コンテンツにスキップ

氷の世界 (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
氷の世界
井上陽水楽曲
収録アルバム氷の世界
リリース1973年12月1日
規格LP
録音1973年
ジャンルフォーク
レーベルポリドール
作詞者井上陽水
作曲者井上陽水
プロデュース多賀英典
筋肉少女帯(1992年)、川村知砂(1996年)、他
氷の世界収録順
チエちゃん
(4)
氷の世界
(5)
白い一日
(6)

氷の世界」(こおりのせかい)は、井上陽水が作詞・作曲した曲である。1973年に発売された陽水のアルバム『氷の世界』の表題曲として、その5曲目に収録されている。編曲は星勝とニック・ハリソンによる。

陽水の代表曲の一つで、コンサートでは必ず歌われている。また、数多くの歌手によってカバーされている。

それまでどちらかと言えばフォーキーな楽曲が多かった陽水だが、本曲はかなりファンク色が強く、スティーヴィー・ワンダーの『迷信』を意識して作られたという。本曲ではクラヴィコードの音色が効果的に使われている。

歌詞に関しては陽水は当時ボブ・ディランの『女の如く』を聞いて、作詞に大きく開眼したと語っており、「キメの『Just like a woman』以外のフレーズは適当であればあるほどいいとわかった」「『氷の世界』ではそれが『吹雪、吹雪、氷の世界』に当たる」と語っている。本曲は出だしの『窓の外ではリンゴ売り』を始め、全体的にシュールな内容の言葉の羅列になっており、現在では一般的な陽水楽曲のシュールなイメージの先駆けになった楽曲である。

2015年にはアルバム『UNITED COVER 2』でセルフカバーされた(オルケスタ・デ・ラ・ルスが参加したラテン調アレンジ)。

主なカバー

[編集]

筋肉少女帯のシングル

[編集]
「氷の世界」
筋肉少女帯シングル
初出アルバム『筋少の大水銀
B面 戦え!何を!?人生を!
リリース
規格 8cmCD
ジャンル ロック
ハードロック
ヘヴィメタル
時間
レーベル トイズファクトリー
作詞・作曲 井上陽水
チャート最高順位
筋肉少女帯 シングル 年表
踊るダメ人間
1991年
氷の世界
(1992年)
バトル野郎〜100万人の兄貴〜
(1992年)
テンプレートを表示

筋肉少女帯の「氷の世界」は、5枚目のシングルとして、1992年2月21日トイズファクトリーより発売された。

ボーカルの大槻ケンヂはこの曲を非常に気に入っており、インディーズ時代からライブで取り上げているほどである[1]。オリジナル・アルバムには収録されなかったが、翌1993年に発売されたシングル・ベスト『筋少の大水銀』に収録されている。

カップリングの「戦え!何を!?人生を!」は、ライブでの定番曲となっている。こちらは同年のアルバム『エリーゼのために』に収録された。

筋肉少女帯のシングルの収録曲

[編集]
  1. 氷の世界
    (作詞・作曲:井上陽水 / 編曲:筋肉少女帯,BANANA-UG
  2. 戦え!何を!?人生を!
    (作詞:大槻ケンヂ / 作曲・編曲:筋肉少女帯)

脚注

[編集]
  1. ^ TBSLive Town』(1988年1月22日放送)出演時にこの曲を歌っている。