かつしかトリオ
かつしかトリオ | |
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出身地 | 日本 |
ジャンル | フュージョン |
活動期間 | 2021年 - |
レーベル | |
公式サイト | かつしかトリオ OFFICIAL WEBSITE |
メンバー |
かつしかトリオ (Katsushika Trio) は、日本のフュージョン・バンド。元カシオペアのメンバーである櫻井哲夫(ベース)、神保彰(ドラムス)、向谷実(キーボード)によるトリオ編成で、2021年に結成して活動開始。所属レコードレーベルは、ヤマハミュージックコミュニケーションズ。
バンド名の由来は、初のライブを行ったコンサートホールの名称・かつしかシンフォニーヒルズ(東京都葛飾区)に因んでいる[1]。略称は「かつしか」、「K3」。
メンバー
[編集]メンバー | プロフィール | 担当 |
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1957年11月13日(67歳)、東京都出身 | ベース |
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1959年2月27日(65歳)、東京都出身 | ドラムス |
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1956年10月20日(68歳)、東京都世田谷区出身 | キーボード |
概要
[編集]前史
[編集]三人はカシオペアの黄金期である1980年代の全般にわたって在籍していたが、1989年に活動方針を巡って、四人組のメンバー間で二人対二人の二派に分かれて対立し、1989年末を持って櫻井と神保が一緒に脱退して二人はJIMSAKUを結成し、カシオペアに残ったリーダーの野呂一生、向谷とは活動の袂を分かった。その後、1997年に神保がカシオペアにサポートメンバーとして復帰するも、JIMSAKUのほうは翌1998年に解散して櫻井と神保は活動の袂を分かった。2006年にカシオペアは活動休止して6年後の2012年に活動再開した際、神保は再びサポートメンバーとして帯同することになったが、向谷が脱退。2000年代後半から2010年代にかけて、三人はもとより、そのうち誰か二人でも共演する機会、とくに有観客でのライブは滅多になくなっていた。
2019年、神保の還暦を記念したライブが行われ、櫻井と解散以来21年ぶりにJIMSAKU名義のライブが行われる[2]。JIMSAKUは二人にとってかつてのようなメインとなる活動にはならないものの、それを機に再結成した。向谷はカシオペアを脱退以降も神保との交流と共演は続いており、近年は櫻井のソロライブへもスケジュールの都合さえ付けば都内近郊だけではなく地方公演でもゲスト参加するなど、三人の距離は再び近くなっていった。
活動史
[編集]2021年10月16日、神保がメインとしている活動で、通常は神保が単身で演奏をするワンマンオーケストラのかつしかシンフォニーヒルズ公演には、前々年に向谷をゲストで呼び、前年はJIMSAKU(櫻井哲夫)がゲストと続き、この年は向谷と櫻井の両人をゲストに招いたことから、三人の共演形態に名称を付けることとなって、ホール名に因んでかつしかトリオとした。それまでも各々による交流と共演が続けられていたが、ステージで三人が一緒となってライブを行うのは、その際に野呂を含めた、2001年1月に大阪のブルーノートで行われた櫻井のデビュー20周年記念ライブ以来となった[1][注釈 1]。
当初はかつしかシンフォニーヒルズでの一回限りを予定していたものだったが、前評判の高さから既に入っていたワンマンオーケストラのツアー・スケジュールへ乗るかたちで「神保彰ワンマンオーケストラ feat. 向谷実 櫻井哲夫」として複数個所の国内ツアーに拡げて行った[3]。ライブの演奏曲目は各々が在籍していた時代におけるカシオペアの自作曲が中心で詰めかけたファンを歓喜させ、いずれの公演も盛況だったことから、ツアー開催中に翌年以降の活動継続も宣言されることとなった。
2022年、その宣言通りに、結成の地・かつしかシンフォニーヒルズでの7月末ライブ開催、その後に全国を廻るツアー開催の告知がなされた。そして、向谷が事業を行っている音楽館の事務所兼音楽スタジオで三人がその打ち合わせを重ねているうちに、かつしかトリオとして新曲を作る構想が沸き、6月にレコーディングを行った。レコーディング最終日はそのスタジオから最終段階のミックスダウンしたばかりの新曲三曲を神保が運営している公式YouTubeチャンネルで毎週のようにライブ配信している「OUCHI DE JIMBO」にて三人が解説を付けながら披露した[注釈 2]。以降、ライブ配信でレコーディング完了直後の完成された楽曲を披露しながらメンバー三人による報告会が慣例となる。
レコーディング完了後、かつしかトリオの公式SNS(Twitter、Instagram、Facebook)を開設。また、新曲の一つ「Red Express」のプロモーションビデオを向谷、櫻井、神保の各公式YouTubeチャンネル上で公開した。
7月8日、向谷が経営する音楽館からリリースする形態でそれらの新曲がApple Music、iTunes store、e-onkyoにて配信を開始した[5][6]。e-onkyoでは配信開始の7月からしばらくアルバム・ランキングの首位を獲得した[7]。その後はメンバー各々のスケジュールが多忙だったことから、ライブツアー終了時の8月でこの年の活動を休止した。
2023年3月6日、向谷の事務所兼音楽スタジオにこの年初めて三人が集まり、新曲及びアルバムの制作、そして今秋に開催するツアーについてミーティングが持たれて、かつしかトリオ公式や各自のSNSアカウントで報告がなされた。5月にはアルバム用にスタジオ・レコーディングが行われ、7月5日にその中から新曲「M.R.I_ミライ」を配信[8]。
8月、再びアルバム用のスタジオ・レコーディングが行われ、並行して5月にレコーディングされた分の中から同月25日に新曲「a la moda」を配信。9月25日、新曲「Bright Life」配信[注釈 3]。10月25日、初のアルバム『M.R.I_ミライ』をヤマハミュージックコミュニケーションズからリリース[9]。このアルバムには前年2022年にスタジオ・レコーディングして配信のみで既発表の三曲を加えた全十曲を収録しており、アルバムのリリースに先駆けて2023年に発表された新曲も含めて配信されていた全ての既発表曲については再度アルバム用ミックスが施されている[10]。10月から11月にかけて行われたライブツアーの後、12月14日にビルボードライブ横浜にて「X'mas Special Acoustic Live」と題した全員アコースティック楽器のみで演奏する、結成以来初の試みとなったライブも行った。また、12月26日に文化放送のラジオ番組『ガキパラ ~NEXT STAGE~』へゲスト出演して、番組レギュラーの武田真治とコアラモード.ら6人でスタジオセッション演奏を行った。
2024年1月20日、銀座ヤマハホールにて一般へは非公開のヤマハ講師フォーラムライブに出演。9月11日、2ndアルバム『ウチュウノアバレンボー』をリリース。アルバムリリース伴い、先行配信された表題曲『ウチュウノアバレンボー』が秋田コミュニティー放送のパワープレイ曲として9月9日から20日まで放送された[11]。
カシオペアとの関係
[編集]2021年末、神保は長年サポートメンバーで活動してきたカシオペアに卒業(活動から離脱)を申し入れ、2022年4月から5月に掛けて行われたライブツアー『A.J.FINAL』を最後に卒業した[12]。これにより、かつしかトリオの三人いずれも現行のカシオペアに関わる者はいなくなった。なお、カシオペアは神保の卒業を受け、7月に後任の新ドラマー・今井義頼が正式メンバーで加入して、それを機に、2012年より使用してきた第3期の活動名・CASIOPEA 3rdから第4期の活動名・CASIOPEA-P4に変更した[13]。
ディスコグラフィ
[編集]配信限定シングル
[編集]# | 発売日 | タイトル | 規格 | |
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ONGAKUKAN[注釈 3] | ||||
1st | 2023年7月5日 | M.R.I_ミライ | デジタル・ダウンロード | |
2nd | 2023年8月25日 | a la moda | デジタル・ダウンロード | |
3rd | 2023年9月25日 | Bright Life | デジタル・ダウンロード |
アルバム
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]# | 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | |
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ヤマハミュージックコミュニケーションズ | |||||
1st | 2023年10月25日 | M.R.I_ミライ | CD | YCCS-10118 | 28位 |
2024年9月25日 | LP | YCJS-10001 | TBA | ||
2nd | 2024年9月11日 | ウチュウノアバレンボー | CD | YCCS-10119 | 23位 |
配信限定アルバム
[編集]# | 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 |
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ONGAKUKAN | ||||
1st | 2022年7月8日 | かつしかトリオ | デジタル・ダウンロード | OGEX-0001 |
タイアップ曲
[編集]楽曲 | タイアップ | 時期 |
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Red Express | JR東日本トレインシミュレータ挿入曲 | 2022年 |
Shining Blue | ||
柴又トワイライト |
メディア出演
[編集]テレビ
[編集]ラジオ
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “【かつしかトリオ】スペシャルインタビュー”. Youtube(BSAsahi) (2022年7月19日). 2022年7月20日閲覧。
- ^ “人気ドラマー・神保彰が還暦記念スペシャルライブ。櫻井哲夫と21年ぶりに一夜限りのJIMSAKU復活”. キングレコード(KING JAZZ&CLASSICS). 2022年7月10日閲覧。
- ^ “「神保彰ワンマンオーケストラ feat. 向谷実 櫻井哲夫」、大好評につき、さらに横浜公演も決定いたしました!!”. facebook(Creative Egg公式アカウント). 2022年7月10日閲覧。
- ^ “【かつしかトリオ】オープンすぎる新曲お披露目会! - Katsushika trio new songs presentation -”. Youtube(向谷実公式チャンネル) (2022-06-022). 2022年7月10日閲覧。
- ^ “神保、櫻井、向谷による“かつしかトリオ”が2年目の活動を開始!音源リリース&ツアーを発表!”. リズム&ドラムマガジン. (2022年7月7日) 2022年7月10日閲覧。
- ^ “カシオペア初期メンバーからなる“かつしかトリオ”が音源リリース&ツアーを発表!”. BASS MAGAZINE. (2022年7月8日) 2022年7月10日閲覧。
- ^ “連載 『厳選 太鼓判ハイレゾ音源はこれだ!』100回記念スペシャル かつしかトリオインタヴュー!”. e-onkyo music news. 2022年8月20日閲覧。
- ^ “かつしかトリオ、シングル「M.R.I_ミライ」を発表 秋にはアルバムも”. CDJournal. (2023年7月3日) 2023年7月5日閲覧。
- ^ “日本を代表するフュージョンバンド「カシオペア」の初期元メンバーが、四半世紀を経て集結! 話題のトリオが満を持して初のオリジナル・フルアルバムを10月25日に発売!!”. ヤマハミュージックコミュニケーションズ. (2023年8月7日) 2023年9月23日閲覧。
- ^ “日本を代表するフュージョンバンド「カシオペア」初期の元メンバーからなる "かつしかトリオ!" が 新アー写、そしてアルバムのジャケットと詳細情報を公開!!”. ヤマハミュージックコミュニケーションズ. (2023年9月11日) 2023年9月23日閲覧。
- ^ ACB秋田コミュニティー放送 [@acbfm] (2024年9月8日). "【お知らせ】明日9/9からのACB 2Weeks Recommend NUMBER『ACB Power Tune』は このお三方のニューアルバムから!!かつしかトリオ ウチュウノアバレンボー". X(旧Twitter)より2024年9月21日閲覧。
- ^ “Report – 【2022 Billboard Live Tour「A.J.FINAL」】(神保 彰[CASIOPEA 3rd])”. リズム&ドラムマガジン. (2022年5月29日) 2022年7月10日閲覧。
- ^ “カシオペアが第4期となるCASIOPEA-P4の始動を発表!ドラムは今井義頼!!”. リズム&ドラムマガジン. (2022年7月1日) 2022年7月10日閲覧。
- ^ “かつしかトリオの作品”. ORICON STYLE. 株式会社oricon ME. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “放送内容 #83”. 今度ナニ観る!?〜BS朝日イベント検索TV〜. BS朝日 (2024年8月24日). 2024年9月21日閲覧。
- ^ “MA HEADLINES#545:かつしかトリオ”. ミュージック・エア. アトス・インターナショナル. 2024年9月21日閲覧。
- ^ “かつしかトリオ 還暦超えのデビューアルバムは「オトナ気ない」”. 文化放送 (2023年12月31日). 2024年9月21日閲覧。
外部リンク
[編集]映像外部リンク | |
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神保彰ワンマンオーケストラ feat. かつしかトリオ AKIRA JIMBO ONE-MAN ORCHESTRA feat. KATSUSHIKA TRIO - 2021年に行われた『神保彰ワンマンオーケストラ feat. かつしかトリオ AKIRA JIMBO ONE-MAN ORCHESTRA feat. KATSUSHIKA TRIO』の模様をダイジェストとして編集した動画(2021年10月、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール) |
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