1910-08). “樂壇時言”. 音楽世界 4 (8): 9. https://dl.ndl.go.jp/pid/11185069/1/7 2023年3月9日閲覧。. 

参考文献

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