佐々木宏幹
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佐々木 宏幹(ささき こうかん、本名・宏幹=ひろもと 1930年5月17日 - 2024年2月26日)は、日本の宗教人類学者、博士。駒澤大学名誉教授。専門は宗教人類学・宗教文化論。シャーマニズム研究の第一人者。
来歴
[編集]宮城県気仙沼市生まれ。宮城県気仙沼高等学校、1955年に駒澤大学文学部英米文学科卒業。1965年旧・東京都立大学大学院博士課程修了[1] [2][8]。1981年「シャーマニズムの宗教人類学的研究」で文学博士(筑波大学)[3]の学位を取得。1962年大学院博士課程進学と同時に駒澤大学講師、1967年駒澤大学助教授、1973年より2001年まで駒澤大学教授、のち名誉教授[4] [5][9]。
日本宗教学会評議員、国際宗教研究所常務理事、曹洞宗総合研究センター客員研究員、日本心霊科学協会理事、NPO法人東京自由大学顧問など歴任[6][7]。
主な著書に「シャーマニズム」「シャーマニズムの人類学」「憑霊とシャーマン」「仏と霊の人類学」「〈ほとけ〉と力」[8]。
著書
[編集]- 人間と宗教のあいだ 宗教人類学覚え書 耕土社 1979.4
- 宗教人類学 講談社学術文庫 1995
- シャーマニズム エクスタシーと憑霊の文化 中公新書 1980.9
- 憑霊とシャーマン 宗教人類学ノート 東京大学出版会 1983.9
- シャーマニズムの世界 講談社学術文庫 1992
- シャーマニズムの人類学 弘文堂 1984.4、オンデマンド版2014
- 聖と呪力 日本宗教の人類学序説 青弓社 1989.10
- 聖と呪力の人類学 講談社学術文庫 1996
- 仏と霊の人類学 仏教文化の深層構造 春秋社 1993.1
- 神と仏と日本人 宗教人類学の構想 吉川弘文館 1996.3、新版「歴史文化セレクション」2010.11
- <ほとけ>と力 日本仏教文化の実像 吉川弘文館 2002.2
- 仏力 生活仏教のダイナミズム 春秋社 2004.10
- 生活佛教の民俗誌 誰が死者を鎮め、生者を安心させるのか 春秋社 2012
- スピリチュアル・チャイナ 現代華人社会の庶民宗教 大蔵出版 2019
- 宗教人類学の地平 仏教企画 2022.9 - 編著・図版別冊付き
- 仏教人類学の諸相 仏教企画 2023.9
共編著
[編集]- 現代のこころ本門仏立宗 旺文社 1987.5
- 憑霊の人間学 根源的な宗教体験としてのシャーマニズム 鎌田東二共著 青弓社 1991.5
- 文化人類学 村武精一共編 有斐閣 1991.10
- 大系仏教と日本人12 現代と仏教 現代日本人の精神構造と仏教 春秋社 1991.12
- 宗教人類学 宗教文化を解読する 村武精一共編 新曜社 1994.6
- 民俗学の地平 櫻井徳太郎の世界 岩田書院 2007.3
- 禅といま 奈良康明共編 道元フォーラム推進委員会 2008.2
翻訳
[編集]- 宗教人類学の基礎理論 エヴァンス=プリチャード 大森元吉共訳 世界書院 1967
- アジアの近代化と宗教 ロバート・N・ベラー 金花舎 1975 (叢書/仏教文化の世界)
論文
[編集]「国立国会図書館サーチ」を参照
出典
[編集]- ^ 吉川弘文館. “佐々木 宏幹”. 2020年2月19日閲覧。
- ^ 大蔵出版. “佐々木 宏幹”. 2020年2月19日閲覧。
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『シャーマニズムの宗教人類学的研究 : とくに東・東南・南アジアをめぐって』”. 2024年4月26日閲覧。
- ^ 駒澤大学. “佐々木宏幹先生のご退任を惜しむ”. 2020年2月19日閲覧。
- ^ 駒澤大学. “「佐々木宏幹先生のシャーマニズム論」に関する覚書”. 2020年2月19日閲覧。
- ^ 春秋社. “佐々木 宏幹”. 2020年2月19日閲覧。
- ^ 板橋区. “[http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/023/023790.html 櫻井德太郎展記念講演会 「櫻井德太郎先生 -人と学問-」2008年6月22日]”. 2020年2月19日閲覧。
- ^ 紀伊国屋書店. “著書”. 2020年2月19日閲覧。
- ^ “シャーマニズム研究の第一人者、佐々木宏幹さん死去 駒沢大名誉教授93歳”. 産経ニュース (2024年2月28日). 2024年2月28日閲覧。
8. 『宗教人類学の地平』所収"佐々木宏幹 略歴および業績(令和三年十二月現在)"
9. 同上