幻夜
幻夜 | ||
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著者 | 東野圭吾 | |
発行日 | 2004年1月26日 | |
発行元 | 集英社 | |
ジャンル | 推理小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判ハードカバー上製本 | |
ページ数 | 528 | |
公式サイト | https://books.shueisha.co.jp/ | |
コード | ISBN 4-08-774668-2 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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集英社「週刊プレイボーイ」2001年No.19/20号から2003年No.16号に連載され、加筆訂正された後に2004年1月26日に集英社より単行本として刊行された。また、2007年3月25日には集英社文庫版が刊行されている。
ベストセラーになったミステリー長篇『白夜行』の姉妹作ともいえる作品である。連作短篇として連載されていたが、単行本は長篇に構成しなおして刊行された。
作品は2004年に第131回直木三十五賞にノミネートされたが、受賞を逸した。
発行部数は2010年10月の時点で100万部に迫る勢い[1]。
WOWOWのドラマW枠で連続ドラマ化され、2010年11月21日から翌年の1月16日まで放送された。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1995年の阪神・淡路大震災に始まり、地下鉄サリン事件等を経て2000年1月1日までの現実と虚構を織り交ぜて、物語は進む。
父の通夜の翌朝に起きた大地震後に、借金返済を強いていた叔父を殺害してしまう水原雅也。ふと気付くと、そばには見知らぬ女が…。新海美冬と名乗る彼女に犯行を見られたのか、雅也には確信が持てない。やがて、震災が取り持つ奇妙な縁で、美冬と雅也は、まるで共存するように助け合いながら生きて行くことになるのだった。
その後、2人は震災を忘れるかのように、希望を抱き上京する。しかし彼らの行く先々で、事件と陰謀が蠢いて行くのであった。やがて刑事加藤亘が、奇妙な偶然に気付き…。
登場人物
[編集]- 新海美冬
- 阪神・淡路大震災の被災者。見るものを魅了する容姿を持つ。目的のためなら、手段を選ばない。うなじに2つの黒子がある。また頻繁に整形手術を繰り返している。
- 水原雅也
- 阪神・淡路大震災の被災者。手先が非常に器用で、金属加工の資格を多数持つ。新海美冬を愛し、ある“秘密”を共有しているがために、数々の犯罪に手を染める。
- 加藤亘
- 警視庁捜査一課の刑事。“とくべつに鼻がきく”
- 青江真一郎
- 美容師。新海美冬に見出されて、カリスマ美容師として活躍する。
- 浜田美香
- 美容室「モン・アミ」の従業員。
- 中野亜実
- 美容室「モン・アミ」の従業員。
- 有子
- 定食屋「おかだ」の娘。水原雅也のことを気にかける。
- 福田
- 「フクタ工業」の経営者。
- 中川
- 「フクタ工業」の職人。
- 前村
- 「フクタ工業」の職人。
- 安浦達夫
- 「フクタ工業」の元職人。ある事がきっかけで、右手に傷を負い工場を辞めることになった。
- 曽我孝道
- 商社勤務。新海美冬の父親の元部下。美冬にある物を届けようとするが…。
- 曽我恭子
- 曽我孝道の妻。
- 秋村隆治
- 高級宝飾店「華屋」の社長。後に新海美冬と結婚する。
- 倉田頼江
- 秋村隆治の実姉。
- 水原幸夫
- 水原雅也の父親。経営する金属加工工場の業績不振で自殺。
- 米倉俊郎
- 水原雅也の母方の叔父。
- 米倉佐貴子
- 米倉俊郎の娘。
書籍情報
[編集]- 単行本:集英社、2004年1月26日 ISBN 4-08-774668-2
- 文庫本:集英社文庫、2007年3月25日 ISBN 978-4-08-746134-3
テレビドラマ
[編集]東野圭吾 幻夜 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 |
東野圭吾 『幻夜』 |
脚本 | 渡邉睦月 |
監督 |
猪崎宣昭 麻生学 猪原達三 |
出演者 |
深田恭子 塚本高史 柴田恭兵 黄川田将也 市川由衣 鈴木一真 奥貫薫 尾美としのり 鈴木砂羽 菊田大輔 根岸季衣 |
音楽 | 溝口肇 |
エンディング | 珠妃「光の彼方へ」 |
製作 | |
プロデュース | 井上衛 |
制作 | WOWOW |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2010年11月21日 - 2011年1月16日 |
放送時間 | 日曜日 22:00 - 22:54 |
放送枠 | 連続ドラマW |
放送分 | 54分 |
回数 | 全8 |
公式ホームページアーカイブ |
『東野圭吾 幻夜』(ひがしのけいご げんや)は、東野圭吾による同名の推理小説を原作としたテレビドラマ。
2010年11月21日より2011年1月16日まで、WOWOWの「連続ドラマW」枠で放送された。ドラマ化にあたっては設定が一部変更されている。震災は東海地方で発生した設定で、新海冬美と水原雅也の出身地は愛知県にある架空の都市相葉市となっている。
主演は深田恭子、共演は塚本高史、柴田恭兵他[2]。
ドラマは2011年3月にポニーキャニオンよりDVD化された[3]。
キャスト
[編集]- 水原家
- 警察関係
- Sky Jewelry
- フクタ工業
- 曽我家
- その他
スタッフ
[編集]- 原作 - 東野圭吾
- 監督 - 猪崎宣昭、麻生学、猪原達三
- 脚本 - 渡邉睦月
- 音楽 - 溝口肇
- 主題歌 - 珠妃「光の彼方へ」
- プロデューサー - 井上衛
- 制作協力 - ホリプロ
- 製作著作 - WOWOW
放送日
[編集]放送回 | 放送日 | サブタイトル | 監督 |
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第1話 | 2010年11月21日 | 運命の出会い | 猪崎宣昭 |
第2話 | 11月28日 | 悪女の目覚め | 猪原達三 |
第3話 | 12月 | 5日過去からの使者 | 麻生学 |
第4話 | 12月12日 | 嵌められた女 | 麻生学 |
第5話 | 12月19日 | 操られた男 | 猪崎宣昭 |
第6話 | 12月26日 | 刑事の慟哭 | 猪崎宣昭 |
第7話 | 2011年 | 1月 9日知り過ぎた男 | 猪崎宣昭 |
第8話 | 1月16日 | 最期の夜 | 猪原達三 |
WOWOW 連続ドラマW枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
マークスの山
(2010年10月17日 - 11月14日) |
幻夜
(2010年11月21日 - 2011年1月16日) |
CO 移植コーディネーター
(2011年3月20日 - 2011年4月17日) |
出典
[編集]- ^ “深田恭子の悪女役に、塚本&恭兵メロメロ”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2010年10月21日). オリジナルの2010年10月27日時点におけるアーカイブ。 2020年5月29日閲覧。
- ^ “深田恭子、究極の悪女に!東野圭吾「幻夜」ドラマ化!総額2億円のジュエリーで登場!”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2010年10月21日) 2020年5月29日閲覧。
- ^ “連続ドラマW 東野圭吾 幻夜 DVD-BOX”. pony canyon. ポニーキャニオン. 2016年1月10日閲覧。
外部リンク
[編集]- 「幻夜」東野圭吾 - 集英社BOOKNAVI
- 集英社文庫「幻夜」東野圭吾 - 集英社BOOKNAVI
- WOWWOW幻夜公式サイト - ウェイバックマシン(2010年12月4日アーカイブ分)
- WOWOW幻夜 制作発表記者会見レポート - ウェイバックマシン(2010年11月24日アーカイブ分)
- WOWOWオンラインによる紹介
- 連続ドラマW「東野圭吾 幻夜」DVD - ポニーキャニオン