コンテンツにスキップ

大石泰彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大石 泰彦(おおいし やすひこ、1922年7月21日 - 2014年1月16日)は、日本経済学者。専門は、近代経済学厚生経済学交通問題)。学位は、経済学博士東京大学論文博士・1961年)。東京大学名誉教授。元東京大学経済学部長。日本会議代表委員。勲二等瑞宝章受章者[1]位階正四位

略歴

[編集]

大分県中津市生まれ。旧制水戸中学校旧制水戸高等学校を経て、1943年、東京帝国大学経済学部卒業。

1948年、東京帝国大学大学院特別研究生を退学し、東京大学経済学部助教授に就任。1960年、東京大学経済学部教授に昇任。1969年から1970年まで東京大学経済学部長。 1983年、東京大学を退官し、東京大学名誉教授となる。同年、立正大学経済学部教授。1986年から立正大学経済学部長。1989年から1993年まで郵政省郵政研究所所長。日本会議委員も務めた。

2014年1月16日に死去[2]

栄典

[編集]

著書・訳書

[編集]

単著

[編集]

共著

[編集]

編著

[編集]

訳書

[編集]
  • R・G・D・アレン『経済研究者のための統計学』(大澤豊との共訳、東洋経済新報社1952年
  • アルヴィン・ハーヴィ・ハンセン『ケインズ経済学入門』(東京創元社1953年
  • K・E・ボールディング『ボールディング近代経済学(上)』、同(下)(宇野健吾との監訳、丸善1963年-1964年
  • J・R・ヒックス『世界経済論』(岩波書店1964年
  • ウイリアム・アロンゾ『立地と土地利用-地価の一般理論について-』(折下功との共訳、朝倉書店1966年
  • ハラルド・クラーメル『確率論入門』(東洋経済新報社、1966年)
  • K・E・ボールディング『ボールディング近代経済学(上)(微視経済学)』、同(下)(宇野健吾との監訳、丸善1971年
  • K・E・ボールディング『ボールディング近代経済学2(巨視経済学)』(宇野健吾との監訳、丸善1972年
  • アレクサンダー・マクファーレン・ムード『統計学入門 上』(マグロウヒル出版、1978年
  • アヴィナッシュ・K・ディキシット『経済理論における最適化』<日本交通政策研究会研究双書1>(磯前秀二との共訳、勁草出版サービスセンター、1983年
  • P・ネイカンプ『環境経済学の理論と応用』<日本交通政策研究会研究双書3>(藤岡明房萩原清子金沢哲雄との共訳、勁草書房1985年
  • アルヴィン・ハーヴィ・ハンセン『ケインズ経済学入門(新装版)』(東京創元社1986年
  • ヤン・ティンベルヘン『最適社会秩序の探求-生産、所得および厚生-』<日本交通政策研究会研究双書7>(笠松学樋口清秀との共訳、第三出版、1990年
  • オイステイン・オア、ロビン・J・ウィルソン『やさしくくわしいグラフ理論入門』(日本評論社、1993年)
  • アヴィナッシュ・K・ディキシット『経済理論における最適化』<日本交通政策研究会研究双書11>(磯前秀二との共訳、勁草書房、1997年)
  • ロビン・J・ウィルソン、ジョン・J・ワトキンス『グラフ理論へのアプローチ』<郵政研究所研究叢書>(日本評論社、1997年)
  • アラン・ドーラン、ジョン・オールダス『よくわかるネットワークのアルゴリズム』(日本評論社、2003年

その他

[編集]
  • 東京大学経済学部大石泰彦研究室編『ダン・ボール包装と流通経済-ダン・ボール需要の現状分析とそれに基く将来需要の予測』(板紙連合会、1960年)
  • 大石泰彦教授古稀記念論文集刊行会『現代経済社会における諸問題-大石泰彦教授古稀記念論文集』第1巻~第3巻(東洋経済新報社、1994年

脚注

[編集]
  1. ^ a b 「春の叙勲 勲三等以上と在外邦人、外国人叙勲の受章者一覧」『読売新聞』2003年4月29日朝刊
  2. ^ 東大名誉教授の大石泰彦さん死去
  3. ^ 「叙位・叙勲」『官報』6235号、国立印刷局2014年2月24日、8面。

参考

[編集]

関連項目

[編集]
先代
今野源八郎
日本地域学会会長
第2代:1973年 - 1983年
次代
河野博忠
先代
(新設)
生活経済学会会長
第1期 - 第4期:1985年 - 1993年
次代
原司郎