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りんくうタウン駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
りんくうタウン駅
駅舎(2019年3月)
りんくうたうん
RINKŪ-TOWN[* 1]
Rinkū-town[* 2]
地図
所在地 大阪府泉佐野市りんくう往来北1
北緯34度24分37.64秒 東経135度17分59.61秒 / 北緯34.4104556度 東経135.2998917度 / 34.4104556; 135.2998917 (りんくうタウン駅)座標: 北緯34度24分37.64秒 東経135度17分59.61秒 / 北緯34.4104556度 東経135.2998917度 / 34.4104556; 135.2998917 (りんくうタウン駅)
所属事業者 南海電気鉄道
西日本旅客鉄道(JR西日本)
新関西国際空港
電報略号 リンクウ(南海)
リク(JR西日本)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
(JR西日本)-2021年-
2,706人/日(降車客含まず)
乗降人員
-統計年次-
(南海)-2019年-
12,411人/日
開業年月日 1994年平成6年)6月15日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 南海空港線
駅番号 NK 31
キロ程 1.9 km(泉佐野起点)
難波から35.9 km
NK30 泉佐野 (1.9 km)
(6.9 km) 関西空港 NK32
所属路線 関西空港線(JR西日本)
駅番号 JR-S46
キロ程 4.2 km(日根野起点)
天王寺から39.1 km
JR-S45 日根野 (4.2 km)
(6.9 km) 関西空港 JR-S47
備考 共同使用駅(南海の管轄駅)
みどりの窓口有(業務委託駅扱い)
  1. ^ 南海の表記
  2. ^ JR西日本の表記
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りんくうタウン駅(りんくうタウンえき)は、大阪府泉佐野市りんくう往来北にある、南海電気鉄道西日本旅客鉄道(JR西日本)のである。駅番号は南海がNK31、JR西日本がJR-S46

概要

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関西国際空港の対岸にあり、同港の開港に合わせて開発された副都心りんくうタウンの中心部に位置している。

南海の空港線と、JR西日本の関西空港線が乗り入れているが、両路線は当駅から関西空港駅まで施設を共用している。ただし、当駅から関西空港駅までの区間においては、南海・JR西日本とも線路を保有しない第二種鉄道事業者となっており、線路を保有している第三種鉄道事業者新関西国際空港である。当駅は両社の共同使用駅であり、南海の管轄駅である[注釈 1]。南海は泉佐野駅が、JR西日本は関西空港駅がそれぞれ当駅を管理している。

当駅にはJR西日本のみどりの窓口も設置されているが、業務はJR西日本交通サービスに委託されている。関空特急はるかを除く全列車が当駅に停車する。

当駅 - 関西空港駅間は特定運賃が適用されており、南海・JR西日本[注釈 2]ともに大人370円・小児180円である。なお、改札口は本駅では共用しているが、関西空港駅では両社で別となっているため、当駅→関西空港駅間の利用に限り、相互の普通乗車券でどちらの改札口でも係員に申告することなくそのまま出場できる制度がある[注釈 3]

南海・JR西日本の接続駅で、改札を出ずに乗換が可能な共同使用駅なのは、2023年現在では当駅が唯一である[注釈 4]。また、当駅は南海の駅で唯一漢字を一切含まない駅名である。

歴史

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駅構造

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島式ホーム2面4線を有する高架駅。2階にある改札およびコンコースおよびトイレは、南海とJR西日本とで共用している。自動改札機設置。

ホームは3階にあり、外側の2線(1・4番のりば)を南海が、内側の2線(2・3番のりば)をJR西日本が、それぞれ使用している。

券売機は南海・JR西日本で別々に設けられている。会社別に改札が分離されている関西空港駅と違い、当駅は改札・ホームともに両社で共用しているため、コンコースにICカード用乗り換え改札機が設置されている。

入出場用の改札機は、一時期南海とJR西日本とで利用できる交通系ICカードが異なっていたため、両社それぞれが設置していた時期もあったが、両者とも交通系ICカード全国相互利用サービスに完全対応して以降は、南海が管理する改札機に統一されている。

駅名標は南海仕様とJR西日本仕様とが混在している。駅構内のサイン類やホームの自動放送は南海仕様である。

前述の通り当駅 - 関西空港駅間では南海・JR西日本ともに同じ線路を使用する。関西空港駅側には上り線から下り線への片渡り線があり、3・4番のりばから関西空港駅方面への出発も可能である。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 南海空港線 下り 関西空港方面[9][10]
2 S JR関西空港線
3 上り 日根野天王寺大阪方面[10]
4 南海空港線 なんば和歌山市方面[9]

配線図

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日根野駅・長滝駅・泉佐野駅・羽倉崎駅・りんくうタウン駅・関西空港駅 配線略図

阪和線
天王寺方面




南海本線
難波方面





日根野駅・長滝駅・泉佐野駅・羽倉崎駅・りんくうタウン駅・関西空港駅 配線略図
阪和線
和歌山方面




南海本線
和歌山市方面





凡例
出典:[11]



利用状況

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  • 南海電気鉄道 - 2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員12,394人(乗車人員:6,263人、降車人員:6,148人)である
    南海の駅100駅中北助松駅に次いで第24位[12]
  • JR西日本 - 2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は2,557人である。

駅開業後の1日平均乗降・乗車人員推移は以下の通り。

年度[注釈 5]
年次[注釈 6]
南海電気鉄道 JR西日本 出典
1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
順位 1日平均
乗車人員
1994年 4,118 2,039 - 919 [13]
1995年 4,271 2,085 - 1,280 [14]
1996年 5,112 2,517 - 1,685 [15]
1997年 5,756 2,919 - 1,969 [16]
1998年 5,905 3,040 - 2,136 [17]
1999年 5,881 3,051 - 2,034 [18]
2000年 6,704 3,480 - 2,439 [19]
2001年 6,896 3,579 - 2,569 [20]
2002年 6,764 3,507 - 2,580 [21]
2003年 6,432 3,354 - 2,334 [22]
2004年 6,505 3,383 - 2,410 [23]
2005年 6,625 3,449 - 2,364 [24]
2006年 7,203 3,737 - 2,417 [25]
2007年 7,931 4,108 - 2,552 [26]
2008年 8,335 4,333 - 2,633 [27]
2009年 7,928 4,103 - 2,522 [28]
2010年 8,062 4,166 - 2,460 [29]
2011年 7,821 4,018 37位 2,392 [30]
2012年 8,286 4,277 35位 2,623 [31]
2013年 8,601 4,430 34位 2,663 [32]
2014年 8,850 4,541 31位 2,753 [33]
2015年 9,792 5,003 27位 2,988 [34]
2016年 10,467 5,316 27位 3,112 [35]
2017年 11,521 5,866 25位 3,271 [36]
2018年 11,982 6,083 25位 3,491 [37]
2019年 12,411 6,263 24位 3,574 [38]

駅周辺

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バス路線

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バスのりば

全路線とも駅前のバスターミナルから発着する。過去には関西国際空港への路線バスやアウル交通(ワールドツアーシステム)による船橋方面、杉崎高速バスによる大宮方面の高速バスが運行されていた。

1番のりば
2番のりば
高速バスのりば

隣の駅

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南海電気鉄道
南海空港線
空港急行・普通
泉佐野駅 (NK30) - りんくうタウン駅 (NK31) - 関西空港駅 (NK32)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
S 関西空港線
関空快速直通快速・シャトル(普通)
日根野駅 (JR-S45) - りんくうタウン駅 (JR-S46) - 関西空港駅 (JR-S47)

脚注

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注釈

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  1. ^ そのため、当駅はJR西日本の駅としては南海への業務委託駅となっている。
  2. ^ 南海の小児運賃は大人の半額かつ10円未満切り上げが原則だが、当駅 - 関西空港駅間についてはJR西日本に合わせて例外で切り捨てとしている。
  3. ^ 当駅→関西空港駅間の利用に限り、JR西日本(南海)の普通乗車券で南海(JR西日本)の列車に乗車できる「特別乗車」が認められている。なお、逆に関西空港駅→りんくうタウン駅間では、本駅の改札口は共通のため、この制度はない。ただし、定期券・回数券・特別企画乗車券・株主優待割引券(JR西日本)などの場合はこの制度は適用されない。また、南海の株主優待乗車証では当駅 - 関西空港駅間は利用できないことになっている。
  4. ^ かつては和歌山市駅橋本駅も同様だったが、いずれも改良工事により両社で改札口が別となった。一方で計画中の仮称なにわ筋線では西本町駅・中之島駅・大阪駅の3駅では改札を出ずに南海とJR西日本との相互間で乗換可能になる予定である。
  5. ^ JR西日本の集計。
  6. ^ 南海電気鉄道の集計。

出典

[編集]
  1. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、27頁。 
  2. ^ 南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  3. ^ 南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  4. ^ 全長89mのタンカー、関空連絡橋に衝突 強風で流され 朝日新聞 2018年9月4日
  5. ^ 関空、冠水で孤立…「帰れない」3000人困惑 読売新聞 2018年9月4日
  6. ^ 関西空港線の運転について:JR西日本”. 西日本旅客鉄道. 2018年9月7日閲覧。
  7. ^ 日本放送協会. “りんくうタウン駅まで鉄道再開へ|NHK 関西のニュース”. NHK NEWS WEB. https://web.archive.org/web/20180907221229/https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180907/0007041.html 2018年9月7日閲覧。 
  8. ^ “関空鉄道、2週間ぶり再開 旅客便運航回復前にアクセス大幅改善”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2018年9月18日). https://www.sankei.com/west/news/180918/wst1809180007-n1.html 2018年9月18日閲覧。 
  9. ^ a b りんくうタウン駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。
  10. ^ a b りんくうタウン駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月26日閲覧。
  11. ^ 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第10巻 阪南・紀勢西部』、18-19頁、 講談社、2009年11月、ISBN 978-4062700207
  12. ^ ハンドブック南海2020 鉄道事業 (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  28. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  29. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  30. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  31. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  32. ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
  33. ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
  34. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  35. ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
  36. ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
  37. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  38. ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)

関連項目

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外部リンク

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