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Ϛ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ギリシア文字
Αα アルファ Νν ニュー
Ββ ベータ Ξξ クサイ
Γγ ガンマ Οο オミクロン
Δδ デルタ Ππ パイ
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Ηη イータ Ττ タウ
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使われなくなった文字

()
ディガンマ サン
ヘータ ショー
ギリシアの数字
スティグマ
()
サンピ

()
コッパ

Ϛ, ϛ(スティグマ、stigma)はギリシア文字の1つである。Σ(シグマ)とΤ(タウ)との合字から生まれた。ギリシア数字で6を表すのに用いられる。現代ギリシア語では、よく似た文字であるシグマの語末形 "ς" で代用されるが、本来は別の字である。

概要

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9世紀から10世紀にかけてギリシア文字の小文字が普及し、στ が合字として のように書かれるようになった(三日月形のシグマが用いられている)。これが直接の由来である。

今日の活字体では、シグマの語末形 "ς" に比べて、スティグマのほうが上の部分の曲がりが大きく、また線の右に出る部分が長い傾向がある。歴史的にはさまざまな形で書かれた。

今日のギリシアでは、数字の6を表す際、ϛʹ よりも ΣΤʹ や στʹ が使われることが多い。

符号位置

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大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ϛ U+03DA - Ϛ
Ϛ
ϛ U+03DB - ϛ
ϛ