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ヤン・ブラホヴィッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤン・ブラホヴィッチ
2018年
本名 ヤン・マチェイ・ブラホヴィッチ
(Jan Maciej Błachowicz)
生年月日 (1983-02-24) 1983年2月24日(41歳)
出身地 ポーランドの旗 ポーランド
シロンスク県チェシン
通称 プリンス・オブ・チェシン
(Prince Of Cieszyn)
国籍 ポーランドの旗 ポーランド
身長 188 cm (6 ft 2 in)
体重 93 kg (205 lb)
階級 ライトヘビー級
スタイル ムエタイ
スタンス オーソドックス
拠点 ポーランドの旗 ポーランド
ワルシャワ
チーム ベルクトWCAファイトチーム
ランク ブラジリアン柔術 (黒帯)
現役期間 2007年 -
総合格闘技記録
試合数40
勝利29
ノックアウト9
タップアウト9
判定11
敗戦10
ノックアウト2
タップアウト2
判定6
引き分け1
その他
総合格闘技記録 - SHERDOG
獲得メダル
ポーランドの旗 ポーランド
男子ムエタイ
世界選手権
2008 釜山 91kg級
(Bクラス)
2007 バンコク 91kg級
(Bクラス)
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ヤン・ブラホヴィッチJan Błachowicz1983年2月24日 - )は、ポーランド男性総合格闘家シロンスク県チェシン出身。ベルクトWCAファイトチーム所属。元UFC世界ライトヘビー級王者。UFC世界ライトヘビー級ランキング4位。元KSWライトヘビー級王者。ヤン・ブラホビッチヤン・ブラコヴィッチとも表記される。

来歴

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アクション映画の影響で格闘技を習いたいと思い、9歳の時に柔道を始めた。

KSW

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2007年2月25日、プロ総合格闘技デビュー。ポーランドのメジャー総合格闘技団体KSWを主戦場とし、2011年3月19日にソクジュとライトヘビー級王座決定戦を行うも足の負傷により試合を続行することが出来ずTKO負け。2011年11月26日に再戦が組まれ、王者ソクジュに3-0の判定勝ちを収め、KSWライトヘビー級王座を獲得すると共にリベンジを果たした。その後ヒューストン・アレクサンダーゴラン・レルジッチに勝利し2度の王座防衛に成功した。

KSW参戦時のブラホヴィッチ

UFC

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2014年10月4日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Nelson vs. Storyイリル・ラティフィと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち[1]

2015年4月11日、UFC Fight Night: Gonzaga vs. Cro Cop 2でライトヘビー級ランキング9位のジミ・マヌワと対戦し、0-3の判定負け[2]

2015年9月5日、UFC 191コーリー・アンダーソンと対戦し、0-3の判定負け[3]

2016年9月3日、UFC Fight Night: Arlovski vs. Barnettでライトヘビー級ランキング2位のアレクサンダー・グスタフソンと対戦し、0-3の判定負け[4]

2017年4月8日、UFC 210でライトヘビー級ランキング12位のパトリック・カミンズと対戦し、0-2の判定負け[5]

2017年10月21日、UFC Fight Night: Cowboy vs. Tillデビン・クラークと対戦し、ブルドッグチョークで2R一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[6]

2017年12月16日、UFC on FOX 26でライトヘビー級ランキング14位のジャレッド・キャノニアと対戦し、3-0の判定勝ち[7]

2018年3月17日、UFC Fight Night: Werdum vs. Volkovでライトヘビー級ランキング4位のジミ・マヌワと再戦し、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、約3年越しのリベンジに成功した[8]

2018年9月15日、UFC Fight Night: Hunt vs. Oliynykニキータ・クリロフと対戦し、肩固めで2R一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[9]

2019年2月23日、UFC Fight Night: Błachowicz vs. Santosでライトヘビー級ランキング6位のチアゴ・サントスと対戦し、カウンターの左フックでダウンを奪われ、パウンドで3RTKO負け[10]

2019年7月6日、UFC 239で元UFC世界ミドル級王者のルーク・ロックホールドと対戦し、クリンチからの離れ際に左フックでダウンを奪い、追撃のパウンドで2RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。なお、ロックホールドはフィニッシュの左フックで下顎を骨折した[11]

2019年11月16日、UFC Fight Night: Błachowicz vs. Jacaréで元Strikeforce世界ミドル級王者のホナウド・ジャカレイと対戦し、両者共に手数の少ない攻防となったものの、2-1の5R判定勝ち[12]

2020年2月15日、UFC Fight Night: Anderson vs. Błachowicz 2でライトヘビー級ランキング5位のコーリー・アンダーソンと再戦し、右フックで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、約4年半越しのリベンジに成功。試合後、観戦へ訪れていたUFC世界ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズに「次はお前だ」と王座挑戦をアピールした[13]

UFC世界王座獲得

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2020年9月27日、UFC 253のUFC世界ライトヘビー級王座決定戦でライトヘビー級ランキング1位のドミニク・レイエスと対戦。2Rに左フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝ちを収め、王座獲得に成功。ヨアナ・イェンジェイチックに次ぐUFC史上2人目のポーランド人王者となり、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。帰国後、ポーランド首相マテウシュ・モラヴィエツキから招待され、面談をして直接祝勝を受けた[14]

2021年3月6日、UFC 259のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで1階級下のUFC世界ミドル級王者イスラエル・アデサンヤと対戦し、3-0の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功した[15]

世界王座陥落

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2021年10月30日、UFC 267のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチでライトヘビー級ランキング1位の挑戦者グローバー・テイシェイラと対戦し、リアネイキドチョークで2R一本負け。王座から陥落した[16]

2022年5月14日、UFC on ESPN: Błachowicz vs. Rakićでライトヘビー級ランキング3位のアレクサンダル・ラキッチと対戦し、2Rにグラウンドの攻防で劣勢に立たされるも、3R序盤にラキッチが右膝を負傷したためTKO勝ち。

2022年12月10日、UFC 282のUFC世界ライトヘビー級王座決定戦でライトヘビー級ランキング4位のマゴメド・アンカラエフと対戦し、1-1の5R判定ドロー。王座獲得に失敗した。海外のMMAメディアサイトの採点では25人中23人の記者がアンカラエフの勝利を支持した[17]

2023年7月29日、UFC 291で元UFC世界ミドル級王者アレックス・ペレイラと対戦し、1-2の判定負け[18]

戦績

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総合格闘技 戦績
40 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
29 9 9 11 0 1 0
10 2 2 6 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× アレックス・ペレイラ 5分3R終了 判定1-2 UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2 2023年7月29日
マゴメド・アンカラエフ 5分5R終了 判定1-1 UFC 282: Błachowicz vs. Ankalaev
【UFC世界ライトヘビー級王座決定戦】
2022年12月10日
アレクサンダル・ラキッチ 3R 1:11 TKO(右膝の負傷) UFC on ESPN 36: Błachowicz vs. Rakić 2022年5月14日
× グローバー・テイシェイラ 2R 3:02 リアネイキドチョーク UFC 267: Błachowicz vs. Teixeira
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2021年10月30日
イスラエル・アデサンヤ 5分5R終了 判定3-0 UFC 259: Błachowicz vs. Adesanya
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2021年3月6日
ドミニク・レイエス 2R 4:36 TKO(左フック→パウンド) UFC 253: Adesanya vs. Costa
【UFC世界ライトヘビー級王座決定戦】
2020年9月27日
コーリー・アンダーソン 1R 3:08 KO(右フック) UFC Fight Night: Anderson vs. Błachowicz 2 2020年2月15日
ホナウド・ジャカレイ 5分5R終了 判定2-1 UFC Fight Night: Błachowicz vs. Jacaré 2019年11月16日
ルーク・ロックホールド 2R 1:39 KO(左フック→パウンド) UFC 239: Jones vs. Santos 2019年7月6日
× チアゴ・サントス 3R 0:39 TKO (左フック→パウンド) UFC Fight Night: Błachowicz vs. Santos 2019年2月23日
ニキータ・クリーロフ 2R 2:41 肩固め UFC Fight Night: Hunt vs. Oliynyk 2018年9月15日
ジミ・マヌワ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Werdum vs. Volkov 2018年3月17日
ジャレッド・キャノニア 5分3R終了 判定3-0 UFC on FOX 26: Lawler vs. dos Anjos 2017年12月16日
デビン・クラーク 2R 3:02 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Cowboy vs. Till 2017年10月21日
× パトリック・カミンズ 5分3R終了 判定0-2 UFC 210: Cormier vs. Johnson 2 2017年4月8日
× アレクサンダー・グスタフソン 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Arlovski vs. Barnett 2016年9月3日
イゴール・ポクラヤッチ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Rothwell vs. dos Santos 2016年4月10日
× コーリー・アンダーソン 5分3R終了 判定0-3 UFC 191: Johnson vs. Dodson 2 2015年9月5日
× ジミ・マヌワ 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Gonzaga vs. Cro Cop 2 2015年4月11日
イリル・ラティフィ 1R 1:58 TKO(左ミドルキック→パウンド) UFC Fight Night: Nelson vs. Story 2014年10月4日
ゴラン・レルジッチ 5分3R終了 判定3-0 KSW 22: Pride Time
【KSWライトヘビー級タイトルマッチ】
2013年3月16日
ヒューストン・アレクサンダー 5分3R終了 判定3-0 KSW 20: Unfinished Sympathy
【KSWライトヘビー級タイトルマッチ】
2012年9月15日
マリオ・ミランダ 5分3R終了 判定3-0 KSW 18: Unfinished Sympathy 2012年2月25日
ソクジュ 5分3R終了 判定3-0 KSW 17: Revenge
【KSWライトヘビー級タイトルマッチ】
2011年11月26日
トニ・ヴァルトネン 2R 1:23 リアネイキドチョーク KSW 16: Khalidov vs. Lindland 2011年5月21日
× ソクジュ 2R終了時 TKO(脚の負傷) KSW 15: Contemporary Gladiators
【KSWライトヘビー級王座決定戦】
2011年3月19日
ダニエル・タベラ 2R 4:20 TKO(パウンド) KSW 14: Judgement Day
【ライトヘビー級トーナメント決勝】
2010年9月24日
ニコライ・オニキエンコ 2R リアネイキドチョーク World Absolute FC 2010年6月24日
ヴォイチェフ・オルロフスキ 1R 1:37 リアネイキドチョーク KSW: Kumite
【ライトヘビー級トーナメント準々決勝】
2010年5月7日
ジュリオ・ブルータス 1R 3:40 KO(右フック) KSW: Kumite
【ライトヘビー級トーナメント準々決勝】
2010年5月7日
マロ・ペラク 2R 1:51 リアネイキドチョーク KSW 10: Dekalog 2008年12月12日
クリスチャン・ムプンボ 2R 3:12 腕ひしぎ十字固め KSW Extra 2008年9月13日
アジズ・カラオルー 1R 4:13 腕ひしぎ十字固め KSW IX: Konfrontacja
【ライトヘビー級決勝】
2008年5月9日
アントニ・フミェレフスキ 2R 2:54 腕ひしぎ十字固め KSW IX: Konfrontacja
【ライトヘビー級準決勝】
2008年5月9日
マーティン・ザワダ 5分2R終了 判定3-0 KSW IX: Konfrontacja
【ライトヘビー級準々決勝】
2008年5月9日
× リカルド・ファイト 1R 1:57 キムラロック KSW VIII: Konfrontacja 2007年11月10日
ダニエル・ダオダ 1R 1:35 TKO(スタンドパンチ連打) KSW Elimination
【ライトヘビー級トーナメント決勝】
2007年9月15日
パヴェル・ガシンスキ 1R 2:36 TKO(パウンド) KSW Elimination
【ライトヘビー級トーナメント準決勝】
2007年9月15日
セバスチャン・オルチャワ 5分2R終了 判定3-0 KSW Elimination
【ライトヘビー級トーナメント準々決勝】
2007年9月15日
× マルチン・クリストファーク 5分2R終了 判定0-3 FCP 3: Khalidov vs. Troeng 2007年2月25日

獲得タイトル

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  • 第15代UFC世界ライトヘビー級王座(2020年)
  • KSWライトヘビー級トーナメント優勝(2007年)
  • KSWライトヘビー級トーナメント優勝(2008年)
  • KSWライトヘビー級トーナメント優勝(2010年)
  • 第3代KSWライトヘビー級王座(2011年)

表彰

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  • UFCパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(5回)
  • UFCファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)

ペイ・パー・ビュー販売件数

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開催年月日 イベント 販売件数 備考
2021年03/6_3月6日 UFC 259: ヤン・ブラホヴィッチ vs. イスラエル・アデサンヤ 80_80万件 ESPN+

脚注

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  1. ^ UFC Fight Night 53 results: Jan Blachowicz crushes Ilir Latifi with body kick MMA Junkie 2014年10月4日
  2. ^ UFC Fight Night 64 results: Jimi Manuwa outstrikes Jan Blachowicz to take decision MMA Junkie 2015年4月11日
  3. ^ UFC 191 results: Corey Anderson rolls over Jan Blachowicz – including two 30-25s MMA Junkie 2015年9月5日
  4. ^ UFC FIGHT NIGHT 93 RESULTS: ALEXANDER GUSTAFSSON MAULS JAN BLACHOWICZ MMA Weekly 2016年9月3日
  5. ^ UFC 210 results: Patrick Cummins survives Jan Blachowicz in decision win Fansided 2017年4月8日
  6. ^ Video: Jan Blachowicz uses standing choke to submit Devin Clark MMA Fighting 2017年10月21日
  7. ^ UFC on FOX 26 results: Jan Blachowicz jabs his way past Jared Cannonier MMA Junkie 2017年12月16日
  8. ^ UFC Fight Night 127 results: Jan Blachowicz edges Jimi Manuwa in thriller, sets up trilogy fight MMA Junkie 2018年3月17日
  9. ^ UFC Moscow results: Jan Blachowicz submits Nikita Krylov MMA Fighting 2018年9月15日
  10. ^ UFC Fight Night 145 Results: Thiago Santos Finishes Jan Blachowicz in Prague Bleacher Report 2019年2月23日
  11. ^ Rockhold medically suspended with broken jaw ESPN 2019年7月8日
  12. ^ Jan Blachowicz escapes Ronaldo Souza with split-decision win at UFC Fight Night ESPN 2019年11月16日
  13. ^ Jan Blachowicz knocks out Corey Anderson, calls for Jon Jones next ESPN 2020年2月15日
  14. ^ Jan Blachowicz's UFC 253 win receives government approval back home in PolandMMA Junkie 2020年9月30日
  15. ^ Jan Blachowicz wins, halts Israel Adesanya's bid to become 2-division champion ESPN 2021年3月7日
  16. ^ 42-year-old Glover Teixeira submits Jan Blachowicz for UFC light heavyweight title yahoo!sports 2021年10月31日
  17. ^ Magomed Ankalaev drew with Jan Blachowicz MMA Decisions 2021年12月10日
  18. ^ UFC 291 results: Alex Pereira earns split decision nod over Jan Blachowicz in light heavyweight debut MMA Junkie 2023年7月30日

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
ジョン・ジョーンズ
第15代UFC世界ライトヘビー級王者

2020年9月27日 - 2021年10月30日

次王者
グローバー・テイシェイラ