コンテンツにスキップ

おおかみ座イータ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おおかみ座η星[1]
Eta Lupi
星座 おおかみ座
見かけの等級 (mv) 3.41[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  16h 00m 07.32786s[1]
赤緯 (Dec, δ) −38° 23′ 48.1513″[1]
固有運動 (μ) 赤経: -16.96 ミリ秒/年[1]
赤緯: -27.83 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 7.38 ± 0.18ミリ秒[1]
(誤差2.4%)
距離 440 ± 10 光年[注 1]
(136 ± 3 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -2.3[注 2]
物理的性質
半径 4.7 R[2]
質量 8.5 M[2]
自転速度 210 km/s[2]
自転周期 1.1 以下[2]
スペクトル分類 B2.5IV [1]
光度 4,570 L[2]
表面温度 21,800 K[2]
色指数 (B-V) -0.22[3]
色指数 (U-B) -0.83[3]
色指数 (R-I) -0.21[3]
他のカタログでの名称
CD -38 10797[1]
CPD -38 6322[1]
HD 143118 [1]
HIP 78384[1], HR 5948[1]
SAO 207208[1]
Template (ノート 解説) ■Project

おおかみ座η星は、おおかみ座の恒星で3等星。

特徴

[編集]

質量より、最終的に超新星白色矮星の境界線に位置しているが、白色矮星の上限となる質量の1.4太陽質量の白色矮星となると推測される[2]

『Upper Centaurus-Lupus』のメンバーと考えられている[2]

この星には伴星が3つあり、その内2つとは連星となっている[2]。離角14.4秒のBは少なくとも1950天文単位離れており、公転周期26,000年以上となる[2]

離角135秒のDは、1世紀以上に渡って同期しており、AとBに緩やかに影響されている可能性が高く、18000天文単位、公転周期は少なくとも数十万年になる[2]。Dの位置からAとBを見ると、離角6度未満でそれぞれ満月の数十倍、金星の数十倍の明るさに見える[2]

10等のCは、Aに比べ速く移動している事から、見かけの二重星とされる[2]

指標 構成要素
B D
スペクトル型 A4 主系列星[2]
視等級 7.5[2] 10[2]
絶対等級
質量 (M) 2[2] 1[2]
半径 (R)
光度 (L) 15[2]
表面温度 (K)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Results for eta Lup”. SIMBAD Astronomical Database. 2017年8月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s James B. Kaler. “ETA LUPI”. STARS. 2017年8月31日閲覧。
  3. ^ a b c 輝星星表第5版

外部リンク

[編集]