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大田堯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大田 堯(おおた たかし、1918年3月22日[1] - 2018年12月23日[2])は、日本教育学者東京大学名誉教授都留文科大学名誉教授。日本子どもを守る会名誉会長。シューレ大学アドバイザー。専攻は教育学教育史教育哲学

略歴

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広島県広島県本郷町(現・三原市)出身。築島家の三男として生まれ、1946年大田智子と結婚し、大田と改氏[2]旧制広島高校[3]を経て東京帝国大学文学部教育学科卒業[4]

東京大学教育学部大学院教育学研究科教授、日本子どもを守る会会長、都留文科大学学長、日本教育学会会長などを歴任。

戦後の日本を代表する教育学者として著名である。2011年に大田を主人公としたドキュメンタリー映画「かすかな光へ」が公開され、再びその活動が注目されている。 最近は講演・執筆など多忙だが、その中で故郷の広島県本郷町の「ほんごう子ども図書館」の設立に尽力。長年の研究者としての実績とあわせて、同町から名誉町民の表彰を受けている。「九条の会」傘下の「九条の会・さいたま」呼びかけ人を務めている[5]。2013年末から、自身の初の著作集となる、『大田堯自撰集成』が藤原書店から刊行されている。

2018年12月23日に老衰のため死去。100歳没[6]

著書

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  • 『近代教育とリアリズム』福村書店 1949
  • 『地域教育計画 広島県本郷町を中心とする実験的研究』福村書店 1949
  • 『地域社会と教育』金子書房 1949
  • 『農山村の生活構造と普及のあり方』林野庁指導部研究普及課 1953
  • 『日本の農村と教育』国土社 1957
  • 『学力とはなにか』国土社 1969 国土新書
  • 『教育の探求』東京大学出版会 1973 UP選書
  • 『入試制度改革論』総合労働研究所 1982 教育を考えるシリーズ
  • 『教育とは何かを問いつづけて』1983 岩波新書
  • 『なぜ学校へ行くのか』岩波書店 1984 子どもと教育
  • 『私たちののぞむ教育改革 選抜から選択への転換を』1984 岩波ブックレット
  • 『子は天からの授かりもの』太郎次郎社 1986
  • 『教育研究の課題と方法』岩波書店 1987
  • 『教育はだれのものか』一ツ橋書房 1988
  • 『自分を生きる教育を求めて』一ツ橋書房 1989
  • 『地域の中で教育を問う』新評論 1989
  • 『教育とは何か』1990 岩波新書
  • 国連子どもの権利条約を読む』1990 岩波ブックレット
  • 『教師の生きがいについて』一ツ橋書房 1992
  • 『地球環境と子ども』1992 岩波ブックレット
  • 『子育て・社会・文化 人間の歴史を考える』1993 岩波市民大学
  • 『私と家永教科書裁判 教育への権利を問いつづけて』一ツ橋書房 1994
  • 『子どもの権利条約を読み解く かかわり合いの知恵を』岩波書店 1997
  • 『生命のきずな』偕成社 1998
  • 『大田尭著作・論文・文章一覧』一ツ橋書房 1999
  • 『歩きながら考える生命・人間・子育て』一ツ橋書房 2000
  • 『証言 良心の自由を求める 国家斉唱義務不存在確認訴訟・法廷』一ツ橋書房 2006
  • 『『はらぺこあおむし』と学習権 教育基本法の改定に思う』一ツ橋書房 2007
  • 『かすかな光へと歩む生きることと学ぶこと』一ツ橋書房 2011

共編著

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翻訳

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  • バーニス・バックスター, アン・エム・ブラッドレー『アメリカ初等教育概説』羽田書店 1949

参考文献

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脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.304
  2. ^ a b 機関誌編集委員会 2019
  3. ^ 廣島高等学校一覧 自昭和14年4月至昭和15年3月』廣島高等学校、1939年、142頁。 
  4. ^ 東京帝国大学一覧 昭和17年度』東京帝国大学、1943年、689頁。 
  5. ^ ブログテーマ 九条の会・さいたま 呼びかけ人 九条の会・さいたま
  6. ^ “大田堯氏が死去 東京大名誉教授”. 日本経済新聞. (2018年12月28日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39560070Y8A221C1CZ8000/ 2018年12月30日閲覧。