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ラス・タンブリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラス・タンブリン
Russ Tamblyn
Russ Tamblyn
1990年エミー賞授賞式
本名 Russell Irving Tamblyn
別名義 ラスティ・タンブリン[1]
ラッセル・タンブリン[1]
生年月日 (1934-12-30) 1934年12月30日(89歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
職業 俳優ダンサー
活動期間 1948年 –
配偶者 ヴェネティア・スティーヴンソン(1956年 - 1957年)
シーラ・エリザベス・ケンプトン(1960年 - ?)
ボニー・マレイ(? - 現在)
著名な家族 アンバー・タンブリン(娘)
公式サイト http://www.russtamblyn.com/
主な作品
ウエスト・サイド物語』(1961年)
受賞
ゴールデングローブ賞
新人男優賞1956年
その他の賞
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ラス・タンブリン(Russ Tamblyn, 1934年12月30日[2] - )は、アメリカ合衆国[2]俳優ダンサーロサンゼルス出身[3]。身長175cm[4]

来歴

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1934年ロサンゼルスヴォードヴィリアンエディー・タンブリン英語版の息子として生まれ、6歳からダンスやアクロバットを習い始める。

10歳の時に俳優ロイド・ブリッジスに見出されたことがきっかけとなり、1948年の映画『緑色の髪の少年』の端役でハリウッドデビューする。その後はMGMと契約し、子役・若手俳優として人気を集める。

1954年に出演した『掠奪された七人の花嫁』でダンスのダイナミズムに注目される。

1956年に行なわれた第13回ゴールデングローブ賞で新人男優賞を受賞(レイ・ダントン英語版と同時受賞)。

1957年の映画『青春物語』で第30回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。1961年には『ウエスト・サイド物語』でジェット団のリーダー・リフ役を演じている[3]

1966年公開の日米合作映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』で科学者のポール・スチュワートを演じたものの、定時の撮影後は共に来日した妻とホテルへ直帰し、食事の交歓の誘いも一切断るなど、前年公開の『フランケンシュタイン対地底怪獣』などに出演したニック・アダムスがスタッフや俳優たちと積極的に交わり、溶け込もうとしたのとは対照的な態度をとった[5]。撮影現場でもまったく演技を合わせようとしなかったため、土屋嘉男によれば、共演した水野久美はタンブリンの態度に怒ってヒステリーを起こしたこともあったという[6][注釈 1]佐原健二は、言葉の壁があったため孤立していたかもしれないと述懐している[7]。ちなみに、このスチュワート役には当初タブ・ハンターが予定されていた[8]。時を経た2014年にハリウッドのイベント「モンスターパルーザ英語版」でタンブリンと再会した佐原は和やかにトークを披露し、同じ作品に出演した同志であることを感じたと語っている[9]

私生活

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弟のラリー・タンブリンはミュージシャンで、ロックバンド「スタンデルズ」の主要メンバーとして知られている。

女優のアンバー・タンブリンは、3番目の妻ボニー・マレイとの間に生まれた娘である。

主な出演作品

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1948 緑色の髪の少年
The Boy with Green Hair
クラスメート クレジットなし
1949 歓呼の球場
The Kid from Cleveland
ジョニー・バロウズ
サムソンとデリラ
Samson and Delilah
サウル
1950 拳銃魔
Deadly Is the Female
バート(14歳)
別働隊
Captain Carey, U.S.A.
ピエトロ
花嫁の父
Father of the Bride
トミー・バンクス
1951 可愛い配当
Father's Little Dividend
トミー・バンクス
1952 地獄への退却
Retreat, Hell!
ジミー・W・マクダーミッド
1953 あの高地を取れ
Take the High Ground!
ポール・ジェイミソン
1954 掠奪された七人の花嫁
Seven Brides for Seven Brothers
ギデオン
1955 渡るべき多くの河
Many Rivers to Cross
シールズ
艦隊は踊る
Hit the Deck
ダニー
1956 最後の銃撃
The Last Hunt
ジミー・オブライエン
必殺の一弾
The Fastest Gun Alive
エリック・ドゥーリトル
ヤング・ガン
The Young Guns
タリー・ライス
1957 Z旗あげて
Don't Go Near the Water
タイソン
青春物語
Peyton Place
ノーマン・ペイジ
1958 性愛の曲り角
High School Confidential!
トミー・ベイカー/マイク・ウィルソン
親指トム
tom thumb
親指トム
1960 シマロン
Cimarron
ウィリアム・ハーディ
1961 ウエスト・サイド物語
West Side Story
リフ[3]
1962 不思議な世界の物語
The Wonderful World of the Brothers Grimm
ウッズマン/親指トム
西部開拓史
How the West Was Won
脱走兵
1963 渚のデイト
Follow the Boys
ワズワース・スミス
たたり
The Haunting
ルーク・サンダーソン
長い船団
The Long Ships
オーム
1965 最後のガンファイター
Son of a Gunfighter
ジョニー・ケッチャム
1966 フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
The War of the Gargantuas
スチュワート博士[3][2]
1971 男子禁制・女体秘密クラブ
The Female Bunch
ビル
ドラキュラ対フランケンシュタイン
Dracula vs. Frankenstein
リコ
1987 超高性能兵器サイクロン
Cyclone
クレジットなし
1988 ターボ・クライシス
B.O.R.N.
ヒュー
ネクロマンサー/復讐の魔術
Necromancer
チャールズ
ファントム・エンパイア
The Phantom Empire
ビル
1989 デザート・スティール
Desert Steel
テイト
1990 未来警察マッド・ポリス
Aftershock
ハンク・フランクリン
1990-1991,2017 ツイン・ピークス
Twin Peaks
ローレンス・ジャコビー テレビシリーズ
1992 立候補/ダーティ・トリックス
Running Mates
フランク・アッシャー テレビ映画
1993 キャビン・ボーイ/航海、先に立たず
Cabin Boy
1995 リアル・フィクション/殺人のシナリオ
Starstruck
ホイーラー/ホームレスの男
1997 ゴースト・ドッグ
My Ghost Dog
ヴィト テレビ映画
1999 風の行方
Inherit the Wind
エド テレビ映画
2012 ドライヴ
Drive
ドック
2012 ジャンゴ 繋がれざる者
Django Unchained
Son of a Gunfighter

脚注

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注釈

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  1. ^ 水野は、後年のインタビューで「変わった方でした」と述懐している[5]

出典

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  1. ^ a b ラス・タンブリン(Russ Tamblyn) のプロフィール”. allcinema. 2011年10月10日閲覧。
  2. ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「12月29日 / 12月30日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、374頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  3. ^ a b c d 東宝特撮映画全史 1983, p. 535, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
  4. ^ Russ Tamblyn - Biography” (英語). IMDb. 2011年10月10日閲覧。
  5. ^ a b 東宝特撮女優大全集 2014, p. 65, 聞き手:手塚昌明/構成:友井健人「水野久美インタビュー」
  6. ^ 怪獣大戦争』でのDVDオーディオコメンタリーより。
  7. ^ 円谷英二特撮世界 2001, p. 69, 「対談 佐原健二×水野久美」
  8. ^ The War of the Gargantuas (1968) - Trivia” (英語). IMDb. 2012年8月17日閲覧。
  9. ^ 「祝・ガイラ生誕50周年!! 佐原健二」『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、111頁、ISBN 978-4-8003-0865-8 

参考文献

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外部リンク

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