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いんぶビーチ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
いんぶビーチ国定公園
Inbu beach Kaigan Quasi-national Park
IUCNカテゴリV（景観保護地域）
沖縄県恩納村伊武部ビーチで海水浴する子供ら
指定区域
沖縄県恩納村（沖縄本島）字名嘉真2173
分類 国定公園
指定日 1965年10月1日[1]
運営者 沖縄県恩納村
現況 閉鎖
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いんぶビーチ（伊武部ビーチ）とは、沖縄県恩納村（沖縄本島）字名嘉真2173に所在するビーチである。沖縄海岸国定公園[2]に指定されている。再開発のため、2017年現在、閉鎖中。

施設の概要

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いんぶビーチ（伊武部ビーチ）は、沖縄県恩納村字名嘉真（なかま）2173に所在する [3] 。グラスボートで少し沖合いに出ると色鮮やかな熱帯魚などの海の生き物も観察できるなど、豊かな自然が保護されている[4]。

再開発前の施設設備

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  • 管理棟
  • トイレ　シャワー
  • 売店　休憩場　レストラン
  • テント　100サイト
  • レンタル用品有り
  • グラスボート

歴史

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  • ビーチのある名嘉真（なかま）地域の伊武部村はヤーシ川(伊武部川)近くの一帯にあり、かつて川に沿って境界標識（「印」）を設けたことから「印部」という地名がついた。「伊武部」は当て字である。[5]。
  • 1965年10月1日 - 琉球政府により、いんぶビーチ含む本島西海岸一帯が沖縄海岸政府立公園として指定された[2][6]。
  • 1972年5月15日 - 沖縄県が本土復帰した際に、沖縄海岸国定公園として指定される[2]。

再開発計画

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日付 事象
2005年9月 USENグループのユーズホールディングス（宇野康秀社長）と名嘉真区評議会は区民がビーチに入れる里道の建設や保安林確保などを条件に2005年9月、「ウェスティン沖縄ホテル計画（仮称）」に同意した。USENは恩納村名嘉真区に対し「地主の９７％の同意を得た」と説明した。[7]
2006年2月7日 有線放送大手のUSEN（東京都、宇野社長）が「ウェスティン沖縄ホテル計画（仮称）」を計画しているとして、琉球新報が報じた。開発区域面積は伊武部ビーチを含む約13万1271平方メートル、中央のホテル棟が150室前後、海沿いにコテージ180戸程度を建設。開発区域の土地はUSENグループのユーズホールディングス（宇野社長）が買収し、土地登記を進めていた。[7]
2006年12月1日 ユーズホールディングス（東京都、宇野社長）が仲井真弘多知事に対し「ウェスティン沖縄ホテル新築工事（仮称）」の開発許可申請を提出、沖縄県が受理した。本計画は3000平方メートル以上の土地開発にあたるので、県土保全条例に基づき仲井真弘多知事の許可が必要となる。[8]
2006年12月23日 3万平方メートル以上の土地や地域環境に著しい影響を及ぼす恐れがある開発行為にあたる「ウェスティン沖縄ホテル新築工事（仮称）」は県土保全条例に基づき、県土地開発審査会（会長・新城俊也琉球大名誉教授、7人）を23日午後、非公開で開催した。審査会では委員からユーズホールディングス（東京都、宇野社長）に対し、建築物の規模や具体的な内容、赤土流出防止対策などについて質問が挙がった。審査会は2007年1月下旬に現地検討会を開き、答申をまとめる。[8]
2008年秋 ホテル建設計画を進めていたユーズリゾート沖縄（宇野社長）の資金繰りが悪化、開発が中断。[9]
2015年4月16日 ユーズリゾート沖縄（宇野社長）が、会社分割で同名の新会社を設立。新会社の株を三井不動産などが買い取り、ホテル開発事業を引き継ぐ。旧会社は負債整理に当てたとみられる。[9]
2015年6月3日 ユーズリゾート沖縄が、ホテル開発事業を譲渡する計画を恩納村に伝えた。[9]
2015年6月5日 ユーズリゾート沖縄（宇野康秀社長）が国内大手不動産の三井不動産を含む開発事業者に事業を譲渡する方向で最終調整していることが、沖縄タイムスに報道された。記事によれば、2020年までに新ホテル開業の見通しで、ホテルブランドには、米ハワイの代表的な高級リゾートホテル「ハレクラニ」などの名前が挙がり、国内外の富裕層をターゲットにした開発とみられる。[9]
2017年1月 前田建設工業・國場組建設工事共同体による（仮称）沖縄伊武部ビーチホテル計画防災工事着工。[10]
2016年12月14日 第1回希望ヶ丘（近隣住民）向け説明会。10年近く頓挫していた開発が2週間後に着工されると突然伝えられ、住民からは質問や怒号が飛び交い説明会は途中で中止となった。[10]
2017年3月3日 三井不動産が取締役会にて、株式会社ユーズリゾート沖縄を吸収合併することを決議した。「（仮称）沖縄伊武部ビーチホテルプロジェクト」を円滑に進めることを目的に三井不動産の100％子会社を簡易吸収合併ということで、開示事項・内容は一部省略された形となった。 [11]
2017年1月 前田建設工業・國場組建設工事共同体による（仮称）沖縄伊武部ビーチホテル計画防災工事着工。[10]
2017年3月27日 第2回希望ヶ丘（近隣住民）向け説明会。[10]
2017年10月19日 三井不動産は初の（米国以外の）海外展開として「ハレクラニ沖縄」として2019年夏に同地で開業すると発表。[12]


その他

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海岸の私企業による囲い込みや不法占拠が沖縄県では問題となっており、対策として沖縄県が、「海浜を自由に使用するための条例」及び同施行規則が1991年4月1日に施行した。これらが守られるのかや建設計画等、住民への説明が不十分、かつ自然保護する対象である国定公園への建設であることから、希望ヶ丘地域内の一部住民による反対運動が始まっている。[13][14]

  • 沖縄県「海浜を自由に使用するための条例施行規則」[15]
第2条　条例第6条に規定する事業者等が配慮すべき事項は、次の各号に掲げるとおりとする。
（1）　公衆が海浜へ自由に立ち入ることができるよう適切な進入方法を確保すること。
（2）　公衆の海浜利用又は海浜への立入りの対価として料金を徴収しないこと。

注釈

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出典

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  1. ^ 環境庁告示第98号「国立公園に関する件」『官報 第15571号』、1978年12月9日付。
  2. ^ a b c 沖縄海岸国定公園 - 沖縄県
  3. ^ いんぶビーチ基本情報 - ごーやーどっとネット 沖縄遊び場情報
  4. ^ “恩納村役場HP インブビーチ”. 恩納村. 2010年8月2日閲覧。
  5. ^ 『恩納村村史』 p.25、p.517、『沖縄県の地名』p.421、p.424、p.425
  6. ^ “告示第326号 1965年78号「沖縄海岸政府立公園の指定について」1965年10月1日付” (PDF). 琉球政府公報. 14 March 2017閲覧。
  7. ^ a b “USENがリゾート計画　伊武部ビーチに13ヘクタール”. 7 Feb 2006閲覧。
  8. ^ a b “昨年12月に許可申請 USENの恩納リゾート計画”. 1 December 2006閲覧。
  9. ^ a b c d “いんぶビーチ再開発へ　三井不動産などに事業譲渡”. 沖縄タイムス. 2015年6月5日閲覧。
  10. ^ a b c d “高さ40m幅200mの巨大分譲ホテルが沖縄恩納村国定公園内（インブビーチ）で建設予定。自然破壊と海の独占無秩序な開発を止めて！ Save and protect Inbubeach”. WEST COAST CONNECTION. 28 March 2017閲覧。
  11. ^ “株式会社ユーズリゾート沖縄の吸収合併（簡易合併・略式合併）に関するお知らせ” (PDF). 三井不動産株式会社. 3 March 2017閲覧。
  12. ^ “～ ハワイを代表するラグジュアリーホテル「Halekulani（ハレクラニ）」が沖縄へ進出 ～2019年夏「ハレクラニ沖縄」誕生へ”. 19 oct 2017閲覧。
  13. ^ 平成28年度12月実施の地域住民説明会 議事録
  14. ^ いんぶビーチホテル建設について
  15. ^ 沖縄県法規集

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、いんぶビーチに関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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