ルーシャス・シェパード
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ルーシャス・シェパード Lucius Shepard | |
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Lucius Shepard | |
誕生 |
1943年8月21日 ヴァージニア州 リンチバーグ |
死没 |
2014年3月18日(70歳没) オレゴン州 ポートランド |
職業 | 小説家 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | サイエンス・フィクション、ファンタジー |
主な受賞歴 | ジョン・W・キャンベル新人賞、シオドア・スタージョン記念賞、ローカス賞 短篇部門、ネビュラ賞 中長編小説部門、ヒューゴー賞 中長編小説部門 |
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ルーシャス・シェパード(Lucius Shepard, 1943年8月21日 - 2014年3月18日[1])は、アメリカ合衆国の作家。
経歴・人物
[編集]ヴァージニア州のリンチバーグ出身。南部の名家に生まれる。大学をドロップアウトしたのち世界各地を放浪し、帰国後にロックバンドを開始。妻のすすめでクラリオン・ワークショップに参加したのち作家活動をはじめる。
テリー・カーの助力で長編小説の執筆をはじめ、1984年に『緑の瞳』を発表。近未来のアメリカ南部を舞台に、ゾンビやブードゥー教を題材にからめたSFとして注目される。1985年にはジョン・W・キャンベル新人賞を受賞。
中南米を舞台とした『サルバドール』、『ジャガー・ハンター』、『戦時生活』などの一連の作品も発表し、マジック・リアリズムを想起させる作風で知られるようになる。
初期の短編である「竜のグリオールに絵を描いた男」(1984年)は、長さ6,000フィート(約1,800m)という巨大な竜を描き、世界幻想文学大賞の候補になった。また、同作は1988年、第19回星雲賞海外短編部門の候補作にもなった。
主な著作
[編集]長編
[編集]- Green Eyes, 1984年 日本語訳『緑の瞳』 友枝康子訳、早川書房〈ハヤカワ文庫〉、1988年。 - 山岸真解説
- Life During Wartime, 1987年 - 日本語訳『戦時生活』 小川隆訳、新潮社〈新潮文庫〉、1989年。 - 小川隆解説
- The Golden, 1993年
- Valentine, 2002年
- Louisiana Breakdown, 2003年
- Colonel Rutherford’s Colt, 2003年
- Floater, 2003年
- Liar’s House, 2004年
- A Handbook of American Prayer, 2004年
- Viator, 2004年
- Softspoken, 2007年
- Beautiful blood : a novel of the Dragon Griaule 2014年 - 日本語訳『美しき血 竜のグリオールシリーズ』内田昌之訳 竹書房文庫 2023年
短編集
[編集]- The Jaguar Hunter, 1996年 日本語訳『ジャガー・ハンター』 小川隆・内田昌之訳、新潮社〈新潮文庫〉、1991年。
- The Jaguar Hunter 「ジャガー・ハンター」
- Salvador 「サルバドール」
- Black Coral 「黒珊瑚」
- The End of Life as We Know It 「ぼくたちの暮らしの終わり」
- A Traveler's Tale 「ある旅人の物語」
- Mengele 「メンゲレ」
- The Man Who Painted the Dragon Griaule 「竜のグリオールに絵を描いた男」
- A Spanish Lesson 「スペインの教訓」
- The Ends of the Earth, 1990年
- Sports & Music, 1994年
- Barnacle Bill the Spacer and Other Stories, 1997年; US title Beast of the Heartland
- Trujillo, 2004年
- Two Trains Running, 2004年
- Eternity and Other Stories, 2005年
- Dagger Key and Other Stories, 2007年
- The Best of Lucius Shepard, 2008年
- (2008). Skull City and Other Lost Tales
- (2009). Vacancy & Ariel
- (2009). Viator Plus
- (2012). The Dragon Griaule
- 『竜のグリオールに絵を描いた男 竜のグリオールシリーズ』竹書房文庫 内田昌之 (翻訳) 2018年
- 竜のグリオールに絵を描いた男 The Man Who Painted the Dragon Griaule (1984)
- 鱗狩人の美しき娘 The Scalehunter's Beautiful Daughter (1988)
- 始祖の石 The Father of Stones (1989)
- 噓つきの館 Liar's House (2003)
- 『タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ』竹書房文庫 内田昌之 (翻訳) 2019年
- 「タボリンの鱗」(“The Taborin Scale”2010)
- 「スカル」(“The Skull”2012)
- 『竜のグリオールに絵を描いた男 竜のグリオールシリーズ』竹書房文庫 内田昌之 (翻訳) 2018年
- (2013). Five Autobiographies and a Fiction
- (2021). The best of Lucius Shepard : volume two Sheehan, Bill (ed.).
コミック原作
[編集]オンライン上で読める作品
[編集]- The Night of White Bhairab
- Liar's House
- A Walk in the Garden
- Jailwise
- Senor Volto
- Emerald Street Expansions
- Over Yonder
- AZTECHS
- The Jaguar Hunter
出典
[編集]外部リンク
[編集]- The Worlds of Lucius Shepard - Home 公式ウェブサイト
- ルーシャス・シェパード - Internet Speculative Fiction Database
- 翻訳作品集成 > ルーシャス・シェパード(Lucius Shepard) - 日本語訳された作品の書誌情報