桜浜
表示
桜浜(おうひん)は、和歌山県の遊園地アドベンチャーワールドで飼育されていたメスのジャイアントパンダである[1][2][3][4]。
父は永明、母は良浜であり、また双子の妹に桃浜がいる[2][3][4][5]。そのほか、永明と良浜の子供として、兄に永浜(2008年生まれ、2013年に中国へ)、海浜(2010年生まれ、2017年に中国へ)、姉に梅浜(2008年生まれ、2013年に中国へ)、陽浜(2010年生まれ、2017年に中国へ)、優浜(2012年生まれ、2017年に中国へ)がいる。妹に結浜(2016年生まれ)と彩浜(2018年生まれ)と楓浜(2020年生まれ)がいる。
2022年12月15日 父永明、双子の妹桃浜と共に、2023年2月に中国に返還されることが発表された。
2023年2月21日 アドベンチャーワールド内ビックオーシャンで歓送会が行なわれた。 ( 同2月3日より桜浜は発情の兆候があったため、運動場での観覧は行なわれていなかった。)
2023年2月22日 関西空港よりチャーター機で父永明と双子の妹桃浜と共に中国四川省 成都大熊猫繁殖研究基地に帰還した。
経歴
[編集]- 2014年12月3日、アドベンチャーワールドが、前日の12月2日午後8時頃、良浜が2匹のジャイアントパンダを出産したと発表した[2]。その時の体重は181グラムであったという[6][5]。この2匹については、同年7月に永明と良浜が計3回の自然交配をしていることを、アドベンチャーワールドでは確認しており、その時の子供であるとアドベンチャーワールドは見立てているようである[2][7]。
- 同年12月19日、妹の桃浜とともに、一般公開が始まる[6]。当初の公開時間は1日に2度で午前10時20分からと午後2時40分からであったという[6]。因みに、この時点での桜浜の体重は482グラムであった[6]。なお、初日の公開では母親の良浜が桜浜と桃浜の2匹を抱きかかえる姿に、多数の来場者からかわいいという歓声が上がったという[6]。
- 2015年2月6日、双子パンダのうち、姉の名前を「桜浜」、妹の名前を「桃浜」とすることが発表された[5][8]。桜浜については日本を代表する花である桜に、桃浜については中国を代表する花である桃にちなんだ名前であるという。これに先立ち、1月31日までアドベンチャーワールドでは、この双子のパンダの命名について公募を行い、応募総数は1万件を超えたという。なおこの日時点での体重は2860グラムであったという[注 1]。
- 同年10月3日より、妹の桃浜とともに、屋外運動場での運動を始めるようになる[3]。またこの頃より、ミルク以外にリンゴも食べるようになった他、歯が永久歯に生え変わり始めた[3]。なお、この日の測定によれば体重は24.44キロであった[注 2][3]。
- 同年11月1日、計量記念日を記念し双子の妹である桃浜とともに体重測定を行ったところ27.8キロであった[注 3][9]。また11月6日には、桃浜ともども、竹を齧られるようにまで成長したため、母親の良浜と分けての飼育を行うようになったという[10][11]。
- 同年12月3日、1歳の誕生日を迎えたことを受けての誕生日会が行われ、桜浜・桃浜の二頭に、氷のケーキが振る舞われた[12]。
- 2016年3月3日には、桜浜・桃浜の2頭を祝うためのひな祭りが行われた[4]。当日は、ひし餅の代わりに、2頭の名前にちなんでの桜や桃の花びらをかたどって、ひなあられに見立て、様々な色のシロップを用いた氷が、2頭にプレゼントされた[4]。なお、この日アドベンチャーワールドからは、この頃には2頭とも、1日に10キロの竹を食し病気やけがもなく順調に育っているという事実が公表された[4][13]。
- 2016年9月18日、妹の結浜が生まれ、さらに2018年8月14日、妹の彩浜、2020年に妹の楓浜も生まれお姉さんとなった。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “ジャイアントパンダ 永明と良浜が自然交配 白浜・アドベンチャーワールド「命の誕生願う」 /和歌山”. 毎日新聞. (2016年6月1日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ a b c d “パンダに双子の赤ちゃん お父さんは人間なら60代後半 13頭目の快挙に「すごい繁殖能力」 和歌山”. 産経WEST. (2014年12月3日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ a b c d e f “和歌山・白浜、母娘パンダ公開 双子姉妹、屋外でも一緒”. 47NEWS. 共同通信 (全国新聞ネット). (2015年10月3日). オリジナルの2015年10月17日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d e “ひな祭り、双子パンダの成長祝う 和歌山アドベンチャーワールド”. 神戸新聞. (2016年3月3日) 2016年7月6日閲覧。
- ^ a b c d “双子パンダの名前は「桜浜」と「桃浜」 和歌山・白浜”. 産経WEST. (2015年2月6日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ a b c d e “今月誕生の双子パンダ一般公開 500グラムに成長 和歌山・アドベンチャーワールド”. 産経WEST. (2015年11月1日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ “日本と中国のパンダ自然交配 妊娠確認なら11月にも誕生か 白浜・アドベンチャーワールド”. 産経WEST. (2014年7月19日) 2016年7月5日閲覧。
- ^ “双子の赤ちゃんパンダ命名 「桜浜」と「桃浜」”. AGARA紀伊民報. (2015年2月6日). オリジナルの2016年7月5日時点におけるアーカイブ。 2016年7月6日閲覧。
- ^ a b “双子パンダもうすぐ1歳、体重27キロに 和歌山・白浜”. 産経WEST. (2015年11月1日). オリジナルの2015年11月8日時点におけるアーカイブ。 2016年7月6日閲覧。
- ^ “竹もかじれるぞ!双子のパンダが親離れ”. 日本テレビ. (2015年11月6日) 2016年7月6日閲覧。
- ^ “双子パンダ「ひとり立ち」 来月1歳の「桜浜」と「桃浜」”. AGARA紀伊民報. (2015年11月6日). オリジナルの2016年7月5日時点におけるアーカイブ。 2016年7月6日閲覧。
- ^ “双子パンダ、1歳に 氷のケーキでお祝い 和歌山・白浜”. 朝日新聞. (2015年12月3日). オリジナルの2015年12月3日時点におけるアーカイブ。 2016年7月6日閲覧。
- ^ “双子パンダのひなまつり 和歌山県白浜町”. 産経新聞. (2016年3月3日) 2016年7月6日閲覧。