しののめ (巡視艇・初代)
表示
しののめ | |
---|---|
基本情報 | |
建造所 | 東造船所 |
艦種 | 23メートル型PC |
前級 | はつなみ型 |
次級 | むらくも型 |
母港 | 名古屋→鳥羽 |
艦歴 | |
計画 | 昭和28年度 |
竣工 | 1954年8月15日 |
除籍 | 1974年3月8日[1] |
要目 | |
満載排水量 | 43.40トン |
総トン数 | 46.18トン |
全長 | 21.0 m |
最大幅 | 5.25 m |
深さ | 2.40 m |
吃水 | 1.25 m |
主機 | ディーゼルエンジン×2基 |
推進 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 1,000馬力 |
速力 | 18.9ノット |
航続距離 | 400海里 |
乗員 | 10名 |
しののめ(英語: JCG Shinonome, PC-30)は、海上保安庁が運用していた港内艇(1957年に巡視艇に呼称変更)。区分上はPC型、公称船型は23メートル型[2][3]。
来歴
[編集]海上保安庁では、昭和25年度にはつなみ型(23メートル型PC)24隻を建造した。しかし同型では、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)からの要求のために、没水部船型については、日本側が当初計画した角型ではなく、アメリカ沿岸警備隊の艇に準じた丸型を採用せざるを得ず、危惧されたとおり動揺性能が思わしくなかった。このことから、独立後の昭和28年度計画では、荒天中の動揺性能改善のため、没水部船型を改めた艇が建造されることになった。これが本艇である[2][3]。
設計
[編集]このような経緯から、本型では没水部船型はV型とされた。外板は海保希望のとおり二重張り、肋骨は三材の積層材である。主機関は三菱日本重工業のMSA50Hディーゼルエンジンを改良して搭載した。合計出力は1,000馬力と、はつなみ型の700馬力と比して強化されており、速力も18.9ノットに増速した[2]。しかし1962年に、はつなみ型と同出力の主機関に換装され、速力は14ノットに低下した[3]。
船歴
[編集]1974年3月8日、解役[1]。最終配属先である鳥羽市で保存運動が行われた結果、無償で払い下げられて市内の児童遊園に据え付けられた[1]。