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かみのけ座11番星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かみのけ座11番星
11 Comae Berenices
星座 かみのけ座
見かけの等級 (mv) 4.74[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  12h 20m 43.02654s[2]
赤緯 (Dec, δ) +17° 47′ 34.3332″[2]
視線速度 (Rv) 40.11 km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: -108.81 ミリ秒/[2]
赤緯: 89.44 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 11.25 ± 0.22ミリ秒[2]
(誤差2%)
距離 290 ± 6 光年[注 1]
(89 ± 2 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -0.00
物理的性質
半径 19 R[1]
質量 2.7 M[1]
自転速度 1.2 km/s[1]
スペクトル分類 G8 III[1]
光度 175 L[1]
表面温度 4,742 K[1]
色指数 (B-V) 0.99[1]
金属量[Fe/H] -0.35[1]
他のカタログでの名称
BD+18 2592, FK5 2987, HD 107383, HIP 60202, HR 4697, SAO 100053
Template (ノート 解説) ■Project

かみのけ座11番星(11 Comae Berenices、11 Com)は、かみのけ座の方角にあるスペクトル型G8 IIIの橙色巨星である。位置は、しし座デネボラの東方でおとめ座ε星までは行かない辺りの、若干北よりにある。視等級は4.74である。

かみのけ座11番星は、質量太陽の2-3倍という中程度の恒星で、金属量が少なく、の含有量は水素との存在比で太陽の約半分しかない[1]

かみのけ座11番星b

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2007年岡山天体物理観測所北京天文台興隆観測所の共同観測で、かみのけ座11番星の視線速度を精密に測定したところ、約19.4木星質量亜恒星天体の伴星が約1.3AUの距離を公転していることを発見した[1][3]。この質量は、内部で重水素が燃焼することができる下限よりも大きく、褐色矮星の範囲とされた。

かみのけ座11番星の惑星[1]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b > 19.4 MJ 1.29 326.03 0.231

脚注

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l Liu, Y.-J.; et al. (2008-01), “A Substellar Companion to the Intermediate-Mass Giant 11 Comae”, Astrophysical Journal 672 (1): 553-557, Bibcode2008ApJ...672..553L, doi:10.1086/523297 
  2. ^ a b c d e f 11 Com -- High proper-motion Star”. SIMBAD. CDS. 2017年9月17日閲覧。
  3. ^ 岡山天体物理観測所、巨星のまわりの褐色矮星を発見”. AstroArts (2008年1月10日). 2017年9月17日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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座標: 星図 12h 20m 43.02654s, +17° 47′ 34.3332″