おいこっと
おいこっと | |
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おいこっと(2015年5月) | |
概要 | |
種類 | 快速列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 長野県・新潟県 |
運行開始 | 2015年4月4日 |
運営者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) しなの鉄道 |
路線 | |
起点 | 長野駅 |
終点 | 十日町駅 |
営業距離 | 86.1 km (53.5 mi)(長野 - 十日町間) |
列車番号 | 8141D・8140D |
使用路線 |
JR東日本:飯山線 しなの鉄道:北しなの線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 | 全車指定席 |
食事 |
この3つのうち1つを選択 木島平米を使ったおにぎり1個 飯山市内にある酒蔵の日本酒1杯 中野市産のりんごジュース1杯 |
娯楽 |
長野県出身の常田富士男 [注 1]による車内アナウンス 地元民による車内イベント |
技術 | |
車両 |
キハ110形気動車 (長野総合車両センター) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 |
直流1,500 V(長野 - 豊野間)[注 2] 非電化(豊野 - 十日町間) |
運行速度 | 最高100 km/h (62 mph) |
おいこっとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が長野駅 - 十日町駅間を北しなの線・飯山線経由で運行している臨時快速列車であり、この列車に使用される車両の愛称である。
概要
[編集]JR東日本長野支社が「古民家」をモチーフに導入した観光型車両[1]。のってたのしい列車(観光列車)に分類されるが、このジャンル内では定期列車での運用を持つ数少ない存在である。
愛称の由来は東京のローマ字表記(TOKYO)を逆読みしたもの(OYKOT)で、大都会東京とは対極ともいえる「ふるさと」の風景を乗客にイメージしてほしいとの願いから付けられた[2]。ロゴマークには雪ん子をイメージしたキャラクターが描かれ、「いいかわ、いいそら、いいやません。」とのキャッチコピーが記されている。
運行概況
[編集]主に土休日や多客期を中心に運転し、長野 - 十日町間を1往復している。
冬季(12月中旬から翌3月中旬)は積雪の理由から運休となっていたが、2019年度までは「冬のおいこっと」として長野 - 戸狩野沢温泉間に2往復運行され、一部の日は「雪のおいこっと」として十日町まで延長運転することもあった。2020年度以降は「雪のおいこっと」を特定日または冬季に運行するのみにとどまっている。
停車駅
[編集]長野駅 - 替佐駅 - 飯山駅 - 北飯山駅 - 戸狩野沢温泉駅 - 上境駅 - 森宮野原駅 - 津南駅 - 十日町駅
- 「雪のおいこっと」および、かつて運行されていた「冬のおいこっと」も同様。
使用車両
[編集]車両は、長野総合車両センターに所属する元北上線特急「秋田リレー号」用キハ110系300番台からの200番台編入改造車のうち2両(キハ110-235・236(元313・314))を再改造したものである。この2両は200番台への編入及び長野への移籍に際し、座席の一部(東側)またはすべてがレール方向(東向き)に向けて、飯山線沿線の景色が楽しめるように改造された車両で、「眺望車"ふるさと"」と命名されていた[3]。
外観デザインは、アイボリーとえんじ色を基本に[1]藁葺き屋根の民家の襖や障子などをイメージした[2]ラッピングが施されているが、運転台や出入り台付近がキハ110-235がアイボリー基調、236がえんじ基調と配色が逆になっている[4][5]。
側面には唱歌「故郷(ふるさと)」の歌詞に登場する「兎」などがアイコン化して描かれており[1]、室内にはアイコンを利用した照明装置も取り付けられ、特急車時代から残置されている蛍光灯カバーにも装飾が施された。室内も、"ふる里"のイメージを具現化したソファタイプのロングシートや、障子をイメージした柄のロールカーテン等に変更されている。各座席には「おいこっと」等での運用時に使用する収納式のテーブルが備わり(普通列車では格納される)、トイレも再改造時に和式から車いす対応の洋式へ変更されている。
「おいこっと」等の運転がない日には一般車と共通運用で普通列車にも使用されるため、つり革・優先席・整理券発行機などのワンマン運転関連機器は残された。この為、再改造に伴う再改番は行われていない。
長野総合車両センターにて1両ずつ検査を実施するため、検査等による運休がなく、その際はもう片方の1両のみで運用される。
← 長野 飯山 →
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号車 | 1 | 2 |
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車番 | キハ110-235 | キハ110-236 |
種車 (編入改造時) |
キハ110-313 (元南秋田運転所所属) |
キハ110-314 (元南秋田運転所所属) |
基調色 | ライトアイボリー | えんじ |
側面アイコン | 兎・山・小鮒・川 | 父母・友がき・雨・風 |
座席定員 | 各38人 |
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車内
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ロングシートと優先席
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1人掛けクロスシート
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2人掛けクロスシート
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トイレ内観
沿革
[編集]- 2015年(平成27年)
- 2017年(平成29年)
- 4月8日:新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、同年5月31日(当初の予定)まで運休が決定[11]。ただし飯山線定期普通列車の運用は継続する。
- 7月23日:運転再開。感染防止のため、当面の間は車内および駅でのイベント・おもてなしを見合わせる[12]。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 10月1日:11月20日まで、トンネル工事の影響による戸狩野沢温泉駅 - 森宮野原駅間の長期不通に伴い運休。ただし飯山線定期普通列車の運用は継続する。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “JR東日本、飯山線で「古民家」運転…12月から”. Response.. (2014年7月19日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ a b “【制服図鑑】ふるさとをイメージした観光列車「おいこっと」 制服も“クラシック”を追求”. 産経ニュース. (2018年12月8日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ “飯山線の観光列車"おいこっと"登場”. 鉄道ホビダス. (2014年12月25日)(インターネットアーカイブ)
- ^ “飯山線の観光列車『おいこっと』運行開始…「古民家」風の車両”. Response.. (2015年4月5日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ “2両目改造完了!”. JR東日本長野支社 (2015年4月4日). 2016年1月8日閲覧。
- ^ 『飯山線に新しいコンセプトの列車が誕生します。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道長野支社、2014年7月18日 。2019年11月3日閲覧。
- ^ 飯山線新コンセプト列車の車両名決定および車両展示会の開催について (PDF) - 東日本旅客鉄道長野支社、2014年12月4日
- ^ “飯山線「おいこっと」古民家風に 飯山駅で車両展示会”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2014年12月24日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ 飯山線観光列車 おいこっと おいこっとQ&A - 東日本旅客鉄道長野支社
- ^ “飯山線の新観光列車「おいこっと」運行開始”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2015年4月5日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ 『「のってたのしい列車」の運休について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年4月8日 。2020年4月8日閲覧。
- ^ 『「のってたのしい列車」の運転再開について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年6月26日 。2020年6月26日閲覧。
関連項目
[編集]- 越乃Shu*Kura - 十日町駅まで運行する観光列車。
- JR東日本信濃川発電所の不正取水問題
外部リンク
[編集]- のってたのしい列車ポータル おいこっと - 東日本旅客鉄道