よかろう亭殺人事件
表示
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2014年3月) |
この記事で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。 |
よかろう亭殺人事件(よかろうていさつじんじけん)とは、1952年9月15日にアメリカ占領下の沖縄の嘉手納村(現嘉手納町)で発生した殺人事件。
事件の概要
[編集]1952年9月15日午前4時、嘉手納村の居酒屋「よかろう亭」に二人の男(NとY)がやってきた。そして、ラストオーダーの時間は既に過ぎているのにもかかわらず、無理やり中に入ってビールを注文し、飲み始めた。
午前5時30分頃、Nは米軍基地から盗んだ拳銃を取り出し、女性従業員に向けて発砲する真似をし始めた。女性従業員は驚いて逃げると、Nは逆上して本当に発砲した。この銃弾は運悪くトイレから戻ってきた別の男性に命中した。ほとんど即死状態であった。NとYは青ざめて、そのまま逃走した。
琉球警察コザ警察署(現沖縄警察署)は、即座にNとYの身元を割り出し、Yをまもなく逮捕した。しかし、Nは依然として逃走中であった。そのため嘉手納村一帯を山狩りすることになった。
9月19日午後2時20分ごろ、Nは遂に観念し、潜伏していた小屋の中で自殺、事件は5日目にして解決した。
犯人の生い立ち
[編集]犯人のNは、以前は米軍の軍作業の仕事をしており、妻や子どももいた。しかしNは不良との付き合いがあり、軍作業を辞めてからは、不良仲間とともに戦果アギャー(米軍基地に忍び込み、物資を盗むこと)で生計を立てている状態であった。
事件1ヶ月前、基地に忍び込んだNは米兵に見つかり、発砲されて右足を負傷した。この頃から夫婦喧嘩が始まるようになった。そして事件当日も喧嘩して家を飛び出し、友人のYとともに「よかろう亭」に行って事件が発生した。
参考文献
[編集]- 比嘉清哲『沖縄警察50年の流れ 犯罪実話物語』1997年