「もうおしまい」("It Doesn't Matter Anymore'")はポール・アンカが作詞作曲し、1958年にバディ・ホリーがレコーディングした曲。この曲はホリーが1959年2月3日の飛行機事故で他界して間もない1959年前半にBillboard Hot 100チャートの13位に達した。シングル盤のB面の "Raining in My Heart" ともどもヒットした。「もうおしまい」はホリーにとって最後の全米トップ20以内のヒットであるとともに、最後のディク・ジェイコブスのオーケストラ伴奏の曲となった。英国でも成功し、同国における初の死後のナンバーワンヒットとなった。レコーディングはニューヨーク市で1958年の九月半ばに行われた。ポール・アンカはこの曲をホリーにあわせて特別に書いた。アンカは自分の分の印税をホリーの妻に寄付した。アンカは「今となっては『もうおしまい』は悲劇的な皮肉なものとなってしまったが、少なくともバディ・ホリーの遺族の助けにはなった。私は自分の作曲者印税を彼の未亡人に与えた、それができるせめてものことだった」と語っている。
イギリスでは1959年4月24日に一位に達し、3週間に渡ってその地位を守り、全英チャート史において初の死後のナンバーワンヒットとなった[1]。ホリーはイギリスでは1960年代に入っても継続して死後のチャートでの成功を収め続けた。アメリカ合衆国ではBillboard Hot 100チャートで13位に達した。この曲は合衆国におけるホリーの最後のトップ20ヒットとなった。国際的には、カナダとアイルランドでも1位に達し、オーストラリアのチャートでも2位に到達した。
「もうおしまい」はニュージランド出身のシンガー・ソングライター、マーク・ウィリアムズによってカバーされている。
シングルがウィリアムズの1977年の3枚目のスタジオアルバム Taking It All In Stride からの2枚目のシングルとして1977年4月にリリースされた。
この曲はニュージーランド・チャートの1位に到達するとともに、1977年にニュージーランド国内でもっとも売れたニュージーランド人アーティストのシングルとなった。