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1966年のワールドシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1966年ワールドシリーズ
チーム 勝数
ボルチモア・オリオールズAL 4
ロサンゼルス・ドジャースNL 0
シリーズ情報
試合日程 10月5日–9日
観客動員 4試合合計:22万0791人
1試合平均:05万5198人
MVP フランク・ロビンソン(BAL)
殿堂表彰者 ルイス・アパリシオ(BAL内野手)
ジム・パーマー(BAL投手)
ブルックス・ロビンソン(BAL内野手)
フランク・ロビンソン(BAL外野手)
ウォルター・オルストン(LAD監督)
ドン・ドライスデール(LAD投手)
サンディー・コーファックス(LAD投手)
ネスター・チャイラク(審判員)
チーム情報
ボルチモア・オリオールズ(BAL)
シリーズ出場 22年ぶり02回目
GM ハリー・ダルトン
監督 ハンク・バウアー
シーズン成績 97勝63敗・勝率.606
分配金 選手1人あたり1万1683.04ドル[1]

ロサンゼルス・ドジャース(LAD)
シリーズ出場 02年連続13回目
GM バジー・バベシ
監督 ウォルター・オルストン
シーズン成績 95勝67敗・勝率.586
分配金 選手1人あたり1万8189.36ドル[1]
全米テレビ中継
放送局 NBC
実況 カート・ガウディ
解説 ビン・スカリー(第1・2戦)
チャック・トンプソン(第3・4戦)
ワールドシリーズ
 < 1965 1967 > 

1966年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第63回ワールドシリーズ英語: 63rd World Series)は、10月5日から9日にかけて計4試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズアメリカンリーグ)がロサンゼルス・ドジャースナショナルリーグ)を4勝0敗で下し、球団創設66年目で初の優勝を果たした。

両チームの対戦はシリーズ史上初めて。オリオールズは、前回のシリーズ出場時ミズーリ州セントルイスを本拠地都市とする "セントルイス・ブラウンズ" として活動しており、メリーランド州ボルチモアに移転してオリオールズとなってからは今回が13年目で初のシリーズ出場だった。今シリーズではオリオールズ投手陣がドジャース打線を封じ込んでおり、シリーズ防御率0.50および33イニング連続無失点はいずれも当時のシリーズ史上最高記録である[2]。また、相手に1イニングもリードを許さないまま優勝したのは1963年のドジャース以来史上2球団目であり、今シリーズでは初戦の初回表に3点を奪ったあと全4試合を通じて2点しか失っていない[3]シリーズMVPには、第4戦で先制・決勝のソロ本塁打を放つなど、4試合で打率.286・2本塁打・3打点OPS 1.232という成績を残したオリオールズのフランク・ロビンソンが選出された。

試合結果

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1966年のワールドシリーズは10月5日に開幕し、途中に移動日を挟んで5日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月05日(水) 第1戦 ボルチモア・オリオールズ 5-2 ロサンゼルス・ドジャース ドジャー・スタジアム
10月06日(木) 第2戦 ボルチモア・オリオールズ 6-0 ロサンゼルス・ドジャース
10月07日(金) 移動日
10月08日(土) 第3戦 ロサンゼルス・ドジャース 0-1 ボルチモア・オリオールズ メモリアル・スタジアム
10月09日(日) 第4戦 ロサンゼルス・ドジャース 0-1 ボルチモア・オリオールズ
優勝:ボルチモア・オリオールズ(4勝0敗 / 球団創設66年目で初)

第1戦 10月5日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
初回表、フランク・ロビンソンがドン・ドライスデールから2点本塁打を放ち、オリオールズが先制(49秒)
オリオールズ救援投手モー・ドラボウスキーが3回裏途中から登板、6者連続奪三振などの好投で最後まで投げきる(1分22秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボルチモア・オリオールズ 3 1 0 1 0 0 0 0 0 5 9 0
ロサンゼルス・ドジャース 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 3 0
  1. 勝利モー・ドラボウスキー(1勝)  
  2. 敗戦ドン・ドライスデール(1敗)  
  3. 本塁打
    BAL:フランク・ロビンソン1号2ラン、ブルックス・ロビンソン1号ソロ
  4. 審判
    [球審]ビル・ジャッコウスキー(NL)
    [塁審]一塁: ネスター・チャイラク(AL)、二塁: クリス・ペレコダス(NL)、三塁: ジョン・ライス(AL)
    [外審]左翼: メル・スタイナー(NL)、右翼: カル・ドラモンド(AL)
  5. 試合時間: 2時間56分 観客: 5万5941人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボルチモア・オリオールズ ロサンゼルス・ドジャース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 L・アパリシオ 1 M・ウィルス
2 R・スナイダー 2 W・デービス
3 F・ロビンソン 3 L・ジョンソン
4 B・ロビンソン 4 T・デービス
5 B・パウエル 5 J・ラフィーバー
6 C・ブレファリー 6 W・パーカー
7 D・ジョンソン 7 J・ギリアム
8 A・エチェバレン 8 J・ローズボロ
9 D・マクナリー 9 D・ドライスデール
先発投手 投球 先発投手 投球
D・マクナリー D・ドライスデール

第2戦 10月6日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
オリオールズ先発投手ジム・パーマーが9回裏も無失点で締め、完封勝利を挙げる(1分30秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 0 3 1 0 2 0 6 8 0
ロサンゼルス・ドジャース 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 6
  1. 勝利ジム・パーマー(1勝)  
  2. 敗戦サンディー・コーファックス(1敗)  
  3. 審判
    [球審]ネスター・チャイラク(AL)
    [塁審]一塁: クリス・ペレコダス(NL)、二塁: ジョン・ライス(AL)、三塁: メル・スタイナー(NL)
    [外審]左翼: カル・ドラモンド(AL)、右翼: ビル・ジャッコウスキー(NL)
  4. 試合時間: 2時間26分 観客: 5万5947人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ボルチモア・オリオールズ ロサンゼルス・ドジャース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 L・アパリシオ 1 M・ウィルス
2 C・ブレファリー 2 J・ギリアム
3 F・ロビンソン 3 W・デービス
4 B・ロビンソン 4 R・フェアリー
5 B・パウエル 5 J・ラフィーバー
6 D・ジョンソン 6 L・ジョンソン
7 P・ブレアー 7 J・ローズボロ
8 A・エチェバレン 8 W・パーカー
9 J・パーマー 9 S・コーファックス
先発投手 投球 先発投手 投球
J・パーマー S・コーファックス

第3戦 10月8日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロサンゼルス・ドジャース 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 0 1 0 0 0 X 1 3 0
  1. 勝利ウォーリー・バンカー(1勝)  
  2. 敗戦クロード・オスティーン(1敗)  
  3. 本塁打
    BAL:ポール・ブレアー1号ソロ
  4. 審判
    [球審]クリス・ペレコダス(NL)
    [塁審]一塁: ジョン・ライス(AL)、二塁: メル・スタイナー(NL)、三塁: カル・ドラモンド(AL)
    [外審]左翼: ビル・ジャッコウスキー(NL)、右翼: ネスター・チャイラク(AL)
  5. 試合時間: 1時間55分 観客: 5万4445人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ロサンゼルス・ドジャース ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 M・ウィルス 1 L・アパリシオ
2 W・パーカー 2 C・ブレファリー
3 W・デービス 3 F・ロビンソン
4 R・フェアリー 4 B・ロビンソン
5 J・ラフィーバー 5 B・パウエル
6 L・ジョンソン 6 D・ジョンソン
7 J・ローズボロ 7 P・ブレアー
8 J・ケネディ 8 A・エチェバレン
9 C・オスティーン 9 W・バンカー
先発投手 投球 先発投手 投球
C・オスティーン W・バンカー

第4戦 10月9日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
4回裏、オリオールズの3番フランク・ロビンソンがドン・ドライスデールから先制・決勝のソロ本塁打を放つ(41秒)
9回表、オリオールズの先発投手デーブ・マクナリーがルー・ジョンソンを中飛に打ち取り試合終了、完投勝利で優勝を決める(33秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロサンゼルス・ドジャース 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
ボルチモア・オリオールズ 0 0 0 1 0 0 0 0 X 1 4 0
  1. 勝利デーブ・マクナリー(1勝)  
  2. 敗戦ドン・ドライスデール(2敗)  
  3. 本塁打
    BAL:フランク・ロビンソン2号ソロ
  4. 審判
    [球審]ジョン・ライス(AL)
    [塁審]一塁: メル・スタイナー(NL)、二塁: カル・ドラモンド(AL)、三塁: ビル・ジャッコウスキー(NL)
    [外審]左翼: ネスター・チャイラク(AL)、右翼: クリス・ペレコダス(NL)
  5. 試合時間: 1時間45分 観客: 5万4458人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ロサンゼルス・ドジャース ボルチモア・オリオールズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 M・ウィルス 1 L・アパリシオ
2 W・デービス 2 R・スナイダー
3 L・ジョンソン 3 F・ロビンソン
4 T・デービス 4 B・ロビンソン
5 J・ラフィーバー 5 B・パウエル
6 W・パーカー 6 C・ブレファリー
7 J・ローズボロ 7 D・ジョンソン
8 J・ケネディ 8 A・エチェバレン
9 D・ドライスデール 9 D・マクナリー
先発投手 投球 先発投手 投球
D・ドライスデール D・マクナリー

脚注

[編集]
  1. ^ a b "World Series Gate Receipts," Baseball Almanac. 2018年12月31日閲覧。
  2. ^ foxsports, "Baltimore Orioles History: Orioles Complete Greatest World Series Pitching Run," FOX Sports, June 30, 2017. 2018年12月31日閲覧。
  3. ^ Chris Jaffe, "The 10 worst postseason sweeps ever," The Hardball Times, October 22, 2012. 2019年9月22日閲覧。

外部リンク

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