からたちの小径

「からたちの小径」
南こうせつのシングル
B面	神田川（2014年新録音）
リリース	2014年3月19日
ジャンル	歌謡曲
時間	4分18秒
レーベル	日本クラウン
作詞・作曲	喜多條忠・南こうせつ（作詞）; 南こうせつ（作曲）
チャート最高順位
	89位（オリコン）;
南こうせつシングル年表
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「からたちの小径」
島倉千代子のシングル
B面	この世の花
リリース	2013年12月18日
録音	2013年11月5日
ジャンル	歌謡曲
時間	4分18秒
レーベル	日本コロムビア
作詞・作曲	喜多條忠・南こうせつ（作詞）; 南こうせつ（作曲）
チャート最高順位
	週間7位（オリコン）; 2014年度上半期45位（オリコン）; 2014年度年間96位（オリコン）; 登場回数29回（オリコン）;
島倉千代子シングル年表
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「からたちの小径」（からたちのこみち）は、日本の演歌歌手・島倉千代子の楽曲。シングル盤は2013年（平成25年）12月18日に日本コロムビアより発売された。

概要

楽曲は島倉の生涯最後のレコーディング曲（遺作）である。シングル盤には表題曲に加え、そのオリジナル・カラオケと1955年に発売された島倉のデビュー曲「この世の花」が収録された。

島倉が肝臓癌で亡くなる3日前の2013年11月5日にレコーディングが行われた。当初、レコーディングは同年11月15日の予定だったが、「その日まで待てない」との島倉の希望で、島倉の自宅に録音機材を持ち込み急遽のレコーディングを実施した。作曲を担当し立ち会った南こうせつは「（島倉さんの具合から）1回位しか歌えないかと思ったが、3回も歌われた。奇跡の歌声だった」と語っている。翌6日には入院先の島倉本人が南へ電話をかけ、感謝の意を伝えたという。島倉はレコーディングを振り返って「私の部屋の中にスタジオができて、そこで私はできる限りの声で歌いました。自分の人生の最後に、2度と見られない風景を見せて頂きながら歌を入れられるって、こんな幸せはありませんでした。人生の最後に素晴らしい時間をありがとうございました」と涙声で語った^[1]。なお、島倉の死去直後に関係者は「からたちの小径」について、「来年発売の記念CDボックスに入れたい」と語っていた^[2]。

島倉の死去から6日後の11月14日、東京・青山葬儀所で営まれた葬儀において、楽曲が流された^[3]。この告別式の後、日本コロムビアのお客様サポートセンターにメールと電話を合わせて1000件以上の問い合わせが殺到。急遽、日本コロムビアがシングルとしての発売を検討、要望に応える形での発売が決定。業界内でも異例の緊急発売となるが、工程スケジュールを最優先することで、発売が可能になったという。

楽曲の制作について、2012年（平成24年）秋、南のラジオ番組に島倉がゲスト出演し、番組収録の中で、南がギターの弾き語りで、「あなたを紡いで手毬唄」（南の提供作品）を歌唱。その後、島倉から次の新曲は自身が気に入っていた南にお願いしたいという希望が出され、同年12月3日に島倉が直接、「2014年（平成26年）の60周年の記念曲として書いて欲しい」と依頼。南は「からたち日記」での「可愛らしい島倉のイメージ」が印象に残っていたことから、そのイメージを元にタイトルが付けられた。そして、南は旧知の喜多條忠（作詞）に相談し、制作を進行したとの経緯がある。

発売時の初回出荷は5万枚を超えた^[4]。

シングルのジャケットには、ジャケットは遺影と同じ写真が使われる。本人が好きな紫色の着物を着たもので、この着物は島倉の棺に納められた。

チャート成績

シングルは2013年12月30日付オリコン週間シングルチャート（総合チャート）において7位に初登場した。同じ週のオリコン演歌・歌謡チャートでは1位を獲得した。島倉にとって1968年に集計が開始されたオリコン総合チャートでのTOP10入りおよび演歌・歌謡チャートでの1位獲得はいずれも初となった。初動売上は約2.2万枚であった^[5]。演歌・歌謡チャートでは翌週の2014年1月6日付においても1位となり、2週連続の1位を記録した^[6]。

シングル収録曲

CD^[7]
#	タイトル	作詞	作曲	編曲	時間
1.	「からたちの小径」	喜多條忠・南こうせつ	南こうせつ	佐久間順平	4:18
2.	「からたちの小径（オリジナル・カラオケ）」	喜多條忠、南こうせつ	南こうせつ	佐久間順平	4:18
3.	「この世の花」(モノラル録音)	西條八十	万城目正	松尾健司	3:15
合計時間:					11:52

南こうせつによるセルフカバー

楽曲を提供した南こうせつのシングルとして、2014年（平成26年）3月19日に日本クラウンより発売された。

シングル収録曲

CD
#	タイトル	作詞	作曲・編曲	編曲	時間
全作詞: 喜多條忠・南こうせつ、全作曲: 南こうせつ。
1.	「からたちの小径」	喜多條忠・南こうせつ	南こうせつ	佐久間順平	4:18
2.	「神田川（2014年新録音）」	喜多條忠・南こうせつ	南こうせつ	南こうせつ	3:21
3.	「からたちの小径（オリジナル・カラオケ）」	喜多條忠・南こうせつ	南こうせつ		4:18
4.	「神田川（2014年新録音、オリジナル・カラオケ）」	喜多條忠・南こうせつ	南こうせつ		3:21
合計時間:			13:20

その他のカバー

藤あや子 - 2017年 1月11日発売の両A面シングル『からたちの小径/たそがれ綺麗』に収録。

脚注

[脚注の使い方]

^ 島倉千代子さん告別式「人生の最後に素晴らしい時間をありがとう」　肉声公開 Archived 2013年11月17日, at the Wayback Machine. msn産経ニュース 2013年12月21日閲覧
^ 離婚、借金、乳がん…「人生いろいろ」島倉千代子さん急死サンスポ 2013年11月9日
^ 島倉千代子さん葬儀、「人生の最後に素晴らしい時間をありがとう」冒頭に肉声流れ Archived 2013年11月17日, at the Wayback Machine.msn産経ニュース 2013年11月14日閲覧
^ 島倉さん遺作「からたちの小径」　異例の初回出荷５万枚超スポニチ 2013年12月21日閲覧
^ “【オリコン】島倉千代子さん、遺作が演歌部門1位総合TOP10・部門首位とも初”. ORICON STYLE. (2013年12月24日) 2013年12月25日閲覧。
^ “2013年12月23日〜2013年12月29日の演歌・歌謡週間ランキング（2014年01月06日付）”. ORICON STYLE. 2014年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月8日閲覧。
^ “からたちの小径”. ヨドバシ.com. 2014年1月1日閲覧。

表話編歴オリコン週間演歌・歌謡シングルチャート第1位（2013年12月30日付）
1月	7日冬の蛍（花咲ゆき美） 14日めおと桜（川中美幸） 21日もしも私が空に住んでいたら（岩佐美咲） 28日南部蝉しぐれ（福田こうへい）
2月	4日ふたりの夜汽車（西方裕之） 11日花一輪（田川寿美） 18日雪割りの花（北川大介） 25日しぐれの港（氷川きよし）
3月	4日しぐれの港（氷川きよし） 11日風の海峡（市川由紀乃） 18日・25日しぐれの港（氷川きよし）
4月	1日釧路空港（山内惠介） 8日北港（神野美伽） 15日・22日・29日伊勢めぐり（水森かおり）
5月	6日博多ア・ラ・モード（五木ひろし） 13日伊勢めぐり（水森かおり） 20日路地あかり（北山たけし） 27日下を向いて帰ろう/RIKISHI-MAN（風男塾）
6月	3日北旅愁（竹島宏） 10日・17日伊勢めぐり（水森かおり） 24日酒ごころ（キム・ヨンジャ）
7月	1日南部蝉しぐれ（福田こうへい） 8日酒の河（香西かおり） 15日ふるさとは今もかわらずシンフォニック Ver./合唱 Ver.（新沼謙治、杉並児童合唱団） 22日・29日南部蝉しぐれ（福田こうへい）
8月	5日いのちの海峡（大月みやこ） 12日釧路空港（山内惠介） 19日・26日南部蝉しぐれ（福田こうへい）
9月	2日伊勢めぐり（水森かおり） 9日・16日・23日満天の瞳（氷川きよし） 30日男装レボリューション（風男塾）
10月	7日南部蝉しぐれ（福田こうへい） 14日白夜の狼（北山たけし） 21日アモーレ・アモーレ（川上大輔） 28日南部蝉しぐれ（福田こうへい）
11月	4日流氷波止場（市川由紀乃） 11日伊勢めぐり（水森かおり） 18日悲別〜かなしべつ〜（川野夏美） 25日風泣き岬（花咲ゆき美）
12月	2日南部蝉しぐれ（福田こうへい） 9日男一途（大川栄策） 16日・23日南部蝉しぐれ（福田こうへい） 30日からたちの小径（島倉千代子）
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表話編歴オリコン週間演歌・歌謡シングルチャート第1位（2014年1月6日付）
1月	6日からたちの小径（島倉千代子） 13日南部蝉しぐれ（福田こうへい） 20日鞆の浦慕情（岩佐美咲） 27日南部蝉しぐれ（福田こうへい）
2月	3日チェンメン天国（風男塾） 10日・17日・24日大利根ながれ月（氷川きよし）
3月	3日・10日南部蝉しぐれ（福田こうへい） 17日恋の手本（山内惠介） 24日南部蝉しぐれ（福田こうへい） 31日桜貝（五木ひろし）
4月	7日桜貝（五木ひろし） 14日峠越え（福田こうへい） 21日島根恋旅（水森かおり） 28日峠越え（福田こうへい）
5月	5日・12日・19日・26日峠越え（福田こうへい）
6月	2日夜泣き鳥（角川博） 9日峠越え（福田こうへい） 16日高尾山（北島三郎） 23日・30日峠越え（福田こうへい）
7月	7日涙しぐれ（原田悠里） 14日・21日・28日峠越え（福田こうへい）
8月	4日・11日峠越え（福田こうへい） 18日なみだ月（鏡五郎） 25日峠越え（福田こうへい）
9月	1日島根恋旅（水森かおり） 8日泣きぬれて…（竹島宏） 15日海峡岬（市川由紀乃） 22日恋の手本（山内惠介） 29日ちょいときまぐれ渡り鳥（氷川きよし）
10月	6日 BE HERO（風男塾） 13日・20日・27日ちょいときまぐれ渡り鳥（氷川きよし）
11月	3日逢いたいよ AGAIN（川上大輔） 10日ロマンティック東京（はやぶさ） 17日ちょいときまぐれ渡り鳥（氷川きよし） 24日雨の港町（キム・ヨンジャ）
12月	1日雨の港町（キム・ヨンジャ） 8日夜叉（真木柚布子） 15日雲母坂〜きららざか〜（川野夏美） 22日うすゆき草の恋（大沢桃子） 29日広い河の岸辺〜The Water Is Wide〜（クミコ）
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024

概要

チャート成績

シングル収録曲

南こうせつによるセルフカバー

シングル収録曲

その他のカバー

脚注

関連項目