コンテンツにスキップ

ニュージーランド海軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ニュージーランド海軍(ニュージーランドかいぐん、英語: Royal New Zealand Navy,RNZN マオリ語: Te Taua Moana o Aotearoa)はニュージーランドが保有する海軍ニュージーランド軍を構成している。

ニュージーランド海軍のロゴ
ニュージーランド海軍の軍艦旗

概要

[編集]

正式には王立ニュージーランド海軍という。これはニュージーランドが英連邦王国としてニュージーランド国王イギリス国王)を国家元首としていることによるものである。

1913年に設立されたが、兵力は少なく、1941年までは事実上イギリス海軍の傘下にあった。

ニュージーランドの独立以来イギリス海軍(王立海軍)と密接な結びつきがあり、イギリス海軍の旧式艦を受領して運用した例も多い。また、オーストラリアに多くを依存している。

運用している艦の名前にはHMNZS (His (Her) Majesty's New Zealand Ship) の艦船接頭辞をつけて呼称する。大規模な海軍力を有するわけではないが、第二次世界大戦においてはイギリス海軍アメリカ海軍と共に日本と戦ったほか、朝鮮戦争にも参加した。

近年ではプロテクター計画に基づいて艦船を配備している。

事件・事故

[編集]

2024年10月5日、水中作業母船「マナワヌイ」がサモアウポル島南岸沖で座礁・転覆した。75名の乗員は救命艇で脱出し、救助要請を受けた他船に救助された[1]

装備

[編集]
F111「テ・マナ」
P55「ウェリントン」
A09「マナワヌイ」

艦艇

[編集]

2024年10月現在。ニュージーランド海軍 Official websiteより[2]

過去に就役した艦艇については「ニュージーランド海軍艦艇一覧」を参照。

フリゲート
テ・カハ(F77 Te Kaha) - 1997年7月22日 就役
テ・マナ(F111 Te Mana) - 1999年12月10日 就役
水中作業母船
マナワヌイ(A09 Manawanui) - 2024年10月6日 沈没[3]
補給艦
アオテアロア(A11 Aotearoa) - 2020年7月 就役
多目的艦
カンタベリー(L421 Canterbury) - 2007年6月12日 就役
哨戒艦
オタゴ(P148 Otago) - 2010年2月18日 就役
ウェリントン(P55 Wellington) - 2010年5月6日 就役
哨戒艇
ハウェア(P3571 Hawea) - 2009年5月1日 就役
タウポ(P3570 Taupō) - 2009年5月29日 就役
沿岸機動艇
  • Littoral Manoeuvre Craft(LMC)×2 - 2023年10月
作業艇
マタタウア(Matataua)
帆走練習艇
  • Sail Training Craft×3
Manga II
Mako II
Paea II
複合艇(RHIB)
ゾディアックボート
FC470
FC530

航空機

[編集]

2024年10月現在。ニュージーランド海軍 Official websiteより[4]

回転翼機

脚注

[編集]
  1. ^ New Zealand hydrographic ship capsizes in Samoa”. janes.com (2024年10月7日). 2024年10月8日閲覧。
  2. ^ Our equipment - Ships & watercraft”. 2024年10月7日閲覧。
  3. ^ RNZN divers assess sunken ship in Samoa”. ニュージーランド海軍 Official website (2024年10月8日). 2024年10月8日閲覧。
  4. ^ Our equipment - Aircraft”. 2024年10月7日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 世界の艦船(海人社)各号
  • Jane's Fighting Ships 2011-2012