山下真理
山下 真理(やました まり、1965年[1] - )は、日本の国連職員。東京都出身。2020年(令和2年)から国際連合事務総長代表兼コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)ベオグラード事務所長。
人物・経歴
[編集]東京都出身。日本人外交官の父と、フィンランド人の母の間に生まれる[2]。2歳半で父の赴任先のドイツ・ハンブルクに移り住み、小学2年生まで暮らす[3]。残りの小学校4年間は日本[1]、中学1〜2年は再びドイツ、中学3年はインドで暮らす。修学旅行先でどこから来たのかと聞かれることがあり、日本人であることを強く意識するようになる[4]。ムンバイでドイツ語を続けるために現地のドイツ語学校に入り[3]、高校1年生の時に国連での勤務を志望[2]。日本の大学への進学を目指して日本に帰国する[4]。高校2年生で東京学芸大学附属高等学校大泉校舎に転校し、同校を卒業[2]。
上智大学時代には、国連難民高等弁務官等を歴任した緒方貞子の講義を受講[5]。また、同教授が顧問を務めていた「模擬国連」に所属し、活動の一環として模擬国連会議全米大会に参加[5]。このことで国連職員を目指すようになる[4]。ゼミでは、猪口邦子に指導を受けた[5]。1988年(昭和63年)、上智大学法学部国際関係法学科卒業。1990年(昭和61年)、米国フレッチャー・スクール修士課程修了。同年、新卒では珍しく国連競争試験に合格し[1]、国連事務総長の情報収集調査室の政務官補佐として国連に加わる。その後、政務局選挙支援部、アルメニア共和国で国連側調査官、クロアチアPKOで国連次席選挙事務官、国連ネパール・ミッションで政務室長等を歴任[2]。
2010年(平成22年)国際連合広報センター東京事務所長に就任[6]。
2012年(平成24年)国連本部政治局アジア太平洋州部長に就任。
2015年(平成27年)国際連合平和構築支援事業所(PBSO)次長に就任。
2020年(令和2年)国連事務総長代表兼コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)ベオグラード事務所長に就任[7]。
出典
[編集]- ^ a b c 朝日中学生ウイークリー編集部、2014年、p.281
- ^ a b c d 巻頭特集日本のリーダーが語る世界競争力のある人材とは? (PDF) - 一橋大学広報誌『HQ』 vol.36 秋号(October 2012)
- ^ a b 日本人は自分たちが期待されていることを知ってほしい:西川恵 | 【インタビュー】山下真理・国際連合広報センター所長|新潮社 Foresight|会員制国際情報サイト
- ^ a b c 朝日中学生ウィークリー編集部、2014年、p.280
- ^ a b c 第2回 輝くソフィアンインタビュー 山下真理さん SOPHIA Communication Service 2018年5月18日閲覧
- ^ 山下真理氏の東京国連広報センター(UNIC東京)所長任命 外務省 報道発表 2018年5月18日閲覧
- ^ 山下真理氏の国連事務総長代表、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)ベオグラード事務所長への任命について 外務省 報道発表 2020年12月31日閲覧
参考文献
[編集]- 朝日中学生ウィークリー編集部『仕事を選ぶ 先輩が語る働く現場64』朝日学生新聞社、2014年