なつしお型潜水艦
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なつしお型潜水艦 | |
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基本情報 | |
種別 | 潜水艦 |
命名基準 | 潮の名(○○しお) |
運用者 | 海上自衛隊 |
建造期間 | 1961年 - 1963年 |
就役期間 | 1963年 - 1980年[1] |
建造数 | 2隻[1] |
前級 | はやしお型[1] |
次級 | おおしお型[1] |
要目 | |
基準排水量 | 790 トン[1] |
水中排水量 | 1,000 トン[1] |
全長 | 61.0 m[1] |
最大幅 | 6.5 m[1] |
深さ | 6.4 m[1] |
吃水 | 4.1 m[1] |
機関方式 | ディーゼル・エレクトリック方式 |
主機 |
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推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | |
速力 |
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航続距離 | 未発表 |
乗員 | 40 名[1] |
兵装 | HU-301 533mm魚雷発射管×3門 |
レーダー | ZPS-2 対水上捜索用×1基 |
ソナー |
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電子戦・ 対抗手段 | ZLR-1 電波探知機一式 |
なつしお型潜水艦 (なつしおがたせんすいかん、英語: NATSUSHIO class submarines)は海上自衛隊が運用していた通常動力型潜水艦[1]。同型艦は2隻、建造費は2隻で35億9,400万円。計画番号はS116。
概要
[編集]はやしお型の発展型として設計された。耐圧殻の使用鋼材は、基本的に前型と同じNS30高張力鋼(降伏耐力30 kgf/mm2)を素材としているが、フレームのみ、より強度が大きいNS46(降伏耐力46 kgf/mm2)に変更された[2]。
主機関も基本的に前型と同様であるが、ネームシップの蓄電池は、編組型ファイバークラッド式鉛蓄電池に変更されていた[3]。また燃料搭載量も拡張された。これらの改設計に伴い、艦の全長は、はやしお型と比して2メートル長くなった[2]。
発令所区画は延長され、大型のスキャニング・ソナーであるJQS-3探信儀が発令所下方に昇降式に装備された。保護のため、艦底に袴状引き込み筒が設けられたため、沈座には不便となったが、安定性には問題ないとされた[4]。
なお、前型では潜望鏡が1本しかないことが問題視されていたことから、本型では電子潜望鏡を新規開発して搭載することも検討されたが、これは実現しなかった[5]。
同型艦
[編集]艦番号 | 艦名 | 建造 | 起工 | 進水 | 竣工 | 除籍 |
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SS-523[1] | なつしお[1] | 三菱重工業 神戸造船所[1] |
1961年 (昭和36年) 12月5日 |
1962年 (昭和37年) 9月18日 |
1963年 (昭和38年) 6月29日[1] |
1978年 (昭和53年) 3月20日[1] |
SS-524[1] | ふゆしお[1] | 川崎重工業 神戸工場[1] |
1961年 (昭和36年) 12月6日 |
1962年 (昭和37年) 12月4日 |
1963年 (昭和38年) 9月17日[1] |
1980年 (昭和55年) 6月10日[1] |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 海人社(編)「海上自衛隊全艦艇史」『世界の艦船』第869号、海人社、2017年11月、111頁。
- ^ a b 幸島博美「船体 (海上自衛隊潜水艦の技術的特徴)」『世界の艦船』第665号、海人社、2006年10月、118-123頁、NAID 40007466930。
- ^ 阿部安雄「機関 (海上自衛隊潜水艦の技術的特徴)」『世界の艦船』第665号、海人社、2006年10月、124-129頁、NAID 40007466930。
- ^ 「兵装 (海上自衛隊潜水艦の技術的特徴)」『世界の艦船』第665号、海人社、2006年10月、130-133頁、NAID 40007466930。
- ^ 「写真特集 海上自衛隊潜水艦の歩み」『世界の艦船』第767号、海人社、2012年10月、21-37頁、NAID 40019418426。