コンテンツにスキップ

ゆめのはじまりんりん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ゆめのはじまりんりん」
きゃりーぱみゅぱみゅシングル
初出アルバム『ピカピカふぁんたじん
B面 スローモ
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル J-POP
レーベル ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE
作詞・作曲 中田ヤスタカ
プロデュース 中田ヤスタカ
チャート最高順位
きゃりーぱみゅぱみゅ シングル 年表
もったいないとらんど
(2013年)
ゆめのはじまりんりん
(2014年)
ファミリーパーティー
(2014年)
テンプレートを表示

ゆめのはじまりんりん」は、きゃりーぱみゅぱみゅの8枚目のシングル2014年2月26日ワーナーミュージック・ジャパンから発売された。

楽曲について

[編集]

中田ヤスタカのプロデュースによる表題曲は「出会い」と「別れ」をテーマにし[1][2]、新しい生活を前にした不安や期待を歌って[3]、卒業シーズンにマッチしたものになっている[4][2]

表題曲は発表直後から、Twitterなどで「曲の歌いだしがGAOの「サヨナラ」に非常に似ている、オマージュか」という指摘が相次いだが、アソビシステム(中田ときゃりーの所属事務所)およびワーナーミュージック・ジャパンはいずれも、メロディの類似とオマージュについて否定している[5]。中田は作曲時、それを鼻歌でスマホのアプリに入力して既存の類似曲がないか確認しているという[5]。音楽評論家の石黒隆之は、表題曲のAメロはパクリどころか「コピペ」そのものであり、サビの歌詞のヒネリの無さを考え合わせると、中田は卒業ソングの類型性、ひいては卒業というイベントに対する世間の過剰な意味づけに対し、シニカルな問題提起をしているのではないかという見方を示した[6]

タイアップ

[編集]

ライブ披露

[編集]

2014年1月18日・19日に横浜アリーナで開かれたライブ『きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル』のアンコールで初披露された[7]

プロモーション

[編集]

リリース前日には、制服姿の現役学生限定イベント「きゃりーぱみゅぱみゅ学園 合同卒業式」が東京のSHIBUYA-AXで開かれた[8][9]

収録曲

[編集]

初回限定盤には DVD が付属する。

CD

[編集]

※ 全作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

  1. ゆめのはじまりんりん (3:21)
  2. スローモ (3:33)
  3. もったいないとらんど -extended mix- (4:50)
  4. ゆめのはじまりんりん -instrumental- (3:21)
  5. スローモ -instrumental- (3:34)

DVD

[編集]
  1. にんじゃりばんばん ふりつけビデオ by きゃりーダンサー

アートワーク

[編集]

アートワークは「ゆめの世界」をコンセプトにしている[1][2][4]。スタッフやファンクラブから募集された約32名が、パステルカラーの衣装をまとってきゃりーの後ろに並び、配置やポーズなどで虹を表現[1][2][4]。またきゃりー自身は雲をイメージした白の衣装を着てポーズをとり[4]、彼女らしいユーモアとファンタジーを表現している[2]。CDアートワーク・クレジットは次の通り。

  • アートディレクター、デザイナー - STEVE NAKAMURA
  • ヘア・メイク - 小西神士
  • スタイリスト - 飯嶋久美子
  • フォトグラファー - 半沢健

ミュージックビデオ

[編集]

表題曲のミュージックビデオは、曲のコンセプトを引き継ぎ[10]、出会いと別れを繰り返しながらきゃりーが子供から大人へ成長してゆく様を描く[10][11][12][13]。かつて「PONPONPON」や「ファッションモンスター」で着用した衣装を再び着たり、その他のミュージックビデオのモチーフも登場し、きゃりーの軌跡を改めて振り返るような内容であり[10]、従来の「グロカワ」な毒のあるテイストは抑え[14]、物語仕立ての感動を誘う仕上がりになっている[11][15]

ミュージックビデオのリリースにあたり、きゃりーは次のようなコメントを出した[10][11][12][13]

私の曲にしてはめずらしくリアリティがある楽曲になったので、ミュージックビデオも物語仕立てにしました。卒業をテーマにということで私なりのカラフルな制服衣装や袴姿に挑戦しました。また、デビュー曲で特に思い出深い「PONPONPON」の衣装や、大好きな「ファッションモンスター」の衣装などポーズ数が多かった分すごく撮影時間が長くなり大変でしたが、とても素敵な作品に仕上がったと思います。 — きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーは、デビュー前から親交のあるスタッフとビデオの企画段階から入念に打ち合わせを重ねた[15]。撮影は2月初旬に神奈川のスタジオで、早朝から翌朝まで長時間かけて行なわれた[15]。衣装は、子供きゃりー、学生きゃりー、PONPONPONきゃりー、ファッションモンスターきゃりー、袴きゃりーと、これまでにない数にのぼった[15]。まず子供きゃりーは、コントでよく使われる[15]膝に靴をつけたローファイ特撮を使い、子供らしい髪型や所作に注意が払われた[15]。また「PONPONPON」はきゃりーの衣装の原点、「ファッションモンスター」はきゃりーの通り名のひとつでもあり、いずれも彼女のキャラクターを表現するのに適しているとして衣装に採用された[15]。最後の袴は可愛らしい紅白のストライプ柄で、監督がデザインしたキャラクターがプリントされている[15]。きゃりー自身、以前から袴姿に憧れていたという[15]。ミュージックビデオの制作スタッフは次の通り。

ミュージックビデオは2014年2月20日に YouTube で公開された[10]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c きゃりーぱみゅぱみゅ、ニューシングル『ゆめのはじまりんりん』のアートワークを公開”. RO69. ロッキング・オン (2014年1月22日). 2014年2月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e きゃりーぱみゅぱみゅ、新曲「ゆめのはじまりんりん」アートワークのテーマは“ゆめ””. BARKS音楽ニュース. BARKS (2014年1月22日). 2014年2月23日閲覧。
  3. ^ きゃりー、横浜アリーナで新曲「ゆめのはじまりんりん」初披露”. Musicman-NET. エフ・ビー・コミュニケーションズ (2014年1月20日). 2014年1月20日閲覧。
  4. ^ a b c d きゃりー、新作のコンセプトは「ゆめの世界」”. チケットぴあ. ぴあ (2014年1月22日). 2014年2月23日閲覧。
  5. ^ a b きゃりぱみゅ新曲、往年の名曲に似てる? 「どこかで聞いた響き」「替え歌?」と騒ぎ”. J-CASTニュース. ジェイ・キャスト (2014年1月30日). 2014年2月23日閲覧。
  6. ^ 石黒隆之 (2014年2月8日). “きゃりーぱみゅぱみゅの新曲はパクリを超えた“確信犯的コピペ”?”. 女子SPA!. 扶桑社. 2014年2月23日閲覧。
  7. ^ a b きゃりーぱみゅぱみゅ、横浜アリーナにて〈きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル〉を開催”. CDJournal. 音楽出版社 (2014年1月20日). 2014年1月20日閲覧。
  8. ^ 制服でAXに集合!きゃりー初の学生イベントは“合同卒業式””. ナタリー. ナターシャ (2014年2月10日). 2014年2月23日閲覧。
  9. ^ 「きゃりーぱみゅぱみゅ学園 合同卒業式」渋谷AXで開催決定&学生を招待”. Musicman-NET. エフ・ビー・コミュニケーションズ (2014年2月10日). 2014年2月23日閲覧。
  10. ^ a b c d e きゃりーぱみゅぱみゅ、新曲「ゆめのはじまりんりん」のミュージック・ビデオを公開”. CDJournal. 音楽出版社 (2014年2月20日). 2014年2月23日閲覧。
  11. ^ a b c d きゃりーぱみゅぱみゅ、出会いと別れがコンセプトの「ゆめのはじまりんりん」MV解禁”. Musicman-NET. エフ・ビー・コミュニケーションズ (2014年2月20日). 2014年2月23日閲覧。
  12. ^ a b きゃりーぱみゅぱみゅ、New Sg『ゆめのはじまりんりん』のビデオを公開”. RO69. ロッキング・オン (2014年2月20日). 2014年2月23日閲覧。
  13. ^ a b きゃりーぱみゅぱみゅ、自身の成長描いた感動の新曲PV”. ナタリー. ナターシャ (2014年2月20日). 2014年2月23日閲覧。
  14. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ新曲「ゆめのはじまりんりん」MVは、成長物語”. KAI-YOU.net. カイユウ (2014年2月20日). 2014年2月23日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h i j きゃりーぱみゅぱみゅ、CHINTAI CMソング「ゆめのはじまりんりん」のMV解禁”. OKMusic. オーケーライフ (2014年2月20日). 2014年2月23日閲覧。

外部リンク

[編集]