聖性
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聖性(英語:holiness)は、イエス・キリストと似た者となること[1]、聖人(日本語では聖者ともいう)となることであり、キリスト者の最終目標とされる。
聖人になるとは、考え・思い・言葉・行いなど、すべてにおいてキリストに似ることである。その聖性は、愛徳に最もよく表われ、すべてに勝って神を愛し、自分のように隣人を愛する。そして、愛徳は、謙遜・正義・勤勉・純潔・従順・喜び・・・など、すべての徳に影響する。聖性はすべてのキリスト者が目指すべき目標で、神の助けを頼りに一生かけて戦った後に天国で完成される。[1]
聖座の事実上の声であるバチカン市国で発行される日刊紙『ロッセルバトーレ・ロマーノ(L'Osservatore Romano)』で発表された、列聖省前長官のアンジェロ・アマート枢機卿の記事によれば、聖性は教会の目的であり、地上における人生の最終目標でもある[2]。
教皇フランシスコによれば:
聖性とは神に心を開き、神の愛によって変容されるにお任せすることです。また、聖性とは、自己から抜け出し、イエスがわたしたちをお待ちになっている他の人々に出会うために出かけ、その人々に励ましの言葉、助けの手、優しさと慰めのまなざしを届けることです。[3]
脚注
[編集]- ^ a b 「キリストのような人格」『』。2018年4月10日閲覧。
- ^ “Come la santità trasforma il mondo - L'Osservatore Romano” (イタリア語). www.osservatoreromano.va. 2021年5月14日閲覧。
- ^ “グアダルーペについての教皇フランシスコの手紙”. opusdei.org. 2019年5月28日閲覧。
参考文献
[編集]- 第2バチカン公会議『教会憲章』
- 教皇フランシスコ「GAUDETE ET EXSULTATE(英語)」現代社会における聖性に関する使徒的勧告
- 聖ホセマリア「愛すべき天地、この世を熱烈に愛する」
- 酒井俊弘『聖性への招き: ふつうのおばさん、おじさんも聖人に』(教友社、2012年)