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中華人民共和国の軍隊の職務等級

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中華人民共和国の軍隊の職務等級(ちゅうかじんみんきょうわこくのぐんたいのしょくむとうきゅう、簡体字中国語: 中华人民共和国军队职务级别英語: Officer Grades of the Armed Forces of the People's Republic of China)は、中華人民共和国において軍隊幹部(人民解放軍及び人民武装警察部隊の軍人及び文官)を登用するにあたり、役職を序列化し階級と対応させたもの[1][2][3][4][5][6][7][8]。中華人民共和国の軍事に係る法律及び条令で頻出する。原則として、この規準を逸脱して、軍隊幹部が役職を任命される事はほとんど無い。

職務等級表

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軍隊幹部の職務等級(2024年)[1][2][3][4][5][6][7][8]
職務等級 职务级别 一次階級 二次階級 主な役職の例
中央軍事委員会主席 中央军事委员会主席
中央軍事委員会副主席 中央军事委员会副主席 上将
中央軍事委員会委員 中央军事委员会委员 上将 2024年8月末時点において、統合参謀部参謀長、政治工作部主任、紀律検査委員会書記の3名が、中央軍事委員会委員に任命されているが、これらは全て「政策昇級」に基づいている[9]
戦区 正战区职 上将 中央軍事委員会職能部門:統合参謀部、政治工作部、紀律検査委員会
戦区:各戦区司令部(司令員、政治委員)
軍種・準軍事組織:陸軍/海軍/空軍/ロケット軍/人民武装警察部隊(司令員、政治委員)
副戦区職 副战区职 中将[注 1] 少将 中央軍事委員会職能部門:後勤保障部、装備発展部、政法委員会等
独立部隊:軍事宇宙部隊/サイバー空間部隊/情報支援部隊/統合兵站支援部隊(司令員、政治委員)
省級軍区:新疆軍区/チベット軍区(司令員、政治委員)
陸海空軍:各戦区陸軍/各戦区海軍(三大艦隊)/各戦区空軍(司令員、政治委員)
研究・教育機関:軍事科学院国防大学
軍団 正军职 少将 中将 新疆軍区及びチベット軍区を除く省級軍区(司令員、政治委員)
陸軍:集団軍(軍長、政治委員)
海軍:潜水艦基地/艦隊航空兵/海軍陸戦隊(司令員、政治委員)
空軍:空軍空挺隊(司令員、政治委員)
ロケット軍:作戦基地/支援基地(司令員、政治委員)
軍事宇宙部隊:航空宇宙飛行管制センター/衛星管制センター/衛星発射センター/衛星海上追跡管制部(司令員、政治委員)
サイバー空間部隊:技術偵察基地(司令員、政治委員)
情報支援部隊:情報支援基地(司令員、政治委員)
統合兵站支援部隊:統合兵站支援基地(司令員、政治委員)
人民武装警察部隊:北京総隊/新疆総隊/機動総隊/海警総隊(総隊長、政治委員)
教育機関:国防科技大学(校長、政治委員)
副軍団職 副军职 少将 上級大佐 海軍:航空母艦編隊/保障基地/基地(司令員、政治委員)
空軍:基地(司令員、政治委員)
軍事宇宙部隊:航空宇宙偵察局/衛星通信総局/衛星測位総局(局長/総局長、政治委員)
サイバー空間部隊:技術偵察局(局長、政治委員)
統合兵站支援部隊:統合兵站支援センター(司令員、政治委員)
人民武装警察部隊:内衛部隊のその他の省級総隊/機動支隊/海警部隊海区司令部(総隊長/支隊長/司令員、政治委員)
師団 正師职 上級大佐 少将 陸軍:機械化歩兵師団/歩兵師団(師団長、政治委員)
海軍:駆逐艦支隊/潜水艦支隊/揚陸艦支隊(支隊長/司令員、政治委員)、航空母艦/戦略原潜(艦長、政治委員)、海軍航空師団/空母航空部隊/SAM師団(師団長/隊長、政治委員)
空軍:航空師団/SAM師団(師団長、政治委員)
サイバー空間部隊:電子対抗旅団?(旅団長、政治委員)
人民武装警察部隊:内衛部隊地区級支隊/海警部隊省級支隊(支隊長、政治委員)
副師団職(正旅団職) 副師职正旅职 大佐 上級大佐 陸軍:各種旅団(旅団長、政治委員)
海軍:攻撃原潜英語版(艦長、政治委員)、海軍航空旅団/SAM旅団/レーダー旅団/通信旅団/陸戦隊各種旅団(旅団長、政治委員)
空軍:航空旅団/SAM旅団/レーダー旅団/通信旅団/空挺隊各種旅団(旅団長、政治委員)
ロケット軍:ミサイル旅団(旅団長、政治委員)
聯勤保障部隊:聯勤保障旅団(旅団長、政治委員)
連隊職(副旅団職) 正团职副旅职 大佐 中佐 陸軍:各種連隊(連隊長、政治委員)
海軍:艦艇隊(大队) (隊長、政治委員)、駆逐艦/通常動力潜水艦(艦長、政治委員)、航空連隊/飛行場施設(連隊長/施設長、政治委員)
空軍:航空連隊/飛行場施設(連隊長/施設長、政治委員)
ロケット軍:支援連隊(連隊長、政治委員)
副連隊職 副团职 中佐 少佐 海軍:フリゲート艦/支援艦英語版(艦長、政治委員)
大隊 正営职 少佐 中佐 陸軍:各種大隊(大隊長、教導員)
海軍:艦艇大隊(中队)/飛行大隊/整備大隊/SAM大隊/AAA大隊/陸戦隊各種大隊/レーダー大隊/通信大隊(大隊長、教導員)
上記以外の3桁の艦番号の艦艇(艦長/艇長、教導員)
空軍:飛行大隊/整備大隊/SAM大隊/AAA大隊/空挺隊各種大隊/レーダー大隊/通信大隊(大隊長、教導員)
ロケット軍:発射大隊/支援大隊(大隊長、教導員)
人民武装警察部隊:各種大隊(大隊長、教導員)
副大隊職 副営职 大尉 少佐
中隊 正連职 大尉 中尉 陸軍:各種中隊(中隊長、指導員)
海軍:飛行中隊/整備中隊/SAM中隊/AAA中隊/陸戦隊各種中隊/レーダー中隊/通信中隊(中隊長、指導員)、
4桁の艦番号の艦艇(艦長/艇長、指導員)
空軍:飛行中隊/整備中隊/SAM中隊/AAA中隊/空挺隊各種中隊/レーダー中隊/通信中隊(中隊長、指導員)
ロケット軍:発射中隊/支援中隊(中隊長、指導員)
人民武装警察部隊:各種中隊(中隊長、指導員)
副中隊職 副連职 中尉 大尉
小隊 排职 少尉 中尉 陸軍:各種小隊(小隊長)
海軍:陸戦隊各種小隊(小隊長)
空軍:空挺隊各種小隊(小隊長)
人民武装警察部隊:各種小隊(小隊長)
中華人民共和国の軍事
中国人民解放軍軍徽
中国人民解放軍軍徽
最高軍事指導機関
中央軍事委員会中国語版国家
国務院機関
国防部 国防科工局
国家国防動員委員会 国家辺海防委員会
中華人民共和国の武装力
中国人民解放軍の旗 中国人民解放軍
中国人民武装警察部隊の旗 中国人民武装警察部隊
中国民兵
戦区
東部戦区 南部戦区 西部戦区
北部戦区 中部戦区
軍種
中国人民解放軍陸軍の旗 陸軍 中国人民解放軍海軍の旗 海軍 中国人民解放軍空軍の旗 空軍
中国人民解放軍ロケット軍の旗 ロケット軍
中央軍事委員会直轄部隊
航空宇宙部隊
サイバー空間部隊
情報支援部隊
統合兵站支援部隊
中央軍事委員会直属院校
国防大学 軍事科学院 国防科技大学
ドメイン別戦力
陸軍 海軍陸戦隊 空軍空挺隊

海軍 陸軍艦艇部隊

空軍 海軍航空隊 陸軍航空隊

ロケット軍
海軍潜水艦基地 空軍爆撃機師団

航空宇宙部隊

サイバー空間部隊
駐特別行政区部隊
駐香港部隊 駐マカオ部隊
階級制度
人民解放軍 武装警察
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関連法規
国防法 兵役法
国防動員法 国防教育法 人民防空法
国防交通法 国家インテリジェンス法
サイバーセキュリティ―法
データセキュリティー法 暗号法
国家安全法 香港国家安全維持法
反テロリズム法 スパイ防止法
現役士官法 予備役士官法
人民武装警察法 海警法
民兵工作条例
士官階級条例 軍政治工作条例

脚注

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注釈

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  1. ^ 但し、後勤保障部、装備発展部、政法委員会、軍事科学院、および国防大学は組織としては副戦区級であるものの、それらの首長、書記および政治委員は「政策昇級」により正戦区職として扱われ、階級は上将である[10]

出典

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参考文献

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  • Kenneth W. Allen and Cristina L. Garafola (2021年). “70 Years of the PLA Air Force” (PDF) (英語). 米国空軍大学中国航空宇宙研究所. 2021年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月14日閲覧。
  • Ma Xiu (2022年). “PLA Rocket Force Organization” (PDF) (英語). 米国空軍大学中国航空宇宙研究所. 2023年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月22日閲覧。