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おとめ座61番星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おとめ座61番星
61 Virginis
おとめ座61番星
おとめ座61番星
星座 おとめ座
見かけの等級 (mv) 4.74[1]
分類 G型主系列星
位置
赤経 (RA, α)  13h 18m 24.32s[2]
赤緯 (Dec, δ) −18° 18′ 40.3″[2]
視線速度 (Rv) -8.2±0.1 km/s[2]
固有運動 (μ) 117.30±0.71 mas[2]
年周視差 (π) RA:-1069.90±0.67 mas/yr[2]
DEC:-1063.78 mas/yr[2]
距離 26.9±0.16 ly
(8.52±0.05 pc[1])
絶対等級 (MV) 5.07
物理的性質
半径 0.963±0.011 R[1]
質量 0.942+0.034
−0.029
M[1]
表面重力 4.45+0.04
−0.03
cgs[1]
自転周期 29 [1]
スペクトル分類 G5V[1]
G7V[2]
光度 0.804±0.05 L[1]
表面温度 5577±33 K[1][2]
色指数 (B-V) 0.74
色指数 (U-B) 0.26
金属量[Fe/H] -0.01[1][2]
年齢 8.96+2.76
−3.08
Gyr[1][2]
他のカタログでの名称
グリーゼ506, HR 5019, BD -17°3813, HD 115617, LHS 349, LTT 5111, GCTP 3039.00, SAO 157844, FK5 1345, GC 18007, BDS 6447, CCDM 13185-1818, LPM 467, LFT 990, HIP 64924, LCC 1780.
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おとめ座61番星 (61 Virginis) は太陽と似た恒星で、おとめ座にあり地球からは26.9光年離れている。太陽系近傍の恒星としては最も太陽に近い性質を持つとされ、2009年までに3つの太陽系外惑星が発見されている[3]

大きさの比較
太陽 おとめ座61番星
太陽 Exoplanet


惑星系

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おとめ座61番星系の模式図。惑星dの遥か外側にある紫色の領域に塵円盤がある。

木星型惑星の存在を示すいくつかの根拠があるが、大質量の近接した伴星は存在しないようである[4]。大きな亜恒星天体伴星(木星の20倍から80倍の質量を持つ天体)および木星級惑星を探す試みも行われた[5]。このことから軌道と周期が地球よりやや小さい地球型惑星の存在が期待されていた。

2009年12月25日アメリカ合衆国リック天文台カーネギー研究所の合同チーム「リック・カーネギー系外惑星サーベイチーム」により3つの惑星の発見が発表された。惑星の質量は、最大のもの(おとめ座61番星d)が地球の約25倍、一番小さいもの(おとめ座61番星b)は5倍程度と計算されており、このうち惑星bはスーパーアースの可能性が指摘されている[1]。ただし惑星と恒星の距離が近すぎるため、生命が存在する可能性は低いと見られている[3]

2010年にはおとめ座61番星から約30AUから100AU離れた位置に塵円盤が存在していることが確認された[6]。この塵円盤はおとめ座61番星を直接観測した際に発見された[6]。塵の大きさは場所によって70、100、160、250、350そして500マイクロメートルほどとされている[6]。この塵円盤は地球に対して77度、傾いている[6]

おとめ座61番星の惑星[1][6]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b ≥ 5.1±0.5 M 0.050201±0.000005 4.2150±0.0006 0.12±0.11
c ≥ 18.2±1.1 M 0.2175±0.0001 38.021±0.034 0.14±0.06
d ≥ 22.9±2.6 M 0.476±0.001 123.01±0.55 0.35±0.09
塵円盤 30—100 au

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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