恋をあなたに
「恋をあなたに」(こいをあなたに、Put a Little Love in Your Heart)は、1969年にジャッキー・デシャノンが、弟であるランディ・マイヤーズ (Randy Myers) とジミー・ホリデイとともに書き、自ら歌った楽曲。デシャノンにとって、この曲は、アメリカ合衆国における最高のチャート・ヒットとなった。その後、様々なアーティストたちがカバーしたが、特に、1988年の映画『3人のゴースト』のエンディング・テーマとなったアニー・レノックスとアル・グリーンによるバージョンは1988年から1989年にかけてヒットした。
後年のコンピレーション・アルバムや、カバー・バージョンなどでは、曲名は、「プット・ア・リトル・ラヴ・イン・ユア・ハート」とされることもある[1][2]。
ジャッキー・デシャノンのオリジナル盤(1969年)
[編集]「恋をあなたに」 | ||||
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ジャッキー・デシャノン の シングル | ||||
初出アルバム『Put a Little Love in Your Heart』 | ||||
B面 | Always Together | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
録音 | 1969年 | |||
ジャンル | ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | インペリアル・レコード | |||
作詞・作曲 |
ジャッキー・デシャノン ジミー・ホリデイ ランディ・マイヤーズ | |||
プロデュース | VME | |||
ジャッキー・デシャノン シングル 年表 | ||||
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アメリカ合衆国では、この曲は1969年8月に Billboard Hot 100 で最高4位、アダルト・コンテンポラリーで最高2位まで上昇した[3]。同年の遅い時期に、この曲は南アフリカ共和国のヒット・パレードで首位に達した。
後にこの曲は、ガス・ヴァン・サント監督の1989年の映画『ドラッグストア・カウボーイ (Drugstore Cowboy)』の中でも使用された[4]。
この曲は、デシャノンにとって、シグネチャー・ソングである代表曲「世界は愛を求めている (What the World Needs Now Is Love)」に匹敵する持ち歌となっている。
チャート
[編集]チャート(1968年 – 1969年) | 最高位 |
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カナダ RPM トップ・シングルズ | 12 |
カナダ RPM アダルト・コンテンポラリー | 9 |
南アフリカ共和国(スプリングボック・ラジオ) | 1 |
アメリカ合衆国 ビルボード Billboard Hot 100 | 4 |
アメリカ合衆国 ビルボード Adult Contemporary | 2 |
アニー・レノックスとアル・グリーンのバージョン(1988年)
[編集]「"3人のゴースト"のテーマ〜恋をあなたに」 | |||||||||||
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アニー・レノックス&アル・グリーン の シングル | |||||||||||
初出アルバム『3人のゴースト』 | |||||||||||
B面 |
グレイト・ビッグ・ピース・オブ・ラヴ (A Great Big Piece of Love) (by The Spheres of Celestial Influence) | ||||||||||
リリース | |||||||||||
規格 | 7インチ・シングル | ||||||||||
録音 | 1988年 | ||||||||||
ジャンル | ポップ | ||||||||||
時間 | |||||||||||
レーベル | A&Mレコード | ||||||||||
作詞・作曲 |
ジャッキー・デシャノン ジミー・ホリデイ ランディ・マイヤーズ | ||||||||||
プロデュース | デイヴィッド・A・スチュワート | ||||||||||
アニー・レノックス 年表 | |||||||||||
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アニー・レノックスとアル・グリーンは、1988年の映画『3人のゴースト (Scrooged)』のエンディング・テーマ曲としてこの曲のカバーを吹き込んだ[5]。このバージョンは、合衆国では1989年1月に Billboard Hot 100 で最高9位、アダルト・コンテンポラリーでは最高2位さらに、世界各地の国々でトップ40入りを果たした。1988年12月14日付でリリースされた日本盤シングルでは、レノックスの名は「アン・レノックス」と表記され、曲名は「"3人のゴースト"のテーマ〜恋をあなたに」とされた[6]。
このバージョンのプロデュースは、レノックスにクレジットされているが、実際にはユーリズミックスにおけるパートナーであるデイヴィッド・A・スチュワートが手がけていた。
このバージョンのミュージック・ビデオは、ソフィー・ミュラーが監督した[7]。
パーソネル
[編集]チャート
[編集]週間チャート
[編集]チャート(1988年 – 1989年) | 最高位 |
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オーストラリア ケント・ミュージック・レポート | 6 |
オーストリア エードライ・オーストリア・トップ40 | 4 |
カナダ RPM トップ・シングルズ | 2 |
ドイツ シングル・チャート | 20 |
アイルランド シングル・チャート | 30 |
スイスシュヴァイツァー・ヒットパラーデ | 11 |
イギリス 全英シングル・チャート [8] | 28 |
アメリカ合衆国 Billboard Hot 100[9] | 9 |
年間チャート
[編集]チャート(1989年) | 順位 |
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カナダ RPM トップ・シングルズ[10] | 51 |
その他の主なカバー
[編集]- アイズレー・ブラザーズは、1972年のアルバム『Brother, Brother, Brother』にてカバー。
- デイヴ・クラーク・ファイヴは、1969年にこの曲を録音した。このバージョンは、イギリスではシングルとして発表され、トップ75に4週とどまり、最高31位まで上昇したが、これは1988年にアニー・レノックスとアル・グリーンが達成した順位より3ポイント下った順位であった[11]。イギリスをはじめヨーロッパ諸国などでは、B面に「34-06」を収めたシングルがリリースされたが[12][要出典]、日本では、この曲はシングル「ロカビリー! (Good Old Rock'n'Roll)」のB面曲としてリリースされた[13]。
- リチャード・ドナーが監督した1988年の映画『3人のゴースト』の終幕では、主人公を演じるビル・マーレイが「第四の壁」を破って観客にこの曲を一緒に歌うよう促すシング・アロングをおこなう[14]。
- レナード・ニモイは、1974年のアルバム『Outer Space/Inner Mind』でこの曲をカバーした[15]。
脚注
[編集]- ^ “ジャッキー・デシャノン カム・アンド・ゲット・ミー”. 芽瑠璃堂. 2020年9月5日閲覧。 - ジャッキー・デシャノンのコンピレーション・アルバムにおける言及の例。
- ^ “シングル プット・ア・リトル・ラヴ・イン・ユア・ハート アル・グリーン/アニー・レノックス”. mysound / ヤマハ. 2020年9月5日閲覧。 - アル・グリーンのアルバムにおける言及の例。
- ^ Whitburn, Joel (2002). Top Adult Contemporary: 1961–2001. Record Research. p. 77
- ^ ドラッグストア・カウボーイ (1989) Soundtracks - IMDb
- ^ Brennan, Steve (2015年6月11日). “15 Best Songs From '80s Movies (Besides "The Power of Love")”. browardpalmbeach.com. 2017年11月15日閲覧。
- ^ Annie Lennox & Al Green – Put A Little Love In Your Heart - Discogs - 日本盤8cmシングルCD
- ^ “Annie Lennox & Al Green - Put a Little Love in Your Heart (1988)”. BFI. 2020年9月5日閲覧。
- ^ “Annie Lennox|full Official Chart History”. Official Charts. 2023年1月17日閲覧。
- ^ “Annie Lennox”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
- ^ “Top Singles - Volume 51, No. 8, December 23, 1989”. RPM (1999年12月23日). 2017年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月22日閲覧。
- ^ British Hit Singles, 12th edition, Guinness
- ^ Template:Discogs.com master
- ^ “トップ・ギアー!! デイヴ・クラーク・ファイヴ ディスコグラフィー”. ミック博士. 2020年9月5日閲覧。
- ^ “Hollywood Flashback: When Bill Murray Played a Sleazy Lounge Singer on 'Saturday Night Live'”. hollywoodreporter.com. 2017年11月15日閲覧。
- ^ “The Short, Strange Music Career Of Leonard Nimoy”. Stereogum.com (2015年3月2日). 2018年10月14日閲覧。