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ほしのあきら

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ほしの あきら1948年-)は、日本の映画監督映像作家、美術家、和太鼓奏者。元多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科教授。群馬県勢多郡大胡町出身[1]

略歴

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  • 1948年 - 群馬に生まれる。
  • 1967年 - 多摩芸術学園入学。在学中、脚本家である高橋辰雄に師事。同級生らとの自主制作をきっかけに、以降、数多くの実験映画個人映画を手掛けるようになる[2]
  • 1970年 - 神山昇、伊東哲男、高島文雄らとともに映像作家集団ハイロ(後に「上映集団ハイロ」と改名)を結成。碑文谷のライブスペース、APIA40[注釈 1]を拠点に現在まで活動継続。
  • 1973年 - 多摩芸術学園映画学科助手を経て、同学専任講師に就任。
  • 1979年 - OFF THEATER FILM FESTIVAL '79(翌年より「ぴあフィルムフェスティバル」に改名)審査員担当。以後、1986年まで歴任[3]
  • 1980年 - 東京映像芸術学院非常勤講師に就任。(2006年まで)
  • 1982年 - 多摩芸術学園映画学科助教授に就任。
  • 1993年 - 多摩美術大学二部芸術学科助教授に就任。
  • 1996年 - 和太鼓集団「冬のどどんが団」結成[4]
  • 2001年 - 多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科教授に就任。
  • 2013年 - 多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科学科長に就任。(2017年まで)

主な作品

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映画・映像作品

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  • 『絆』(1967, 8㎜, b&w, 3 min)
  • 『別離』(1967, 16㎜, b&w, 1 min)
  • 『ガニ股番外地~望郷篇』(1968, 8㎜, b&w, 10 min)
  • 『アイウエオ』(1969, 16㎜, b&w, 15 min)
  • 『さようなら月光仮面』(1969, 8㎜, b&w+color, 12 min)
  • 『死と夜明け』(1970, 8㎜, b&w+color, 30 min)
  • 『皮膚を灼かれるように泣き叫ぶ少年の聲』(1970, 8㎜, b&w, 30 min)
  • 『ガニ股番外地~歩道橋篇』(1971, 8㎜, b&w, 4 min)
  • 『日本海のかたつむり』(1971, 8㎜, b&w, 12 min)
  • 『やっぱり猫』(1972, 8㎜, b&w+color, 21 min)
  • 『おりじ』(1972, 16㎜, b&w, 20 min)
  • 『インド』(1972, 8㎜, color, 3 min)
  • 『異邦人の部屋』(1972, 8㎜, color, 3 min)
  • 『会-あい』(1973, 8㎜, color, 3 min)
  • 『I am that I am……』(1973, 8㎜, color, 10 min)
  • 『めいどもいせる』(1973, 8㎜, b&w+color, 45 min)
  • 『Have a nice day』(1974, 8㎜, b&w+color, 27 min)
  • 『あひるとべない』(1975, 8㎜, b&w+color, 30 min)
  • 『ザンバラ~映像の精霊は彷徨う』(1976, 8㎜, b&w+color, 7 min)
  • 『WALK・WORK』(1976, 8㎜, b&w+color, 20 min)
  • 『訃⾳~寒い秋、上州で婦人が死んだと』(1977, 8㎜, b&w+color, 20 min)
  • 『ケチャック』(1977, 8㎜, color, 20 min)
  • 『SOLUSION』(1977, 8㎜, color, 3 min)
  • 『FIX』(1977, 8㎜, color, 3 min)
  • 『短編集』(1978, 8㎜, b&w+color, 30 min)
  • 『FLAME』(1978, 8㎜, color, 30 min)
  • 『風』(1979, 8㎜, b&w+color, 15 min)
  • 『憑影』(1980, 8㎜, b&w/color, 22 min)
  • 『雑念』(1981, 8㎜, color, 7 min)
  • 『きのうゆき』(1982, 8㎜, color, 30 min)
  • 『憑影II』(1983, 8㎜, b&w+color, 17 min)
  • 『きゃからばあ』(1984, 8㎜, b&w+color 28 min)
  • 『悲しき街角』(1985, 8㎜, b&w+color, 30 min)
  • 『ある朝、犬』(1986, 8㎜, color, 80 min)
  • 『うらやまし春』(1986, 8㎜, b&w+color, 32 min)
  • 『訃音』(1987, 8㎜, b&w+color, 22 min)
  • 『ここにもコーモリ』(1987, 8㎜, color, 120 min)
  • 『お別れする時』(1987, 8㎜, color, 35 min)
  • 『ケチャックⅡ』(1988, 8㎜, color, 18 min)
  • 『FIX TONE』(1989, 8㎜, color, 16 min)
  • 『背中でしな子』(1989, 8㎜, color, 180 min)
  • 『追憶エクタクローム』(1991, 8㎜, color, 3 min)
  • 『夜の眼』(1991, 8㎜, color, 9 min)
  • 『くすんでもらせん』(1992, 16㎜, color, 30 min)
  • 『FIX TONEⅡ』(1991, 8㎜, color, 23 min)
  • 『あけくれて春』(1992, 8㎜, color, 41 min)
  • 『していたキンタ』(1993, 16㎜, color, 56 min)
  • 『ちょっと前の話』(1994, 8㎜, color, 35 min)
  • 『まどろむ前の』(1996, 8㎜, color, 37 min)
  • 『空の影』(1998, 8㎜, color, 30 min)
  • 『閉じた眼』(1999, 8㎜, color, 27 min)
  • 『じっと窓から』(2000, 8㎜, color, 32 min)
  • 『いつもいつも』(2001, 8㎜, color, 30 min)
  • 『こずえ渡り』(2006, 8㎜, color, 37 min)
  • 『手が消える』(2007, 8㎜, color, 30 min)
  • 『後ろ影が聞こえる』(2008, 8㎜, color, 30 min)
  • 『嘘過ぎる』(2009, 8㎜, color, 25 min)
  • 『誰かがいる、誰かがいる、誰かがいる』(2010, 8㎜, color, 27 min)
  • 『行方不明』(2011, 8㎜, color, 25 min)
  • 『目を開ける』(2012, 8㎜, color, 30 min)
  • 『通り過ぎ』(2013, 8㎜, color, 30 min)
  • 『ふるると』(2014, 8㎜, color, 35 min)
  • 『冬戯-ふゆざれ-』(2015, 8㎜, color, 26 min)
  • 『宵闇ユラリ窓の内』(2015, 16mm, color, 7 min)
  • 『闇景さんざめき』(2016, 8㎜, color, 16 min)
  • 『ふいに舞う』(2017, 8㎜&16mm, color, 15 min)
  • 『じゃれじゃれ』(2018, 未現像8㎜&16mm, 15 min)
  • 『がさな影』(2019, 未現像㎜&16mm, 14 min)
  • 『11秒 まにまに』(2020, 未現像8㎜, 16 min)
  • 『ひび』(2020, 未現像8㎜, 11 min)
  • 『断片一』(2022, 未現像8㎜, 2 min)
  • 『断片二』(2022, 8mm, color, 8 min)

インスタレーション

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  • 『紙シリーズ1~3』(1979-1981年)
  • 『鏡映像』(1982年)
  • 『地球との対話シリーズ~空』(1993年)
  • 『地球との対話シリーズ~風の鼓動』(1995年)
  • 『カラザ』(1997年)
  • 『polly ~日没までの』(1999年)

演劇

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  • 『悪い奴は誰だ』(1968年)
  • 『ハイライト20本』(1971年)
  • 『帰って来た忠犬ハチ公』(1976年)
  • 『犬の記憶』(1985年)

著書

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  • 『フィルム・メーキング: 個人映画制作入門』(フィルム・アート社、1975年)
  • 『映像技術解体』(株式会社keysjapan、2023年)[5]

参考文献・資料

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  • 上映集団ハイロ機関紙『瞬刊ハイロ』(神山昇・ほしのあきら・前田茂他/1970年より現在)
  • 大房潤一「日本実験映像データバンク DATA・13 - ほしのあきら」『月刊イメージフォーラム No.188』(ダゲレオ出版、1994年1月)
  • 上映集団ハイロ発行『瞬会ハイロ 特別号 ほしのあきら特集』(2023年8月)

脚注

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注釈

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  1. ^ 1970年に前身である「SPACE LOBORATORY HAIR」が渋谷に設立。その後、2010年にスペース名をAPIA40と改め、碑文谷(学芸大学駅)へ移転した。

出典

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  1. ^ 上映集団ハイロ発行『瞬会ハイロ 特別号 ほしのあきら特集』(2023年8月、51頁)
  2. ^ 同上.51頁
  3. ^ PFFの歴史|ぴあフィルムフェスティバル(PFF)公式サイト”. 2024年3月3日閲覧。
  4. ^ 「冬のどどんが団」ホームページ”. 2024年3月3日閲覧。
  5. ^ 神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙 タウンニュース「鶴間在住映像作家 半世紀ぶりに本出版 技術の「解体」示す」(2023年6月23日)”. 2024年3月3日閲覧。

外部リンク

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